路地っ子フォーラム〈前半〉 | 勝手に☆とやまの定住コンシェルジュのBlog

路地っ子フォーラム〈前半〉


【路地っ子フォーラム】パネルディスカッション

さて、そんなわけで、「路地っ子フォーラム」のご紹介を。

事務局ではなく、主催者代表として過ごしたフォーラム。
それは、一言でいうなら、
“それでいい、そのまますすめ(go ahead)” を確認したひとときでした。

●路地っ子フォーラムの中身

開催にあたって、若輩者ながらご挨拶させていただきましたが、
射水市からの受託事業としてMちゃんを雇用し実施してきた
「射水市ビューポイント発掘・発信事業」の集大成として、
このフォーラムを開催いたしました。

受託当初は、マニアな人たち含む20名弱の座談会を、
uchikawa六角堂でやれればいいや…くらいのことを思っていました。

でも、陣内先生がいらしてくださることが決まってから、
せっかくの機会なのだから、1人でも多くの人に、
そのルーツを知ることで気づく地域の良さについて、
知っていただきたいと思ったのです。

先生は、たった5人のマニアにも、
100人のマニアでない人々にも、
きっと同じ熱量で話してくださると思ったから。

そこで、まぁどれだけ来てくれるかはわからないけど、
聞きたい人が入れなくて聞けないという風にならないくらいの場所をおさえ、
今回のフォーラムを実施しました。

もともと、市の事業の項目にはありませんでしたし、
担当の方も「なんでそんなことをわざわざ?」と不思議そうでした。

でも、なんか、やらないといけないという使命感があって、
急きょだったけど、すごーく協力してくださったみなさんのおかげで、
なんとかフォーラム当日を迎えることができました。…(笑)。


【路地っ子フォーラム】司会は岩木さち子さん

総合司会は、昨年、FMとやまの「射水ムズムズアワー」も担当されていた、
フリーアナウンサーの岩木さん。

カワイイイミズの活動をご紹介いただく中で、
すごく的確なフォローと愛情いっぱいのリードを見せてくださったので、
安心してお任せしました。


【路地っ子フォーラム】開催地あいさつ

夏野市長。
主催者以上に、このフォーラムのポジショニングを明確にご紹介いただきました。

そして、ほんとはすぐにご退席のはずだったのに、
陣内先生の基調講演をまるまる聴いてくださいました。

●基調講演:まちを歩くことで見えてくる その地域の物語・魅力について


【路地っ子フォーラム】基調講演:陣内秀信教授

法政大学デザイン工学部教授・陣内秀信先生のお話は、
普段暮らしているまちの中を、
もういちど見直すことで見えてくる魅力についてのお話でした。

「ブラタモリ」でも何度も出演されている、
まち歩きの達人は、まちの息吹や魅力を発見する達人でもあります。


【路地っ子フォーラム】基調講演:陣内秀信教授

そんな達人が、
静岡県稲取町、静岡市、イタリア・ヴェネツィア、東京の下町などの
具体的事例をご紹介くださいました。
射水にも参考になるヒントをたくさんいただきました。

●基調講演:何気ない風景が地域資源となる


【路地っ子フォーラム】丸谷芳正教授

そして、次は、富山大学芸術文化学部教授の丸谷芳正先生。

15年前に富山に移住されてきたIターン者。
ご自身は家具のデザイナーですが、奥様は建築家。

ひょんなことから地元の古民家を取得し自宅に。
保全・改修をしていく中で、国の登録有形文化財指定を受けます。

…つまりあの入道さんと同じく、文化財に住んでいる方。


【路地っ子フォーラム】丸谷芳正教授

関東大震災前、
フランクロイド・ライトさんと一緒に来て、
日本で暮らしながら近代建築(旧帝国ホテル等)を設計した
アントニン・レーモンドさん。
日本の何気ない風景が彼の目にどれほど感動的に映ったか。
…そんなレーモンドさんの言葉の引用から始まった講演。

建物に出会い、自分の所有とし、まちを変える起爆剤として活用していく…。
そんな話を、淡々としてくださいました。

淡々とした中に、
「木造密集市街地」に寄せる想いと覚悟の伝わるお話でした。

実践している研究者は、最強だなぁと思いました。

…と、あっさりと基調講演をご紹介しましたが、

お二方のお話は、どこかでちゃんとまとめて、
PDFかなにかをWeb等でも見られるようにしたいと思います。

<後半につづく…>