先日書いたように、この20日から鹿児島市→霧島市をドライブする。
 新燃岳の火山活動が活発化する以前に決めていたのだが、このところ連日のように伝えられている噴火のニュースを聞いて不安だ。

 というのも、7~8年前に読んだ小説 石黒耀「死都日本」講談社 の背景が、まさに霧島山の破局噴火なのだ。火山学者の早川由起夫氏が「この作品が描き出す世界が迫真のリアリティーをもって迫った」(書評)というぐらいだから、面白くて一気に読んだ。
 当時、Blog子は岩手県に住んでいた。ちょうど岩手山の火山活動が活発化し、噴火の恐れがあるとして入山規制も行われた。よく松尾村の松川温泉に湯治に通ったが、この小説を読んだ後はスリル満点だったことを覚えている。

 小説によると、霧島火山から大量の火砕流が流出し,直径16キロのカルデラがつくられる。近くの観測所にいた主人公らの迫りくる火砕流などからの決死の脱出劇だ。巨大な噴煙は上空の風に流されて日本列島全体に降り積もる。
 火山噴火の規模を表す火山爆発指数 (VEI) は、噴出物(テフラ)の量などによって決定され、破局噴火はVEIは7から最大の8に相当する、という。新燃え岳は噴火警戒レベル3。近寄らなければ大丈夫、ということか。妙見温泉(霧島市)に一泊するのだが…。

 ところで、早川氏は千葉県南房総市千倉町出身で、私の住む館山市にある県立安房高で学ばれたらしい。同郷のよしみで同氏のTWEETとブログを指針にさせていただこう。

 早川さん、よろしくお願いします!

▽早川氏関連
早川由起夫の火山ブログ
・@HayakawaYukio (Twitter)
石黒耀「死都日本」講談社の書評

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新燃岳や桜島の噴火を遠望出来るかも/いざ、南九州の旅へ/新燃岳噴火前に計画 2011-02-07 19:57:46

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火山学者 2011年02月08日(火) cotton の千夜一夜物語