○東北地方太平洋沖地震から1年 現在の状況
○2011年3月の地震分布と大地震前後の状況
(3/2加筆)
3月になりました。あの悲惨な大災害からほぼ1年になろうとしています。
3.11のあと。地震はどうなっているのでしょうか。
この資料は3.11以来、日本気象協会のデータをもとにして私がずっと付けてきた資料です。
グラフ1を見てください。これが日本気象協会が観測した日本列島で起きた震度1以上の体感地震を集計したものです。
地震の数は毎月確実に減っていることは確かです。しかし、正常だった頃は昨年の1,2月を見ていただければわかりますが、今年の1,2月と比べても1/3ほどしかありませんでした。
ベージュの棒グラフはM5.0または震度4以上の地震回数です。
昨年の体感地震は約6000回、今年に入ってかなり減ったとは言えすでに600回も発生しています。
【表1】を見てください。
昨年末まで確実に減っていた震度4方はM5.0以上の地震回数が今年の1月から、1月は13回、二月は15回と増えて来ています。
特に2月末の地震は一番下の【表2】を見ていただければわかりますが、茨城から岩手沖、小笠原、そして沖縄トラフと呼ばれている沖縄諸島で大きな地震が起こっています。
特に2月の茨城岩手沖の地震は、暫く小康状態だったのですが今年1月から大きな地震が増えて来ています。
下の【分布図1】は昨年4月以降、茨城岩手沖の地震でM5.0以上の地震が発生した震源地を私がチェックしてきたものです。(昨年3月はあまりにも多くて、マークで太平洋が埋まるほどにありましたので省いています)
大まかに見ればわかりますが、大地震の震源は太平洋沿岸部沖と日本海溝の手前に集中しています。
特にこの2か月はG地区やJ地区そしてB地区の延長線上(黄色の枠外ですが3月に集中して発生していたところ)での地震もありましたが、特に注意すべき場所は福島原発沖のお決まりの大断層(E地区)とA地区C地区の境界線付近になります。ここはいわゆる茨城県東海村の原発がある場所の沖になります。
下の分布図を見ればわかりますが、なぜかG地区には女川原発、E地区には福島第一第二原発そしてA,C地区には茨城県東海村原発と、近海に大震源がある近くに原発がありますね。
下の図は3.11以降約一か月間でグーグルアースがマーキングした震源地の分布です。
沢山すぎて訳が分かりません。
ただ、ほとんどが日本海溝の太平洋プレートと北米プレートで起きていることがわかります。
![きんぱこ(^^)v -7](https://stat.ameba.jp/user_images/20110705/23/tasogarekinnosuke/34/4e/j/t02200237_0341036711332483644.jpg?caw=800)
グラフ2は昨年と今年の地震回数をグラフにしています。こうやって見れば昨年3月がどんなに凄かったかがよくわかります。
1年という区切りと地震の周期が同じという根拠はありませんが、やはり3月は意識してしまいますね。
大きな惨事が再び起こらないように、祈るしかないのでしょうか。
少なくとも心構えと、大事なものをすぐに持ち出せる準備はしておいて損はないはずです。
【1年前の3月と現在】
表2は各地の地震発生状況を日本気象協会のデータから取り出して地域ごとに色分けをした表です。
東北地方太平洋沖地震の地域は ベージュ
北海道は 黄色
沖縄トラフ は グレー
新潟は 薄いブルー
東北の日本海側は グリーン
九州四国南部は 黄土色
富士山、静岡は マゼンタ
小笠原、東京は 紫
になっています。
【東北地方太平洋沖地震前の状況】
下の表は3.11大地震の直前直後の様子です。
特徴は、三陸沖の群発地震が急速に増えて発生し、そして大地震が起きました。
その後は、太平洋東北地方全域で連動したかのように広がっています。
大きな地震の前には群発地震があるかと言えばそうとは言えませんので注意してください。
大地震発生直後は、M9.0ではなくM7.9と発表されていましたがその後修正されています。