「苗」と申すも去年咲きし種なり
【ナスの苗】
おはようございます。
今日の富山は曇り。日中はもうすこし晴れるみたいです。
●ちょっとずつ自分で農作物。
さて、写真は、きのう、みどり共同購入会さんから届けられたナスの苗。
みどり共同購入会のホームページ(みどりのきもち)
石川県の無農薬野菜「風来」さんで扱っている、農薬を使用しない野菜の苗。
無農薬野菜「風来」のホームページ
富山にUターンして、もうすぐまる2年。
とうとう、家庭菜園はじめます(笑)。
実は、ナスの苗を買ったのは、先般完成した「砺波ライフスタイルブック~郷土料理編~」の制作にあたって、取材したときに、「干しなす」のうまさを実感したから。
「干しなす」は、夏にたくさんとれるナスを薄切りにして干したもので、貴重な冬の保存食なのです。
…これがですね、最高にうまいんです。
かみごたえやうまみのおかげで、
〝お肉をいれていないのに入れたような満足感〟があって、
ナスですから、油との相性もよくって、素晴らしい食材なのです。
で、今年の夏は「干しなす」をつくろう!と思い立ち、苗を購入。
ナスを買ってきて、干せばいいんだけど、
せっかくなら、おいしいナスでつくりたい…。
…ということで、明日は実家にナスを植えに行かなくちゃ!です。
【干しなす】
さて、今日は東京からお客さま。
現在進行中、結局1年くらい準備してる一大プロジェクトのために
打合せや取材などを行います。
そして、夜は、
二期目を迎えたわが社の挑戦プロジェクトの、
キックオフ的な会議があります。構想は、小学生の頃から、だな(笑)。
どちらも、じっくり想いを膨らませながら、少しずつ目に見えてきたものたち。
カタチになるのはまだ先だけど、確実に少しずつ、育っていってるな~と感じます。
…そう、今ちょうど、このナスの苗のような状態です。
【干しなすのいため煮】
●苗とプロジェクトの共通点。
…ナスの苗。
私は苗から買ってしまったけど、
種から苗になるまでにはたくさんの手間がかかっている。
そして、種になるまでには、ちゃんと去年の花と実がある。
その花と実には、やっぱりもとの種がある。
風姿花伝の「花と申すも去年咲きし種なり」という言葉を思い出す。
すごく簡単にいうと、
努力を重ねてこそ、素晴らしい役者さんになれるということを、
世阿弥さんはいいたかったのかもしれないけど、
これって、すごく深い意味があるな~と思う。
急に出てくる苗はない。
ほんとに生かされているんですよね~、この世に。
自分が「やりたい」と思う衝動も、自分だけから発するものじゃないと思う。
先祖・先人たちがうっすらと思っていたことが少しずつ集まって、凝縮して「やりたい」という気持ちになっている気さえする。
この苗を見ていると。
さてと、そろそろ書類を完成させよう。
で、おでかけ準備だ。