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2012-02-15 20:43:05

「カーネーション」 第112回

テーマ:「カーネーション」

昭和35年(1960年)10月。

小原家。居間。

雑誌を見ている糸子。

[昭和35年、イブ・サンローランは言うたそうです。「極度にシンプルにする事こそ、明日へのシルエット」。]

糸子の膝の上に両足を乗せ、寝転んで漫画本を読んでいる聡子。

その聡子に“シンプル”と“シルエット”の意味を尋ねる糸子。

分からへんと答える聡子。

聞く相手、間違えてるな。笑

聡子の靴下に穴が開いてるのに気づき、ちゃんと縫うときやと言う糸子。

は~いと答える聡子。


台所へ行く糸子。

ちょっとあんた、たまには聡子の事も褒めたりやと言う千代。

はあ?と聞く糸子。

いじらしいやんか~、あないしてあんたの膝に足なんか載っけて、「この足で、うちもテニス頑張ってるんやで」て、あの子はあんたに言いたいんやと解説する千代。

ただ行儀が悪いだけで、それは考えすぎやと思う。笑

はあ…と答える糸子。

気付いたらんかいな、たった一人の母親やのにと、たしなめる千代。


居間

寝転び、漫画本を読んでいる聡子。

仏壇の前に座り、丸めて置いてある賞状を手に取る糸子。

[そういえば、聡子がテニスで秩父宮賞とかゆうんをもろたそうです。]

賞状の埃を払う糸子。

放ったらかしにせんと、せめて額に入れて飾ってやってほしい。

糸子を見る聡子。

仏壇に向かい、手を合わせる糸子。

どないしたん?何でそんなんするん?と起き上がる聡子。

そら、大事な聡子が頑張ってもうてきた大事な賞状やさかいなあと答え、聡子は偉い子ぉです、ありがたい事です、なんまんだぶ、なんまんだぶと手を合わせる糸子。

ちょっとわざとらしい。笑
満面の笑みを浮かべる聡子。

立ち去る糸子。

再び寝転び、手足をバタバタさせて喜びます。

聡子のモデルのコシノミチコさん、テニスは高校・大学時代は全国大会で優勝するほどの実力だったそうです。


泉州繊維商業組合事務所。

糸子達、女性経営者が集まっています。

その中に、わりと若めの経営者が一人加わっています。

お宅みたいな若い人はどうなん?この頃のパリのモードやら分かる?と若い経営者に尋ねるおばちゃん経営者。

はい!すごい面白いと思いますと答える若い経営者。

こんなん似合わへんのちゃうか」とかは思えへんの?と尋ねるおばちゃん経営者。

ほんな事、あんまし考えません、とにかく着たいんです、「自分らの新しい時代の服やで」ちゅうて思えるんですわと答える若い経営者。

感心する一同。


北村が来ます。

お待ちしてました!すんませんと出迎える女性経営者。

えっ、何で?と尋ねる糸子。

北村さんが今日の講師やで、既製服商売のと答える女性経営者。

既製服商売に詳しい人物が詐欺師北村しかおらんかったんか?笑


レディーメードゆうたら、今まで安物や思われてましたやろ、せやけど最近、このプレタポルテゆうのが出てきた、高級既製服・・・と講義する北村。

[このごろ、既製服が本格的に広まり始めて、これまでオーダーメードでやってきた人らもそろそろそっちへの商売替えを本気で考え出してるようでした。]

型だけ買うてくる、国内の工場で量産する、ほんならどうなったか…と講義する北村。

[何で北村の講義なんか真面目に聞かなあかんねん。]

半値以下まで値ぇ下げれたんや!と講義する北村。

感心する女性経営者。

アホらし!と立ち上がる糸子。


通り。

糸子が帰ってきます。

[昔は、あんなけ待ち望んじゃった時代の変化ちゅうもんが、今のうちには何や怖い。]

寂しげな木之本のアメリカ商会の店舗を見る糸子。

[アメリカのもんやからて、そないジャンジャカ売れる事ももうないし。下駄は完全に靴に取って代わられてしもた。]

「誠に勝手ながら10月11日より16日までお休みさせていただきます」という張り紙のある木岡履物店。

そういえば、木岡のおっちゃんは元気やろか?


小原家。表。

ショーウインドウに映る自分の顔を見つめる糸子。

[うちは今、47。お父ちゃんが呉服屋の看板を下ろしたんは50の時やった。]

オハラ洋装店の看板を見つめる糸子。


店。

妊婦の優子が店にいます。早!

