土星マンション 1 (1) (IKKI COMICS)/岩岡 ヒサエ
¥650
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あらすじ

地球全体が保護区域となった時代―人間は地上遥か35000メートル上空のリング状建造物で暮らしていた。中学卒業と同時に、生前の父がしていた建造物の窓を拭く仕事に就いた少年・ミツ。いろいろな人たちと出会うことで自分の存在と仕事の意味を探し、一歩一歩成長していく。



窓拭きという素材を使ったSF漫画…いや、SF(宇宙)という素材を使った窓拭き漫画と言った方が近いような気がします。

地球との関わりを絶たれた人々は遠くからでも地球を見ていたい、でも宇宙の塵がそれを閉ざしてしまって残念だ、そんな思いが残っているためにこうした仕事が生まれたのでしょう。なんだかそんな設定がツボにはまってしまいました。


土星マンションというタイトルですが、地上の遥か上をぐるりと一周つながれた、内部が階級別に三層に分かれたチューブ状建造物の姿を土星と見立てているようです。

このタイトルも僕の中では結構秀逸で、SFものの作品からどことなく人の匂いが感じられる気がして好きです。


実は漫画のジャケ買いというのをこの作品で初めてしました。

タイトルと柔らかい絵の雰囲気がふと手を伸ばさせましたね~。

岩岡先生の作品は今までもいくつか あげてきましたが、相変わらずの丸顔、離れ目です。



これは未完の漫画で現在4巻まで出ています。

…僕は未完の漫画を紹介するのはあまり好きではありません。やっぱり完結した時点で作品が完成すると思うので。それに漫画に関しては、最初は面白かったのに最後は…という作品て結構多いので、まだ自分の中で整理出来ないんですよねぇ。

実際にこの漫画が今後一流の窓拭きマンとしてバリバリ働く姿が描かれるのか、地球との絡みが生まれてくるのか、はたまたロボットに乗って宇宙人と戦うのかわかりませんしね!今のところロボットも宇宙人も出てきませんが(^▽^;)

今言えることは、ほんのりあたたか窓拭き漫画で、しっとりと小説を読んでいる感じがしていい感じです。

ただ、ソウタさんが心配です…



でもなんでこうして紹介しているのかといいますと、実は先日、初めてサイン会というものに行ってきまして、そのサイン会というのが土星マンションの4巻発売記念だったのです。

偶然にも最寄り駅付近の書店での開催だったので参加してみることにしました。

どうやらこのサイン会は他の人よりも長い丁寧らしく、一人一人に好きなキャラクターの絵を描いて頂けたので、待ち時間は……。

これって普通なのかなぁと思っていたら、担当さんも普通より長めだと(ノ´▽`)ノ

ちょうど真ん中くらいだったし読み途中の本があったのであまり時間は気にならなかったんですけどね。

どのくらいの時間だったかといいますと、途中から待っている人用にパイプいすが並べられるほどの時間でした(^▽^;)


でもやっぱり好きな本を書いている人を目の前にするとうれしいもので、正直あまり覚えていません。先生が絵を描いている間、担当の人が話しかけてくれ、先生も絵を描きながら対応してくれたりと、普段なかなか体験できないことが出来たのではなかろうか。


ここでサイン本を写真で紹介しようかとも思いましたが、こういうのってやっぱり実物を見るまでは!!ということもありえるので割愛。帰り際にポストカードとフリーペーパー(?)とチョコレートを頂きました♪

ただ、漫画に描かれたミツ君の絵とその上に自分の名前が書かれているのをみるとなんだかうれしかったり気恥ずかしかったり。


珍しい体験が出来て良かったかな。


ふぅ…

昔、書店で某作家さんが書いたサイン本が限定発売されていました。それを見たとき購入しようかとも思いましたが、なんだか虚しくなってやめたのを思い出しました。僕はいくら有名な人のサインでも直接目の前で書いてもらいたいかなぁ。