この週末にて時代劇『鬼平犯科帳』がファイナルとなる。2夜連続放送の1日目の放送を見てやはり長谷川平蔵という男の魅力に引き込まれる。



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長谷川平蔵という人物は歴史上において実在した男である。それを池波正太郎という人が小説においてデフォルメしつつ最高の男に仕立てといってよい。





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長谷川平蔵といえば部下づかいの巧みさに惹かれる。しかし長谷川平蔵も部下でもあったのである。そして放蕩というか遊び人の側面を忘れてはいけない。この「遊び」の中にこそ卓越した人間掌握術があると思われる。もちろん遊び人時代の失敗もあるから部下の失敗にも寛容でありながら、次は失敗せぬようになとも思われる言葉がうかがえる。





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このドラマでは長谷川平蔵の部下として多くの密偵たちが出てくる。長谷川平蔵は「使う」立場にあって「使われる」立場の心理をいちばんわかっていたのである。よく密偵たちと軍鶏鍋を食べる。このような時には必ず「身銭を切る」のである。そして一緒に楽しむことを忘れない。密偵たちが「この人のためなら」と思うようなことを自然体でやってしまうのである。権威や権力によって人をマネジメントするのではなく人間力とでもいったらよいだろうか。長谷川平蔵の魅力はここにある。

明日の放送がファイナルとなるが、まだまだ長谷川平蔵から上司学を学び続けたいと思う。






おやすみなさい