着物姿のサエが若い女性を連れてやってきます。

いや~、久しぶりやなあ!と糸子が来ます。


サエの連れてきた女性に生地を見せる優子。

[サエは今、心斎橋で高級クラブのママをやってて、時々こないして、若い従業員を連れてきてくれます。]

こんな感じでどうでしょう?と、描いたデザイン画を見せる優子。

あんな、もうちょっとこう、ライン入れてほしいのやとデザイン画を修正するサエ。

せやから、最近の流行ちゅうのはもっと…と、雑誌を見せようとする優子。

いらん!と断り、うちは流行りはどうでもええんや、頼むさかい、このごろ流行りのアッパッパみたいなのにせんといて!あんなん喜んでくれる客なんぞ一人もおれへんよってと言うサエ。

うなずく糸子。

従業員の腰に触り、ここでキュッとなって、足元までシャ~ッと流れるやつや、ドレスはな、女を2割増し、3割増しに見せて何ぼやで、流行っちゃったらええちゅうもんちゃうと言うサエ。

サエに見とれている糸子。

何や?糸ちゃん、どないしたん?と尋ねるサエ。

あんた…、ほんまほれぼれすら、何でそんな根性据わってんの?と尋ねる糸子。

うちはな、こう見えて、そない欲張りちゃうのや、昔から欲しいもんちゅうたら、ただの一個だけなんやと答えるサエ。

何?と尋ねる糸子。

男と答えるサエ。

ああ~!と喘ぐ?糸子。

笑うサエ。

サエはブレないなあ。見ていて気持ちがいいです。


夕方。

仕事する糸子。

[うちは欲張り過ぎなんや。サエみたいに欲しいもんをひと言でよう言わん。自分がええと思う服を作りたいけど。]

ソロバンを弾いて帳簿をつけている松田と昌子を見る糸子。

[商売もうまい事いかせたい。時流に流されてたまるか思てるけど、時代に後れてまうんは嫌や。]

はあ~、しょうもな、アホらしとつぶやく糸子。

[ほんなもん、根性据わらんで当たり前じゃ。うちがほんまに欲しいもんて、何や?]


昭和35年(1960年)12月。

居間でクリスマスケーキを食べている一同。

直子は卒業したら何すんよ?と尋ねる北村。

東京の百貨店に店出す、あんな、ヤングコーナーちゅうとこに場所もろて、そこで店やれへんかて誘われたんやと答える直子。

プレタポルテけ?と尋ねる北村。

ううん、最初はオーダーメードや、ほんでも、うちが有名になったらカルダンみたいにうちの名前のプレタポルテかてやったろ思てんやと答える直子。

それやぞ直子!やっぱり高い物がぎょうさん売れんとでかいもうけになれへんからのと言う北村。

せやから、デザイナーが有名やったら、ほんだけでも人は、なんぼ高ても欲しがりよるがなと言う直子。

そうや!お前タグ貼っ付けただけで、ほらおもろいように売れるんやさかいと言う北村。

あんたまだ、ほんな事言うてんか、インチキ商売かまして捕まったんどこの誰じゃ?まだ懲りてへんけ!?と呆れる糸子。

捕まった?えっ、何?おっちゃん捕まったん?と驚く直子。

[下には下があるもんで、こいつはうちよりアホです。]

優子はいなかったですね。名前は小原優子のままですから、やっぱ婿養子にもらってものの別居してるんでしょうね。


2階。

聡子が布団に寝て漫画本を読んでいます。

よいしょ!と聡子の上に乗る風呂上りの直子。

直子の黒いパジャマがおしゃれですね。

ちょっ…ちょっとしんどい、しんど~い!と言う聡子。

聡子をくすぐる直子。

やめてえや!と笑う聡子。


あんた、将来、どないすんよ?と尋ねる直子。

短大行くでと答える聡子。

ちゃうよ、その短大を卒業したらやと言う直子。

ほんなんまだ分かれへんわと答える聡子。

テニスの選手になったらええやんと言う直子

う~ん…、ほんでもお母ちゃんはあんまし喜ばへんやろ?うちが賞やら取っても、ちょっとしか喜ばへんかった、お姉ちゃんが装麗賞取った時のが喜んじゃったと言う聡子。

秩父宮賞?あれ、装麗賞より、よっぽどごっついでと言う直子。

う~ん…、でもやっぱしお母ちゃんは、自分の仕事と関係なかったらあんましどうでもええみたいやと言う聡子。

ええやんか、お母ちゃんなんかどうでも、自分のやりたい事しいやとアドバイスする直子。

う~ん…とだけ答える聡子。


昭和36年(1961年)正月。

木之元家。表。

木ノ元が店を畳むと聞いて驚く直子。

わしは、そもそも商売ちゅうもんに向いてへんと答えるアメリカ商会の看板を抱えた木ノ元。

今ごろ、気づいたんかい!?笑

店畳んで、何するんよ?と尋ねる直子。

ほれがな、こないだ、太鼓の大将から「店、譲りたい」ちゅう話されてなと答える木ノ元。

へえ~!ええやん!やりやり!と言う直子。

やる、やる!と張り切る木ノ元。


小原家。

赤ん坊を抱く糸子。

[人生ちゅうんは優しいもんで、何が欲しいかもよう言わんような人間の手にも、急にポコッと宝物をくれる事があります。]

優子の長女、里恵です。

抱くか?叔母ちゃんと聡子に言う糸子。

ええわ、おばあちゃんと糸子に言う聡子。

叔母ちゃん、おばあちゃんと呼び合う糸子と聡子。

千代さん、若いひいおばあちゃんや。


ラストの糸子と聡子のシーンもよかったですが、直子と聡子のシーンが印象的でした。

直子はお姉ちゃんには厳しいのに、妹には優しいですね。

聡子も健気で。


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