戦跡を歩いて15年・・・写真家が次世代に贈る | 太平洋戦争の傷痕 次世代への橋渡し

戦跡を歩いて15年・・・写真家が次世代に贈る

戦争によって


もがき苦しんで死んでいった兵士たちの


叫びや怒りや無念、悲しさなどの声に耳を傾けてほしい


戦争の恐ろしさ・悲惨さを忘れることなく


この記憶を若い世代に語り継ぐことを誓い


犠牲になられた皆様に自分の写真集を捧げる


日本の戦跡を歩いて15年


なかでも太平洋の島々を歩いた3年間は


多くの生々しい戦争の事実を知った


戦争の何が恐ろしく、何が悲惨なのか


写真を通して伝える1959年生まれの安島太桂由さん


非常に興味があったので


すぐに連絡をとり購入を申し込みました


縁があるのか私の息子と同じ大阪芸術大学出身です


そして私は1961年生まれでほとんど同じ世代であった


まず最初に届いた本はこちら


太平洋戦争の傷痕 次世代への橋渡し

発行・著者 安島太桂由

安島写真事務所

2010年5月11日発行

「上原良司と特攻隊」写真展開催ブックレット


この写真集の主役は上原良司であり特攻隊全員であると思う

上原良司は「きけわだつみのこえ」で冒頭を飾った、戦没学生の手記で有名です


著者は上原良司を取材するために上原家を訪ねた

そこには残された遺品や日記、写真が残されており

後世に残すべき宝物と感じ

それを皆さんに知ってもらいたいと思い

上原良司と対話をしながら強い想いとメッセージを込めて取り組んだ


18ページの写真集と記事には

少年が死と向き合ったときの感情や心情が伝わってきます

そして、当時の少年の生きざまから愛の存在もわかります

涙と感動の18ページです


「男なら、男なら


未練残すな 浮世のことに


花は散りぎわ 男は度胸


運と天とは 風まかせ


男なら やって散れ」




次に送られて来たのは、しっかりとした写真集です


太平洋戦争の傷痕 次世代への橋渡し

著者 安島太桂由

発行者 西山俊一

「消滅する戦跡」太平洋戦争 激戦の島々


この写真集を見ると著者の足跡がはっきりわかります

私自身、写真の現場に行ったことがある場所もあります

だからこそ、そのままの表情をありのまま写真に収まっているのを見て

驚きました


私は今まで写真集というものに縁がありませんでした

これを見させていただいて

初めて写真の有効性、即効性、説得力、記憶力がわかります

わかるというより必要だと心底から納得しました


これから出かけるときは一眼レフを持っていこうと思います

これだけ、そのまま収められれば


あえて言葉はいりません


写真で伝える


そして、それぞれが何かを感じる


今も放置されている戦死者たちの叫びが


はっきりと聞こえてくるようです




最後に、本日届いた本です


太平洋戦争の傷痕 次世代への橋渡し


著者 安島太桂由

監修 吉田 裕

岩波書店

「歩いて見た太平洋戦争の島々」


この本は写真集にある場所において取材をした足跡だと思います

まだ届いたばかりなので読んではいませんが

現地の様子が細かく記事になっており

掲載写真は写真家だけあって素晴らしいとらえ方です

太平洋戦争をこれから学ぶ人にはお勧めします


3年かけて歩いたことがこの1冊に要約されてます

戦争を知ることは、今を知ることにつながり

さらには未来へとつながっていきます


戦争からさまざまなことを学びとることは重要です

わずか65年前のことです

300万人以上もの日本人が亡くなった大事件を

そんなに簡単に忘れたり、抹消してはなりません


と、締めくくり

太平洋戦争の島々を訪ね歩いた次なる著者の旅は

今後、中国・台湾・朝鮮半島などのアジア諸国に移っていきます




なにか聞いたことがある

そうです

私も、まったく同じ取材ルートです

なにか共鳴するものがありますね

一度、お会いしたいです



この3冊はゆっくりと中身を紹介させて頂きます

次はパラオ戦記を勉強中なので

パラオ・硫黄島・フィリピン・沖縄と進めていきたいと思ってます

焦らず慌てず書きますので

よろしくお願いします







サイパンを知ろう
サイパン島戦没者供養
サイパン戦
テニアン戦
グアム戦
引きずった戦後処理問題
証言記録 体験者は語る
戦争関連:豆知識