――童守町。
まどか達が住む見滝原市に隣接している。この町に、地獄先生ぬ～べ～こと、鵺野鳴介が暮らしている。
「おはよう、広ー！」
「おう、響子！」
ぬ～べ～の担任する5年3組の生徒、サッカー少年・立野広と、ツインテールの元気娘・稲葉響子。
登校途中の元気な朝の挨拶。
「ぬ～べ～来るかな？」
「土日の休みで、渋谷に行くって言ってたんだっけ？ 何かニュースになってたな」
「ぬ～べ～、今時ケータイも持ってないから…」
「大丈夫だって、何たって、ぬ～べ～は地獄先生だぜ？ 妖怪なんかに負けたりしないさ」
「うん、そうね…そうだよね！」
月曜日の朝。
ぬ～べ～が登校してくれる事を信じて。
案の定、教室でもぬ～べ～の噂で持ち切りだった。
「ぬ～べ～が学校に来るの見た？」
「いや…」
「やっぱりまだ渋谷から帰って来てないのかな…」
「もしかして、妖怪にやられちゃったんじゃ…」
もうすぐ始業時間だと言うのに、誰もぬ～べ～の姿を見ていない。
「おい、よせよ！ 縁起でもねえ！」