調査に欠かせない書物 | 太平洋戦争の傷痕 次世代への橋渡し

調査に欠かせない書物

戦地調査をするには

1、沢山の書物を読む

2、戦争体験者の証言

3、HP

4、現地

こんな感じですが、現地はなかなか難しいです

HPはあまり詳しくは調べてないものが多いです

体験者の証言は一番信頼されるべきものでしょう

しかし、調べたいところの体験者となると、

すぐには会うことが困難だったりして取材のタイミングが問題となる

やはり一番入手し易いのが書物です

戦争ものとなると靖国神社に行けばある程度のものは調べられます

でも一々通うことはできません

そこで私は一気に43冊の本を購入しました

$太平洋戦争の傷痕 次世代への橋渡し

主に南方諸島の激戦地においての本です

$太平洋戦争の傷痕 次世代への橋渡し

比較的写真の多いものは情報が少ないです

$太平洋戦争の傷痕 次世代への橋渡し

写真が少なく活字ばかりのは
なかなか読むまでにエンジンがかかりませんでした




私が読んだ中で信頼性もあり、調査をすることに大いに助かった本を


ご紹介させていただきます





平櫛孝著「サイパン肉弾戦」

貸し出し中のため写真がありません
著者の平櫛孝は43師団司令部の参謀であった
最後のバンザイ突撃の際、山麓より突撃した一群を率いて
先頭で突撃したが重傷を負ったが
米軍に捕まり気がついた時は米軍の戦艦の中だったという経歴である
この本は小さいがタイトルの通り、とても迫力ある単行本です





小野進也著「タッポーチョの稜線」

図書館より借りたため、写真はありません
著者の父は議員でありましたが、東條内閣に疑問を持ち
反論を訴えていた
すると徴兵の年齢も過ぎてるはずなのに
南方行きの指令がでました
厄介者払いであったのは明白です
その父のサイパンでの戦いを調べた本の内容です
当時の政治状況も勉強になるし
各部隊の行動も具体的で、著者の考えも混じり
読みやすく、非常に為になる本です




名古屋の135連隊編集による「歩兵第百三十五連隊の思い出・続編」

これは135連隊の生還者を中心に
遺族の方々の慰霊祭に行った模様や感想
また、135連隊以外の部隊の証言なども混じり
短いエピソードがいくつも寄せられたものです
中には驚くような記事もあり
最初に読んでおくといいと思います





金谷安夫著「戦塵の日々」

著者の金谷さんは今89歳です
テニアン戦に参加されてて終戦後もジャングルの中で生活していた
761海軍航空隊の生存者です
金谷さんのHPに訪問したことがきっかけで
メールにて連絡させていただき
この本のことを知りました
今ではこの本は販売してません
私は自費出版図書館で探しました
テニアンのことが主と思っていたのですが
サイパンのことも充分情報量が豊富でした
また、金谷さんは遺骨収集に長年通っておりましたので
その様子も本に納められてます
是非、この本は借りられるといいでしょう

テニアン編がおわりましたら
金谷さんの特集を組ませていただきます




中日新聞社会部編「烈日サイパン島」

短編記事がたくさん寄せられたもので
新聞社だけあって非常に信頼できる情報源です
これ1冊でも充分把握することができます
大場隊も堀内一等兵のサイパンタイガーも具体的に書いてます
また、登場人物が非常に多いのも嬉しいです
$太平洋戦争の傷痕 次世代への橋渡し-091013_210650.jpg




陸上自衛隊幹部学校修親会編「サイパン島作戦」

この本は時代背景を含み
サイパン作戦関係が全てわかる内容です
この本の情報を使っている本も多いと思います
「烈日サイパン」や「タッポチョ」など同じ内容の
記事が掲載されているので、
この本を元にしていると思います
$太平洋戦争の傷痕 次世代への橋渡し-091024_162357.jpg




ドン・ジョーンズ著「タッポーチョ」
敵ながら天晴 大場隊の勇敢512日

この本は大場隊の活躍が全て書かれています
玉砕までの記事ももちろんありますが
玉砕の記事、サイパン占領後のジャングル生活、
そして次々と亡くなっていく戦友
最後は勇敢な姿で山から降りた
涙も貯まるような書き方です
堀内今朝松さんの記事も含まれていてお勧めします
$太平洋戦争の傷痕 次世代への橋渡し-091014_171257.jpg





そして、購入してから
まだ最後まで読んでないのですが
加藤陽子著「それでも、日本は戦争を選んだ」
この本は今後の歴史を教育する上で
中高生は是非とも教材として扱ってほしいと思います
まだ数十ページしか読んでなくてもわかります

タイトルの通り、世界最高の日本の頭脳が
もう戦争しかない・・・と思ったのは何故か?
詳しく書かれてます

また、各戦争の犠牲者数や他国の思想や方針決断といった
重要な要所を的確に、全然違う視点から書かれてます

歴史を勉強したい人
戦争のことを知りたい人
政治のことに興味のある人
日本人としての今後どうあるべきかを
もっと考えたい人

お勧めの一冊です
$太平洋戦争の傷痕 次世代への橋渡し-091025_170312.jpg


今回はこれくらいにしておきましょう
私自身、まだまだ勉強中ですから
素晴らしい資料にこれから先に出会うことと思います
順次、ご紹介もさせていただきます