「バズーカ3」は不発、追加緩和か迷い相場乱高下


[東京 18日 ロイター] - 黒田日銀が再び市場の意表を突いた「バズーカ3」は不発に終わった。上場投資信託(ETF)の新たな買い入れ枠設定など量的・質的金融緩和(QQE)の強化策を打ち出したものの、マネタリーベースの目標額は据え置き。市場は追加緩和なのかどうか迷い、日本株やドル/円JPY=EBSは乱高下した。日本経済に与える効果も疑問視され、金融政策の手詰まり感がより鮮明になってしまったとの指摘が市場で広がっている。


http://jp.reuters.com/article/kuroda-boj-idJPKBN0U10NV20151218


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この日ブログ記事「今日のマーケット(2015/12/18)」を書いてたのは、12:50に「現状維持」の一方が入ってきた直後でした。
予想通りであり、株式市場も反応は薄く、ドルがやや下落した程度。
「やっぱり何もなかったな」と思ってプログをアップして、再度株価を見たところ日経平均は400円高

その後急落となりました。


kurodapistol


黒田さん自身も言ってる通り、今回は追加緩和ではありません。
以前から言われていたETF購入枠がなくなってしまったことへの対応と、これも予定されていた2016年に始まる日銀保有銀行株放出に対する買い戻しとしての日経400の購入。
国債の残存期間の変更についてもツイストオペではなく、品薄の国債を来年度も購入を続けるにあたり、対象を広げざるを得ないということでしかありません。
追加の感があるのはreitの購入枠拡大ですが、「小出しにしない」と言っていた黒田さんにしてみれば追加緩和を打ち出したつもりはまったくなかったのではないかと思います。

なぜこんなに乱高下してしまったのか?
おそらく「日銀」「追加」などのキーワードに反応するアルゴが、ヘッドラインに反応してしまったんじゃないかと思います。
また2月限月の先物だけ100円以上高いので、誤発注の可能性も指摘されていますが、真相はわかりません。

実質現状維持なのに乱高下してしまった日本株。
週明けの動きはどのようになるのでしょうか?
テクニカルからは当日高値19869円で上昇が終わり、再び下落に転じたと見ることもできるでしょう。
どんな理由であれ一旦つけた値段は正当であり、マーケットの合意と考えるのがテクニカルの立場です。
しかし暴走したアルゴや誤発注が合意なのかはちょっと疑問です。
今回はあまりテクニカルに頼らないほうがいいんじゃないかなという気がしています


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