JUJUから、ビッグダディのテーマソングまで入っている私のiPod。
いつも、それを聴きながら車の運転をしています。
そのときにふと耳に残ったフレーズがありました。
「残された時間が
僕らにはあるから
大切にしなきゃと
小さく笑った」
ふと、助手席に目をやると
クレートの中にいるめい
が、私をじっと見ていました。
かんた
が死んでから、
たくさんの方から弔辞に加え、
「新しい子を迎えるの？」というお言葉を頂きます。
正直に言えば、
似ているミニピンを動物愛護団体から引き取ろうとも思いました。
都内で開催されている譲渡会に足を運んだことも
１回や２回じゃありません。
でも、踏み切れませんでした。
踏み切らなかった理由は
動物病院の先生
の言葉があったからなのです。
「もし、てくてくさんちに犬が必要なときが来たら、
そのときは、かんたが教えてくれるよ」
そして、こう続けました。
「かんたの紹介状を持った犬が必ずやってくる。
そのときはてくてくさんはいらないと言っても
引き取らざるを得ない状況になる。
それがかんたの紹介状を持った犬だよ」と。
かんたがいないと、
時間が経つのがゆっくりです。
１日って、こんなに静かで長いんだと毎日思っていました。
さみしい
さみしい
さみしい
思いは募るばかりでした。
そんなとき、先生の奥様（女医）が言った一言が
私を救ってくれました。
「てくてくさん、今、すごくさみしいでしょう?
でもね、今、その時間はね、
かんたがくれた時間なんだよ」
かんたに短い一生を送らせてしまったことを悔やんでばかりいた私。
かんたと出会ったのは、私がストレスに
押しつぶされそうになっていた頃でした。
元気すぎるかんたが来たことで、忙しくなって
悩む時間も無くなり、元気を取り戻していきました。
「てくてくさん、かんたはね、ちゃんと役目を果たしたよ。
短い一生だったと思うかもしれない。
でも、かんたはね、役目を果たしたから行ったの。
今度は、てくてくさんがかんたの気持ちに向き合う番だよ。」
先生（女医）は続けました。
１時間くらい話していたでしょうか。
その言葉を頂いてから、だいぶ救われました。
それからすぐに、かんたが来る前からずっと悩んでいた
「命には別条は全くないけど、生活がちょっと不便な謎の持病」の治療にも
取り組み始めました。
かんたが来る前は、朝いちばんの高速バスで
都内の病院で通って、その分野の権威に診てもらっていました。
その努力も実らず、効果はみられませんでした。
最近になって、幸運なことに、近所の病院で相性のいい先生に出逢って、
謎の持病にも決着がつきました。
目の前には見えなくても
触れることはなくても
声は聴こえなくても
かんたはここにいる。
だって、かんたがくれた時間なのだから。
冒頭の曲の最後はこう締めくくられます。
「君が見せる仕草 僕を強くさせるサイン
もうなにひとつ 見落とさない
そうやって 暮らしていこう
そんなこと 考えている」
今日は犬愛の望年会です。
かんたのことがあって、
昨年の参加者の中には
「今年はやらないと思ってた。うれしいです」と
おっしゃってる方がいました。
本当に心配かけていたのだと改めて思いました。
もう、大丈夫ですよ。
かんたがくれているサインが私を強くさせてくれています。
いつか、我が家に
新しい家族が増えたそのときは
めい同様、仲良くしてあげて下さい。
我が家のわがまま長男坊の
紹介状を持った子なのです。
引き取らざるを得ない状況に陥るらしいので、
どんなシチュエーションになるのか、ドキドキしています。
それまでは、めいと一緒に
「残された時間」を大事にしていこうと思っています。
これから、かんたが送ってくるサイン。
そのサインを受け取り続けるために、
ただ、がむしゃらに
前に突き進んでいこうと思う今日この頃なのです。
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関連記事： ペットロスと向き合うために、わたしがしたこと～かんたのゲージ～
PS:
コメントのお返事が遅くなってすいません。
これから、出かけますので
帰ってきてからゆっくりと書かせて頂きます。
よろしくお願いします。