チャリンコ泥棒の手口 わかっておいて損はない・・・かも |         きんぱこ(^^)v  

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  きんぱこ教室、事件簿、小説、評論そして備忘録
      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

(これは昔のお話(2008/9/27)です、再投稿で加筆修正しています)


 チャリンコ泥棒には困りますね。


 8月の13日、難波の千日前というところにおなじみのビッグカメラがあります。

 その前の歩道に、大阪市がお金を払って止める駐輪装置がズッラアーっと並んでいます。

 自転車の前輪を駐輪装置に押し付けると、ガチャッとロックがかかるやつ。

 そこに止めたんです。

 一日150円。合法的駐輪です。(笑)

 解除するときは自動車のパーキング清算機のようなものがあり一日なら150円払って駐輪装置の番号を押すとロックがパカッと外れるようになっています。


 その日は取りに行けずに3日後に取りに行きました。(一週間は大丈夫なんです)


 すると、


ありません~~~~


何度探しても私の自転車がありません~~~

 

駐輪場にちゃんと止めたのに…。


 あれ、ちょっと待てよ…、この駐輪装置、よく考えると解除する時は駐輪装置の番号を入力してお金を入れると解除するんだよなあ。

 ということは、だれでも番号を押してお金払ったらロックを外せるじゃないのよ。

(一応名誉の為に、ちゃんとワイヤーのキーも付けてましたよ、何かでブチッと切られたみたい)

 このとき、想いました。


 大阪市って、バッカじゃないの?


 あれ、待てよ、そういう仕組みを知らずに止めた俺は


 もっと馬鹿じゃないかい!


 チャリンコを取られたときは、以前のブログにも書いたけど、足の甲にヒビが入って松葉杖だったんですね。足の甲だから踏ん張りは利くのでチャリンコが乗れたんです。


画像0005.jpg

当時の足です。


 しかたないから真夏の暑いときに松葉杖でペッコンペッコンとトボトボ帰りましたよ。

(松葉杖って長い距離を歩くと結構ハードですよ、リズム狂ってくるし)


 歩くたーんびに、クッソー見つけたら


 ブチ殺してやる~~~~  (ガオー~~~~)


 と怒りながら。


 さながら、そのときの私は、少し前に書いた物語「酒呑童子」のように鬼の形相をしてたに違いありません。


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(金熊童子 提供:イノウエコーポレーション)



 誰の心の中にも鬼は存在するのです。けど女性は違うかもしれません。


「うえ~~~ん」

「どうしたの」

「ママが、怪獣になってんの」

「…」


 子供は正直です。女性は鬼というよりも、きっとゴジラに近いのでしょう。(……?)



 自転車はアメリカ製のマウンテンバイクでSCHWIN(シュイン)。

(写真は最新の同型、私のはもうかなり古いのです)


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 とっても気に入っていたオンロードマウンテンだったのです。


 それからは、気の抜けたビールのように、間の抜けた猫のように、骨の無いタコのように(あるかい!)、しょぼんとした毎日を送ったきんのすけでした。


 そしてしかたなく、とうとう先週、あきらめて6800円の中古自転車を買いました。


 9月25日 夜

 チャンチャラリンチャラリン・・・突然、胸ポケットに入れた携帯が鳴りました。液晶には見知らぬ電話番号が浮かんでいる。

「もしもし…」

(知らない相手の場合は決して名前を言わない主義だ。安易に言うと逆手に使われる。)

「あーもしもし、キンノスケさんですか」

「……ど、どちら様でしょうか」

「私は、大阪西警察のものですけど、自転車を取られたことはありますか」

 私の目は大きく開いた。

はい、8月15日ごろに、オレンジのマウンテンバイクです」

「おーい、それ、オレンジのマウンテンやったなあ…」

 警官が電話の向こうで確認する声がしました。

「そうそう、その自転車はテルテルで買ったやつですか」

「そうです、谷町六丁目のテルテルです」

「あーそしたらね、金曜日(9月26日)の夜に取りに来てもらえませんか、場所は中央大通りの御堂筋と四ツ橋筋の間にある交番です。阪神高速の真下ですけど、わかるかな」

「あーわかります。中小企業信用保証協会の少し西ですね」


 ということで交番に取りに行きました。


 犯人は捕まっていません


 8月末に、西区1丁目のマンションにある駐輪場に現れた男が居ました。その男はマンションの駐輪場のマウンテンバイクを盗みました。そして、しばらくすると、違う自転車で帰ってきました。その自転車が私のだったそうです。そしてその自転車をそこに置いて、別の自転車に乗ってどこかへいってしまったらしいです。

 マンションの住人がそれを不思議そうに見ていたのでここまでわかりました。

 当然警察は張り込みを行いましたが、二日の張り込みもむなしく、二度とその男は現れませんでした。年齢は30前後、ビラビラのひさしの帽子をかぶっていたそうです。


 それにしても、自転車をとっかえひっかえ、その男は一体なにをしていたのでしょうか。


 盗んだ自転車を自宅に止めると足がつきます。路上に止めると警察に調べられるか無断駐輪で市が持っていってしまいます。マンションの駐輪場には部屋番号に対応した駐輪場と、止めるところはフリーになっている駐輪場があります。フリーの駐輪場に止めておくのが犯人にとっては一番安全なんだと感じました。何箇所も止める場所を作っておいて、売れるまで自転車を移動させながらキープしていたのではないでしょうか。皆さんはどう思われますか?


 自転車泥棒の手口が一つわかったような気がします。


 みなさんも覚えておいてください。