僕は結構本好き人間。
とはいっても大学の課題に追われ、本を読む時間もほとんどない。
読めるのは長期休暇で実家に帰るときの電車内やその休暇中。
ということで本の数はそれ程ないんだけど、僕のツボにはまったというか、うん、気になったものを紹介しようかと…
(まぁ、ブログのネタ不足というのもあるが…)
- 岸本 佐知子 この本の評価:僕の心を十分満たしてくれた本。
- 気になる部分
この本はエッセイ集となっているけど…僕はなんと言うかSF作品のショートショートのような、なんとも不思議な世界の…そう
妄想物語。
作者は翻訳が本職らしいのでただのエッセイという感じがしない…
この本とは書店ではなくテレビで知った。
普段は人に薦められるのを嫌い、書店でタイトルとか表装とかインスピレーションで決めてたんだけど、この本は読みたいと本能に訴えかけてきた。
エッセイって小説のように物語の世界に入り込める感じがしなかったので今まで読んだことはなかったのでけれど。
ただ、どこにも売ってなく、諦めつつ最後の小さな書店へ入って、大型店に無いのにここにあるわけ…と思った瞬間発見!
本気で感動したのを覚えてる。
収録されてるものとして、
・算数の問題で『ある人が20円のりんごを7個買いたいのですが10円足りません。いくらもっていたのでしょうか?』という問いに当時の作者は、計算がどうこうより、ある人が気になってしまう。お金が足りないと知ったときのこの子の衝撃と悲しみは、家庭事情は…と。
・『○ップヌードルの○の中に当てはまる字を入れて、ハガキでキャンペーンに応募しよう』で○の中を間違えてしまう人は…と。
こんな感じの作品がつめ込められた本。 ほとんど妄想の世界^^;
僕はこれを読んでクスクスと笑ってしまった。いや、クスクスといえども心の中じゃ大笑い。
この人の想像力、そして記憶力は 大きな才能です。
そういえば僕の友達も昔のくだらないことをよく覚えているけど、その才能が羨ましい。
僕は面白いことに出会うことは多いけど、それを覚えてることは少なく、自分の記憶力に無念さすら覚える。
この本を一度手にとって読んでみなよ!って言いたいところだけど…それは難しいかな。。。( ̄ー ̄;
帯にも 『奇妙な味をめしあがれ』 とあるように、ほんとに奇妙な味がする。だからこの味が召さない人も結構いるみたい。
実家のリビングにおいてあったのを母親が読んだらしく読み終わった後、この本は変な本ね、わけわからない。っていわれた。
がばいばあちゃんのときは もって帰らないでよとまで言われたのに。
ただ、上に書いた作品に共感できる人、興味をもった人はおいしくいただけるかも。きっと……たぶん……
僕はこの本大好きです!
いまだに手にとって読み返すことがあるくらい。
おかげで頭の中でたまに岸本さんの行動や言葉が頭をよぎります。