【映画】「味園ユニバース」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 


味園ユニバース
鑑賞日: 2015年2月25日(水)
映画館: ヒューマントラストシネマ渋谷

 

 

 

 

 




製作年/国: 2015年/日本
上映時間: 103分
監督: 山下敦弘
製作: 藤島ジュリーK.
脚本: 菅野友恵
撮影: 高木風太
音楽: 池永正二
音楽プロデューサー: 北原京子
出演: 渋谷すばる、二階堂ふみ、鈴木紗理奈、川原克己、松岡依都美、宇野祥平、松澤匠、野口貴史、康すおん、赤犬
あらすじ: 歌がうまいクソ野郎が歌を歌います。


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好き度: ★★★☆☆ 3.0/5.0点



赤犬歌謡祭に行きたい!



「味園ユニバース」山下監督新作ということで楽しみにしてましたがまぁまぁでした(・∀・)

とにかく、渋谷すばるが最高でした。この野良犬感と歌いだした瞬間のアイドル性がとても素晴らしく、とにかくたたずまいがよかったです。音楽シーンはホント最高で、特に一発目の古い日記歌いだした瞬間の興奮はこの映画で一番でした。カラオケのスピッツやモンパチや松田聖子もすべて最高。そして何より赤犬が超最高なので、それも含めて「ココロオドレバ」はほんっと最高でした。赤犬のライブには超行きたくなりましたよ~。


渋谷すばる、歌いだす瞬間のカタルシス

 




赤犬、最高!



二階堂ふみのビミョーな関西弁は、そのホツレも含めてアイドル映画としてはとてもよかったと思います。肩パンが最高!されたい!

ただ、脚本がやっぱ弱いと思いました。ぶっちゃけこの渋谷すばるはたたずまいはすばらしいけど、人間としては最低だし、クズだし、クズだけど…でも!っていう許せる余地の部分がないのでどうもストレートに感情移入できません。歌が好きでうまいからと言って、この人間を許せるかというとそうはいかない。あと赤犬のボーカルの扱いはすごくゾンザイで残念でした。もうちょい、やりようがあるだろうと思いました。

時間が止まったままだ、というセリフがある二階堂ふみだけど、その止まった時間をもう一度動かすような成長は彼女には用意されてなかったと思います。言っちゃえばこの映画、とてもいいライブシーンがあるだけの平板な映画だと思うんですよね。物語に起伏と成長がないのが残念でした。基本的に問題は放置のままだし、全部とはいかないでも何か一つにはケリを付けてほしかったです。でも嫌いか好きかと言われれば好き。渋谷すばるパワーなのかな。あと、脇役の鈴木紗理奈が妙にエロくてとてもよかったです。


赤犬のリアルなおじさん感と二階堂ふみ、最高!




なんか振り返ってみると、結局音楽の魅力に感動しただけで、映画としての感動を味わえなかった印象があります。ラストシーンとかも音楽には感動したけど、プロットを観てみると納得できない。まずあんなヤクザだらけのところから、二階堂ふみというきゃしゃな女の子がどうやって楽屋まで持ってきたのか、その間敵のヤクザはなにをやってたのか…。あと渋谷すばるも歌って満足はしてたけど、結局なんかひとりで歌って気持ちよくなって、自己満してんじゃねえよってちょっと思っちゃいましたね~。

たぶん材料はすごくいいんですよね。もうちょい脚本を練ってほしかった!でも観て後悔したかと言われればぜんぜんそんなことなくて、渋谷すばるという人を発見できたというだけでもすごくよかったと思います。二階堂ふみも可愛かったしね。あとは、何と言っても赤犬が最高!これを観れただけでもよかったです…が、やっぱ惜しいな~




おわり






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