4.10 川崎×鳥栖の観戦日記 粘り強くなりました。 | てっちゃんとコテッチャンのブログ

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サッカー、Jリーグ・川崎フロンターレ、マラソン、旅行、温泉、グルメなど、様々な日記を書き綴りたいと思います。

多くの観戦者が感じたように、この試合は昨季までなら「負け試合(本当に負ける)」だったと思います。内容も押されて、耐え忍びながらも最後にやられる典型的なパターンでした。


そうした試合なんですが、前節の鹿島戦をドローに持ち込めたり、この試合をラストプレーで勝ちに持っていけたりと、これまでの川崎とはずいぶんと違ったクラブになっているという印象です。


サポーターのみならず、勤務先の鹿島サポーターからも指摘されています。「今季の川崎は違う」と。


主力メンバーの概ね全員が残留した川崎がかくも変わってきた原因は何なんでしょうね?個人的な見解としては、ソンリョン、奈良、エドゥーの加入が効いているように思います。彼らは典型的なディフェンダーであり、相手に対して「絶対やらせない!」という強い意識を感じることに加え、それを実現できる技術もあると思います。


もちろん、風間サッカーの技術、つまり、相手ボールになってしまったファーストディフェンスで、「パスコースを切る」という守備ができるようになった技術の進化は見逃せません。これまでの試合でも、このファーストディフェンスは昨季までとはレベルが違うと思います。


しかし、そうは言っても、最後は相手の決定機になるシーンがあるわけでして、そうした大ピンチを、奈良やエドゥーで抑え込み、そこを持抜けてきたピンチをソンリョンが抑え込むという構図が完成しました。


この現象、J2を制覇した頃の川崎山脈に近しい印象があります(もちろん、現在の方が力量は上ですが)。ネットも攻撃こそミスが多いですが、ディフェンスに関しては強さを感じています。


という具合に、この試合でも今年の川崎の違いを見たわけですが、そうは言っても、かなり攻めあぐねました。最後にこの点について感想を書いておきます。



鳥栖のディフェンスが素晴らしく、なかなかパスコースが出来なかったことが最大の原因ではあると思います。


この日の鳥栖は、前からバンバン奪いに来るというイメージとはやや異なり、パサーにプレッシャーをかけながらも、パスコースを切るポジションに各選手が立ち、川崎のパスゲームを寸断することに成功していました。


寸断されてしまった原因は主に3つでしょうか?


1、この日のスタート・ポジションでケンゴが前に出る布陣だったこと

2、後方に構える僚太とネットに工夫が足りなかったこと、

3、新しい選手(ノボリ、ネット)の不慣れ


この中で一番大きかったのは2番目の僚太とネットのダブルボランチが機能しなかったことですね。


ゲームの起点に立たねばならない役割で、自身のパスで攻撃が始まり、その後の2本目、3本目と、自身がパス供給をしたその先の展開をイメージするようなパスを出さねばならないのですが、近くの人に渡すとか、とにかく、パスを渡すので精いっぱいだったことかなと思います。


結局、ケンゴを下げざるを得ず、そうすると、僚太が得意ではないサイドに上がって、更に機能不全となりました。


僚太をタッピーに代えて少しマシになりましたが、ネットのボランチは、悪くはないのですが鳥栖のディフェンスに対しては最後まで機能せず、なかなか難しい展開が続きました。


しかし、最後に投入した原川がこの難局を打開してくれました。最後のゴールにつながったプレーも、原川からの縦パスから始まっていますし(ややずれていましたが)、その前にも縦に良いボールを供給し、その後の川崎の攻撃を活性化していました。


まだまだ長い時間を見たことがなく、守備に対して未知数な点が多い選手ですが(京都では守備をしなかったとか)、この日のパフォーマンスを見る限りでは、期待したい選手となりました。



まあ、いろんな問題点が噴き出た試合でしたが、今日の多摩クラには改善してほしいです。



結果 川崎 1 - 0 鳥栖

会場 等々力陸上競技場

観衆 18,402人






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