「カーネーション」 第36回 | たっちん日記

「カーネーション」 第36回

紳士服ロイヤル。

なんちゅう事してくれたんじゃ!?せっかくあんな上客来たっちゅうのに、アホかお前!うちの店潰す気か?と、糸子に激怒する店主。

[人間、こんな長い事怒れんねんな思うくらい、延々と怒られました。]

怒られるんは慣れてますからね。糸子、落ち着いています。


表。

退社する糸子。

川本が立っています。

氷でも食うか?と誘う川本。


氷屋。

縁台に座り、かき氷を食べる糸子と川本。

泣きながら出てくるか思たのに…、ケロッとしてんなと言う川本。

うちより大将の方がしんどかったんちゃいますか、そやけど、うちの悪い癖なんですわと言う糸子。

何が?と尋ねる川本。

すぐ儲けっちゅうもんが頭から飛んでしまう、うっとこのお父ちゃんにも それでさんざんしばかれてんのにまたやってもうたと答える糸子。

かき氷を食べる2人。

食べ終わり、ほんまおおきに!ごちそうさんでしたと帰っていく糸子。糸子を目で追う川本。


紳士服ロイヤル。

外は雨。雷が鳴っています。

店主にお茶を出す糸子。

ゴミ箱を蹴飛ばし、こぼれた紙くずを拾とけと言う店主。

片づける糸子。


表。

傘を差して歩いてくる女性。

ロイヤルの前で足が止まります。


紳士服ロイヤル。

入ってきた女性に、いらっしゃ~い!と挨拶する店主。

三枝師匠かい!?笑

入ってきたのはサエです。

糸子を見つめるサエ。




試着室。

うちは場末のダンスホールの踊り子や、けど1人だけ…「あんたの踊りは他の子と全然ちゃう」て言うてくれたお客さんがいてたんや、それなりの道で大成してる立派な玄人の人や、その人がうちに「あんたには踊りの勘ちゅうもんがある、ちゃんと修業積んだら、もっとええとこまで行けんで」って言うてくれたんや、そやのにうちはなんもせえへんかった、毎日同じように適当にダンスホールで男の相手だけしちゃった、そしたらその人…だんだんうちを指名してくれへんようになってしもたんやと語るサエ。

その人がイブニングドレスの話した人け?と聞く糸子。

そうや、そら…着物がドレスに変わったくらいで、中身は一緒や、何も変われへんと言うサエ。

変わるわ、人は着るもんで変わるんや、分かった、よう分かった、あんたみたいなアホほど、うちはやる気出るっちゅうねん、うちがほんまの本気でドレス作っちゃる、あんたはとにかくそれ着い、毎日着て、毎日踊って、ちょっとずつでもうちのドレスに釣り合うだけの踊り子になり!と、サエを見つめる糸子。


店内。

落雷に脅える店主。

停電し、店内が暗くなります。

糸子とサエが来ます。

2人を見つめる店主。

握手をする2人。

再び落雷。

落雷にハミングのBGM、なんか「龍馬伝」パクってるやろ!?笑


生地屋。

ドレスの生地を選ぶ糸子とサエ。

[それからのサエはびっくりするほどええお客さんでした。]




ロイヤルの試着室。

サエにドレスを着せ、あちこちチェックをする糸子。

仕上げのやり直しをサエに頼む糸子。

ええよ、気ぃ済むまでやってと微笑むサエ。

[仮縫いにも仕上げにも、ほんまに根気ようつきおうてくれました。]


数日後。ロイヤル表。

ほんまにおおきにな!と感謝するサエ。

こっちこそと返す糸子。

もう早速、今日から着るでと言うサエ。

うん、そうして!と返す糸子。

なあ、見に来てよ!今日な、うちが言うちゃった人来るかもしれへんと誘うサエ。

ちょっと考え、行くわと答える糸子。

おおきに、ほんまに来てなとうれしそうなサエ。


夜。

ダンスホールに糸子が来ます。

ドレスを着たサエを見て笑みがこぼれる糸子。

フロアに出て、ワインレッドのイブニングドレスで男と踊るサエ。

サエにこの色がよく似合いますね。回転した時にフワッと裾が広がるのも綺麗です。


表。

車が到着し、降りる男。

白い背広に帽子を被り、ステッキを手にホールへ向かいます。


フロアで踊るサエ。

踊り終え、糸子の姿に気づきます。

微笑み合う2人。


ホールに入ってくる白い背広姿の男。

周りの客から、おっ!とかあ~!とかいう声が漏れます。

かなりの有名人なのでしょう。

サエの前に立つ男。


立ち上がる糸子。

[その人がやって来た時、うちにはすぐに分かりました。]

男を見つめるサエ。

サエに手を差し出す男。

男の手を取り微笑むサエ。


フロアで踊るサエと男。

微笑み、見ている糸子。

ターンをした男の顔を見る糸子。

にやけた春太郎。

は…春太郎!?あ…えっ、何であいつやねん?あかんわ、顔をしかめる糸子。

[春太郎が相変わらずのにやけっ面で、サエと踊ってた。ちょうど同じ頃…]


吉田屋。

布団に横たわる人の顔に白い布が掛けられている。

[奈津のおっちゃんが、亡くなりました。]


にやけた顔で踊る春太郎で笑わせておいて、にぎやかなダンスミュージックが消えて暗い吉田屋に奈津の後ろ姿。何と言う衝撃的なラストでしょう。


男とのダンスで普通に感動させるんじゃなく、相手が春太郎だったというオチがあるのはさすが「カーネーション」の世界だと感じました。

今回の放送、リアルタイムで見た時、オープニングの出演者のところを見れなくて途中からだったんです。だからサエの相手が春太郎だと知らずに見ていて幸いでした。車からステッキついて降りる姿を見て、えっ?もしかして神戸のおじいちゃん!?って思ってしまいました。

「あんたの踊りは他の子と全然ちゃう」て、春太郎は適当な事言ってたんでしょうね、たぶん。それをサエが真に受けて。

あ~、おもろいです、「カーネーション」。


一つ、気になる事。団時朗さん演じるロイヤル店主に何で役名がないんでしょ?このキャラも単発?おもろいから時々出てほしいのにな。


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