96時間 レクイエム
鑑賞日: 2015年1月11日(日)
映画館: TOHOシネマズ六本木
原題: Taken 3
製作年/国: 2015年/フランス
上映時間: 109分
監督: オリビエ・メガトン
製作: リュック・ベッソン
脚本: リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン
出演: リーアム・ニーソン、フォレスト・ウィテカー、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス
あらすじ: リーアム・ニーソンが暴れます。
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好き度: ★★☆☆☆ 2.5/5.0点
メガトンによるメガトン級のカチャカチャ演出がいくところまでいった!
『拉致られ』こと『96時間』のシリーズ三作目、『96時間 レクイエム』観てきましたよ~。『96時間』1作目はとても好きな作品でありますし、賛否両論の2作目もそれほど嫌いではなくむしろ好きなほうの作品だったり。あと何度も書いてますが、個人的には私の父親(50代前半)のゼロ年代ベストが『96時間』ということでね(笑)まぁそれなりに思い入れのある作品ではあるのです(・∀・) 僕は妹がいるのですが、娘を持つ父にとっては最高の映画といつも父は言っております。
まぁというわけで『96時間 レクイエム』ですが、ぶっちゃけ残念でしたよ~\(~o~)/
みんな大好きブライアン・ミルズ!
監督は前作に続いてメガトンなんですが、ほんっとアクションが超観ずらいんですよね('A`)グラングランカメラ揺らすのはもはや当たり前なんですが、今回はちょっと度を越えてカット割りまくってるというか、ほんと異常なカチャカチャっぷりなんですよねw まったく何が起こってるのかわからないところが何か所かありました、もったいない…!アクションシーンだけならわかるけど、アクション以外のシーンもカット割りまくってて、ただ川に立ってるだけのリーアムパパを、カメラぐるんぐるん回してカットをカッチャカチャ割って、そ、そこもか…!と笑ってしまうほどのまさにメガトン級のカット割りでした。
リーアムパパ「俺はやってない、やってない、やってない…」
お話のほうはですね、何者かに元妻が殺されまして、そこに警察が入って犯人と間違えられ「やべっハメられた」と気づいたリーアムパパは警察をぶったおして逃走!という、スタート。そっから妻を殺した組織を追うリーアムパパとリーアムパパを追う警察の三つ巴、という感じ。
警察にそのまましたがって警察でちゃんと説明しとけば、そのあと起こる大変なことの大半は起こらなかったんじゃないかしら…っていうのがすげぇ気になって前半観てたし、ラストでフォレスト・ウィテカーが「犯人じゃないって知ってたよ( `д´)b」なんて言うから、アクションの大半がお前が大人しくしとけばこんなに大変なことになってないじゃんよ~って思いながら観てました。あと全体的に、リーアムパパってそんなやつだったっけ?感というか、そんな好戦的なやつだったけ?っていうのはすごく思って観てました。特に1作目の魅力って原題の『TAKEN』の通り、拉致られた娘のために、しかたなく、しかしここぞとばかりにノリノリで戦うっていうのが魅力だったと思うんですよね。この娘のためにという、もっと大きな意味での誰かのために戦うという、シンプルだけどすごい普遍的な軸があったから、カタルシスもあったし、すごく良い映画になってたと僕は思うんですよね。2作目も一応そこが軸でした。ですが、今回はそのアクションをするにあたる感情の軸がすごく薄いから、ええ~っとこれは今なんのためにこんなアクションが起きちゃってんだっけ?ってどうしても思っちゃったんですよね~。なんのためにアクションが行われてるのかが希薄だし、そのアクションもカット割りすぎで観ずらいし、結果的に、まっヨーロッパコープだしなぁってなっちゃったのは残念だったなぁ~。
ネタバレですが、もちろん勝ちます!( `д´)b
今回よかったのは何気にチームものでもあるじゃないですか。そこは新鮮でした。欲を言えばもっとチームプレーが見たかったし、ブライアンミルズ級の元CIAだらけかと思いきや、戦闘シーンはミルズさんだけだったので、次回はチームものとしてやってほしいくらい。元CIAのエクスペンダブルズみたいな感じで。
あと今回良かったのは娘ですね。この父あってこの娘ありっていう感じがすげえ出てて良かったです。この映画で一番良かったシーンはラストで娘が敵にエルボー決めてそこを父が撃つというコンビプレー。ここを観れただけで、まぁこの映画良かったかなって思いました。
見事に「パパ大好き娘」に育ちました!よかったねリーアムパパ!
あと、その後の「全部知ってたぜ」からの「逮捕しようと思えばできるけど、良いよ帰って」的な展開はさすがにご都合主義の極みですが、まぁヨーロッパコープだしね。(←ってなっちゃうのが悲しいところではある…)
ベッソンの脚本はもちろん相当ヤバいけど、それ以上にやっぱメガトンも相当ヤバいと思うんですよね。アクションが魅力的じゃないのはアウトでしょう。『96時間』シリーズはこれで終わりでいいので、リーアム・ニーソン主演の尺100分以下の巧い作品をバンバン作ってほしいです。
午後ローでやってたらそれなりにおもしろいとおもいます。まぁ総合的に残念でした!(なんだかんだで好き度3点というのは、我ながら甘いと思います(笑))
おわり
我が父のゼロ年代ベストでおなじみの1作目です。僕も超好きです。
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賛否両論だけどけっこう好き。
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