【映画】「きっと、星のせいじゃない。」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 


きっと、星のせいじゃない。
鑑賞日: 2015年2月25日(水)
映画館: TOHOシネマズ渋谷

 

 

 

 




原題: The Fault in Our Stars
製作年/国: 2014年/アメリカ
上映時間: 126分
監督: ジョシュ・ブーン
原作:  ジョン・グリーン
脚本: スコット・ノイスタッター、マイケル・H・ウェバー
撮影: ベン・リチャードソン
出演: シャイリーン・ウッドリー、アンセル・エルゴート、ローラ・ダーン、ナット・ウルフ、サム・トラメル、ウィレム・デフォー
あらすじ: 重い病気のティーン同士が恋をします。


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好き度: ★★★★☆ 4.0/5.0点



0と1のあいだ



「きっと、星のせいじゃない。」、難病悲恋ものということで普段なら唾を吐きかけたいくらいなジャンルだけど、なんとなく観に行ってきました。レディースデイってこととTOHO渋谷ってことで女性でいっぱいの映画館、満席でしたよ。やっぱこういう映画ってちゃんと需要あるんだなぁと思わされた次第。いいことだと思います!

でなわけで、「きっと、星のせいじゃない。」、想像以上に良かった!てか、やっぱちょっと泣いちゃいました。 「500日のサマー」の脚本コンビってことで推されてるけど、たしかにその色合いはあって、ただのベタベタのお涙ちょうだいじゃなく、うざくないバランスのユーモアとかポップカルチャーの小ネタ、シニカルさ、うまーく混ざってて、とてもいいバランスの映画でした。

主演の2人、よかったよ!

 

 


お話は、末期のガン患者で酸素ボンベが手放せない少女ヘイゼルは、両親に言われて嫌々ながら参加したガン患者の集会で、片脚を切断して骨肉腫を克服した青年ガスと出会う。ガスは独自の感性をもったヘイゼルに恋をするが、ヘイゼルは相手を傷つけることを恐れて距離を置こうとする。しかし、大好きな作家の話題がきっかけで2人は距離を縮めていき、その作家に会うためオランダへ旅立つ。そして旅の最終日、ガスはヘイゼルに重大な事実を打ち明ける…。と映画.comさんから拝借するとこんな感じ。

こんな感じでいつもボンベを付けてます

 


主人公のヘイゼルがほんとよかった!僕の大好きな『ファミリーツリー』のシャイリーン・ウッドリーが演じております。とにかく観てる間はもうこのヘイゼルに感情移入ですよ。俺の中の乙女がもうキュンキュンですよ。映画の中でなら、気になる男子からのメールを待つ乙女の気持ちにもなれる…映画ってすごいですね~。

相手の男、ガスくんですが、イケメンのいけ好かない男子かと思いきや、エイリアン2とかホラー映画大好きなボンクラでとても好感を持ったんですよね。しかも童貞ってのがいいですよね。これは重要ですよ。だから初のセックスシーンにすごくカタルシスがありましたよ。

いいカップルだと思いましたよ~(´Д⊂ヽ

 



作家に会いに行くというくだりは、作家がどんなやつだったかも含めて最高のシークエンスだったし、「階段をのぼる」というこの子にとってはとてもリスキーなことが通過儀礼にもなってて、いろんな意味で階段をのぼったとてもいいシーンだったし、そのキーポイントがアンネになっているのもとても良かったと思いました。 ラスト周辺はさすがにウェットすぎるとも思ったけど、逆にウェットにならないのも無理な内容かな~とも思って、まぁたまにはこういうバランスの映画もあっていいかな~と思えました。

母親のローラ・ダーン

 


そして何より、ローラ・ダーンが演じる母親がとてもよかった。ローラ・ダーン最高!完璧だけど、完璧じゃない母親像がとても良かった。親の成長譚でもあったんですね。まぁでもすげぇ親だと思います。

なんか、やっぱプロットがしっかりしてるのか、忘れがたいシーンがすごく多くて、今でも思い出すくらい。なにより、大人の目線で上から見下すような脚本じゃなく、ちゃんとティーンに寄り添う脚本だったのがほんとによかったです。こういう映画って、今の10代はそんなこと言わないよとか、こんな行動はないよとか思っちゃうことが多いけど、それがまったくなくて病気や障害以外の細かいところから描きこみがとってもしっかりしてました。

このシーン、最高!

 

 




ほんとどうせ難病ものでしょ?みたいなちょっとなめたスタンスでいったけど、いい意味で裏切られまんまと、ほんとまんまとっていうのが正しいと思うんですが、泣いちゃいましたね~。とてもいい映画でしたよ!



おわり





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