11月7日(土)~8日(日)、優婆夷宝明神社例祭が開催されました。
優婆夷宝明神社(うばいほうめいじんじゃ)は優婆夷神 (八十八重姫) と宝明神 (古宝丸) を祀り、八丈島・青ヶ島・八丈小島の守護神 (氏神) として大里の地に鎮座しています。
例祭の日が近づくと神社のある大里に赤い提灯が灯りはじめます。
幻想的な雰囲気に包まれ島の総社の祭りを告げるのです。
7日、大里から出発した神輿は午前中は末吉~中之郷~樫立、午後は大賀郷~三根と島内を巡ります。
町から町へは車両やバスを利用して移動、その間もトラックの荷台で太鼓をアドリブで叩きながら走っていきます。
今年も元気なかけ声と太鼓の音を鳴らし神輿一行がやってきました。
神輿を担ぐのは地元の八丈高校生。以前は若い衆がやってきたこの仕事も人口が減り、担ぎ手も少なくなっているそうです。
部活で鍛えられたその体で重い神輿を持ち上げて、回して、わっしょい!わっしょい!
高校生も島の行事では立派な戦力、大事な担い手です。
間近で見ると立派な造形にほれぼれしてしまいます。こうした神輿を作る職人も時代を追う毎に減っているそうです。
菊池國仁さんのショメ節が聞きながら、太鼓も数人が代わる代わる演奏します。
最後に八丈太鼓の達人、奥山 隆さんに荒ぶるバチさばきを披露していただきました。
その模様は八丈島観光協会Facebookでご覧ください。
演奏が終わると見ていた観客は拍手喝采!八丈太鼓は心を揺さぶりますね。
翌日8日は境内で演芸大会と抽選会があります。
神社には既に沢山の人出で賑わっています。
お賽銭を投げて手を合わせてまずは神社の神様にご挨拶。では屋台の方に行ってみましょう。
鯛焼きや大判焼きはいつも列ができる人気商品です。八丈島ではお祭りのときぐらいしか熱々は口に出来ません。島の屋台は地元の方や飲食店が協力して出店しています。
子供達がおもちゃやくじに夢中になっている間、大人はビールや焼酎を片手におつまみを食べて演芸大会も楽しみましょう。
一際目立つ屋台を発見!青森から出店されているプレミアムマルシェの杉山さんです。
八丈島に第6次産業化活性プランナーとしてはるばる青森から来島されました。
直送の無農薬りんごがとても瑞々しく、そのりんごで作った焼きりんごも美味でした。
青森から直送した新鮮なホタテ。炭で焼いてしょうゆを垂らすと香ばしい匂いが辺りに漂います。珍しい出店にみなさん美味しそうに舌鼓を打っていました。
八丈島も昔はトコブシ等の貝類が豊富に採れて気軽に食べていました。
現在は採集量が少なくなり、とても貴重な物となってしまいました。杉山さんも島の方からそのことをお聞きになったようです。
今となっては青森の海の幸をいただきながらいつかまた豊かな海に戻るよう祈るばかりですね。
杉山さんは言います。「八丈島には宝物のような特産物がまだ沢山ありますよ!」
いつか青森×八丈島の活性化コラボ商品を作っていただきたいと思います。
時間が経つごとにだんだん人が集まり賑わってまいりました。
八丈太鼓で演芸大会が終了。気持ちを鼓舞され、みなさんが待ちに待った抽選会がいよいよはじまります。
夕方5時に抽選券が配られましたが、今年も長蛇の列が出来てあっというまに券がなくなってしまったそうです。
くじで引いた抽選番号の人が舞台にあがり、さらにくじを引いてその番号の賞品が贈られます。
今年もいろいろ豪華な賞品が用意されていますよ。
当たった島焼酎を抱えたお嬢さん。落とさないようぎゅっと抱きしめている姿が愛らしいですね。次は自分の番号が当たりますように!
他にも島でとれた卵や鮮魚などもみなさんGETされていました。
大物賞品が当たると会場から歓声があがります。男の子も自転車が当たって、にっこり笑顔。
そして餅まきでフィナーレ。舞台や屋台の上から一斉に餅やお菓子がまかれ、カゴや袋を片手にみんなで拾います。
餅まきは島のエンターテインメント。その模様はFacebook動画でお楽しみください。
司会の方から「チャンスは自分で掴むんですよ!」と一声!
餅まきに人生の縮図を見た思いでした。
来年また皆様とここでお会いできますことを楽しみにしています。