「カーネーション」 第41回
大繁盛の末松商店。
順番を待つお客が店の前に行列しています。
1着目がうまい事いったから2着目を作りたいと言ってやってきたヤス子。双子の娘も客として連れてきています。
ヤス子の希望でスカートにギャザーを入れる事を提案する糸子。
ギャザーが分からないヤス子のために、紙に洋服の絵を描いてみせます。
うちもこんなん描いて!と頼む他の客達。
[ほんな訳で、裁断のついでにデザイン画も描いて渡す事にしました。そしたら、それがまたえらい評判になって。]
辺りが暗くなっています。
並んだお客を途中で切って、今日はこの人までにさしてもらいますと言う店主。
何でよ!と文句を言う客。
なんぼ何でも、うちも店閉めなあかんさかいとお願いする店主。
店。
デザイン画を描く糸子。
[結局ここでも、うちが商売人として成長したかどうか分かれんへんうちに、店が繁盛してしまいました。]
デザイン画を切った生地と一緒に客に渡す糸子。
[何でやろ?]
[そうか、この岸和田にもやっと洋服を着る人が増えてきたっちゅう事や。あかん、今や。]
お店でクリスマスケーキを買う糸子。
[もうお父ちゃんが何言おうが、迷てる場合ちゃう。うちは今、始めなあかん。]
小原家。
ケーキを囲む妹達。
みんなで一緒にローソクの灯を消そうと、1、2の!と号令をかける妹達。
ちょっとタイミング早く、みんなより先に灯を消すハル。笑
今、消したん誰?おばあちゃんやろ?文句言う妹達。
うちとちゃうと笑うハル。
ええやんか誰でも、ほら食べよと笑う千代。
ええ事ないよ!と文句言う清子。
その様子を微笑みながら見ている糸子。
どないした?と聞く千代。
ううんと首を横に振る糸子。
微笑ましいシーンですよね。
戸が開き、善作が帰ってきます。
今夜も酔っぱらっています。
お前ら、お父ちゃんが帰ってきたんや、ちゃんと迎えにこんかいと言う善作。
はいと返事するだけの妹達。
一気に冷ややかな雰囲気になってしまいます。
お父ちゃん、うち、年明けたらここで小原洋裁店始める、と切り出す糸子。
誰がそんな事許した?お前、誰の許しを得て、そんな勝手な事言うてんやと尋ねる善作。
誰の許しももうてへん、けどうちはもう許しなんかいらん!と答える糸子。
糸子を睨む善作。
うちが決めたら、そんでええと言う糸子。
なめとんのか、おんどれは!食卓を叩いて立ち上がる善作。
止めに入るハルと千代。
はあ~!偉うなったもんやのう!と言う善作。
そうや、偉なったわと立ち上がる糸子。
向かい合う2人。
お父ちゃんが毎晩毎晩酒ばっかり食ろて、酔っ払ってる間にうちは偉なったんや、悪かったなと言う糸子。
座り込む善作。
毎日朝から晩まで働いて、洋服屋と生地屋繁盛させた、賃金全部家入れて、電気扇かて買うた、今日かて妹らにケーキ買うて帰っちゃったんや、悪いけどな、お父ちゃんより今はうちのがよっぽどこの家支えてるんや!と言い放つ糸子。
何やと!再び立ち上がる善作。
殴りたいんやったら殴ったらええ!けど、商売だけはうちがしたいようにさしてもらう!と言う糸子。
このガキが!糸子を叩く善作。
悲鳴を上げる妹達。
こんなもんがなんぼのもんじゃ!ケーキをひっくり返して食卓に叩きつける善作。
悲鳴を上げる妹達。
半人前がなめんなよ!と言って出て行く善作。
泣く妹達。
糸子の頬に浮かび上がる善作の手のひらの痕。
たかが電気扇で、たかがケーキで・・・って事だったんでしょうね。尾野さんが「よりリアルにしたいんで本気で殴ってほしい」と小林薫さんに持ちかけたというシーンはここでしたね。
へたりこむ糸子。
ケーキを元に戻し、食べれる、食べれるて!ちょっとへちゃがっただけやと笑うハル。
泣いている静子達。
ほら!味変わってへんてと、皿に分けるハルと千代。
糸子に箸を握らせ、ケーキを乗せた皿を持たせる千代。
ほれ!あんたが一番にお食べ!と、千代も泣いています。
泣きながら、震える手で一口食べる糸子。
よう・・・よう買うてきてくれたな、おおきにな糸子と、涙を拭くハル。
おおきに!おおきになと糸子の泣きながら糸子の頬を撫でる千代。
声を上げて泣く糸子。
買うてきてくれておおきにと言うおばあちゃんや、あんたが先に食べと言う千代さんの言葉に泣かされる。
もう嫌や!2階に行く糸子。
数分後、荷物を手に糸子が降りてきます。
堪忍!しばらくお父ちゃんと顔合わせたない、神戸のおじいちゃんとこいさせてもらうと言って出て行く糸子。
糸子を止められない千代。
泣きながら通りを行く糸子。
朝。神戸。松坂家。
糸子が客間のソファーで寝ています。
そこに友達を連れた勇が入ってきます。
糸子が来ているのに気づく勇。
目を覚ます糸子。
ダイニングで食事をする糸子。
その横で友人達と遊んでいる勇。
[久しぶりに来た神戸のおじいちゃんの家では、いつの間にかいろんな事が移り変わってしもたようでした。]
東京の大学にいるせいで標準語を使っている勇に違和感を覚える糸子。
勇の友達に挨拶に来る正一と絹江。
清三郎と貞子の部屋。
ココア飲もうと持ってきた糸子。
刺繍をしている貞子。
窓辺の椅子に座り、うたた寝をしている清三郎。
[何ちゅうか、この家の主は、もうおじいちゃんらとちゃうんやと思いました。]
清三郎を見る糸子。
気ぃが済むまでゆっくりしてったらええんやでと言う貞子。
よう考えたら、仕事ほったらかしやわ、大将、相当困ってると思うよって、帰るわと言う糸子。
もう帰るんか?と聞く貞子。
貞子のそばに行き、また来ると声をかける糸子。
糸子の手を握る貞子。
うたた寝をする清三郎の元へ行き、ひざ掛けを掛け直す糸子。
[この人らはうちを守ってくれる人らやのうて、うちが守っちゃらなあかん人らになったんや。ここはもう、うちが甘えられる場所やない。]
貞子と清三郎を見る糸子。
15分の間に、ほんわかして、凍り付いて、そして切なくなって・・・。今日の濃い内容の「カーネーション」でした。善作の今後の態度がすごく気になります。
昨日の麻生さんの「スタパ」を見たんですが、麻生さんて関西人、それも岸和田の近く。関西人だというイメージがなかったんで意外に思いました。