最近、本屋さんの文庫本コーナーをじっくりと時間をかけて回った。

するといくつかひかれるタイトルがあり手にとって少し読む。

( ̄ー ̄)・・・・Σ(゚д゚;)いかん、本屋でニヤケテしまった。

このままではキケンだから次ぎ探そう。。。

(= ̄∇ ̄=)・・・∑ヾ( ̄0 ̄;ノだからまずいって!

でも・・・・ほっぺが・・・・ほっぺがぁぁぁぁぁ。

なんてことを繰り返していると、ほっぺが痛くなってた。

そんな笑ったっけ!?


さて、今回はそうして出会った本の中からひとつ。

笑う茶碗 (ちくま文庫 (み5-15))/南 伸坊
  
¥672
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こちら…非常にほっこりします。


あぁ…結婚したいって思います。


こんな人と一緒にいれたらいいだろうなぁって思います。



この本は何てことない日常が書かれたエッセイです。

そうですねぇ…

なんてことない日常を面白おかしくファンタジーのように書いたのが

 気になる部分  だとすれば…

『笑う茶碗』はそんじょそこらの日常茶飯事を書いた本。

ただ、ユーモアのあるふたりが送る日常なので、こちらにも独特の空気が伝わってくる。

年賀状作りもふたりがやれば可笑しくなる。

聞こえてきたウグイスの声もふたりが聞けば可笑しくなる。

この本の面白さは、もちろん文章でもあるけれど、奥さんと信坊さんの掛け合いです。

そんな機転の利くこと言えちゃうの?って驚きました。

ん~いまいち伝わってないですかね。

では少し、本文から抜粋。


・中国へ旅行に行った際、旅行先のホテルにいたえなりくん似のボーイさんを見かけた奥さん。


 「こんにちは、アノネ、今度日本人が来たら、エナリデース、ドーモって言うといい。絶対うけるから」

 「?」

 えなり君はちょっと困ったような顔でニコニコしている。

 「エナリデース・・・・ハイ!」

 どうしてもエナリデスを覚えさせようと思ってるらしい。

 「エナリデース・・・・・サン、ハイ!」


気持ちは分かるけど、そんな必死にならんでも( ´艸`) それにしてもそのボーイさんはエナリデースといえるようになったのでしょうか。


・ゴミで出たマヨネーズの蓋をカラスが開けられない様子を見ていた奥さん。


 くるって回す、そのことに思いいたらないのがジレったいらしい。

 「教えてあげればよかったじゃない、こう咥えてグリグリって顔回して…」

 「そりゃ教えてあげたかったわよ、そこをクイッと、こう、咬んでクルッとぜんぜんこっち見やしないんだもん。バッカじゃないの!?」って。


…カラスがこっち向いたら教えるつもりだったんだ…だいたいカラスが蓋を開けられないのを見てばかだなぁと思うのは分かるが、教えてあげたいなんて思うことはまずないような…( ´艸`)


他にも奥さんの突拍子もない行動や、ツッコミに加え、信坊さんの発想もなかなかいいセンスをしてらっしゃる。

おそらく奥さんは変わり者です。もし信坊さんのように冗談が好きな人、許せる人以外の、ちょっとお堅い人と結婚していたら、奥さんの魅力は半減していたのだろうなぁ。

人生って絶妙ですね。


たまにいるもんなぁ。なんでそこでツッコンであげないの?と思う人や、え?今面白いこと言った…よねぇ?って思うのに誰一人笑わないこととか。

面白い人の側には面白い人が必要なんだな。うん。


ゲラゲラ笑う本ではないけど、ホッと安心するような本でした。

電車の中でニヤニヤしてしまったが……まぁよしとしましょう。



ふぅ…

よく書評で、ためにはならないが笑いたいときにはいい本。

って紹介される本がある。これもその類らしいのだが…

もともと僕は「ため」になる本を求めていない。

宮沢賢治とかの本を読んでも「ため」になったというより、純粋に本の世界に入ったという感じだったし。

僕は本の世界に入り込めればいいのだけれど…

本で学びたい人がいっぱいいるのだなぁと驚いております。