「マップ・トゥ・ザ・スターズ」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。






マップ・トゥ・ザ・スターズ
12月26日(金) 新宿武蔵野館 16:15~





好き度: ★★★☆☆ /5点



クローネンバーグによる『業界ウォッチ』ヘ(゚д゚ヘ)))ヨーデルヨーデル



クローネンバーグ新作ということで新宿で観てきました。ここ2作の「危険なメソッド」「コズモポリス」があんまハマらなかったんですが、「マップ・トゥ・ザ・スターズ」おもしろかったですよ~!

舞台はハリウッド



いわゆるハリウッド内幕ものなんですが、ここまでドロドロとしたハリウッドセレブの闇の部分だけを抽出したものもそうないくらい露悪的でおもしろかったです。とにかく出てくる人出てくる人みんな酷いんですよw ハリウッドセレブの裏側はドロドロしてるに違いないという決め打ちで作られた感じの映画でしたよ~

ミア・ワシコウスカ演じるアガサがハリウッドに来るところからスタート。最近素晴らしいババア演技を見せつけているジュリアン・ムーアの秘書に。ジュリアン・ムーアは中年のおばちゃん女優役。すげぇメタなイジワルさだし、ジュリアン・ムーアもよくやったなぁこれ。

謎の女、ミアちゃん




ジュリアン・ムーア、怪演を見せております。




セレブ相手のセラピストとしてテレビ番組も持つスタッフォード・ワイス。ジョン・キューザックが演じております。ここのセラピーにジュリアン・ムーアが通ってて…。

うさんくささがハンパないジョン・キューザック。さすがっす。




ジョン・キューザックの妻が「サボタージュ」の女刑事やってたオリビア・ウィリアムズ。ステージママってやつをやってまして…




この2人の息子が子役をやってるベンジー・ワイス。エヴァン・バードくんって子が演じております。

くっそ生意気だけど、それなりに事情もあったり…


あと、「コズモポリス」の主役のやつも出てましたな。

脚本かきながら運転手で小銭を稼いでます。




このワイス一家をめぐる物語になってて、とにかくいろいろ大変。この子役くんが13歳なんですがドラッグやりまくってたり、金に物を言わせたり、とにかく世間をなめてる感じのクソ坊主なのです(´Д`) この映画、ガンガンハリウッド俳優の実名が出てきまして、このクソ坊主のところでは当然のごとくドリュー・バリモア姐さんの名前も出てきましたw

あとやっぱジュリアン・ムーアもすごいんですよね。お母さんが有名なカルト的人気を誇った女優らしく、母親が出た映画のリメイクに出ようと奔走中。その役をとるための奔走っぷりも滑稽でゲスくて最高w 母親の存在に囚われているジュリアン・ムーアは母親の幻覚を見るようになったりで大変大変。 ジュリアン・ムーア姐さん、今回は女2男1の堂々たる3Pを披露しております!!セックス中にもお母さんの霊が出てきてました('A`) あとここ、残念なくらいデカイモザイクが例のごとく登場し、ほんと邪魔でした。

ふっとホラー的に登場してきます



そんなジュリアン・ムーアは何個も精神安定剤みたいなクスリを飲んだり、うさんくさいセラピーをやったり、非常にアメリカっぽい方法で対処するっていうのもおもしろかったです。ほんとアメリカ人はサプリとかセラピー好きだよなぁ。

んで、ミアちゃんですが、実はワイス家の長女だということがわかりまして、施設に入ってたっぽく、さらには親からは毛嫌いされてるというか、少なくとも仲のいい感じでは決してないご様子。後々わかるんですが、ミアちゃんは父と母の近親相姦により生まれたってことが明らかになったり、そのせいですごく不安定な精神状態だったらしかったり…。この家族、やばいなってことがわかったり。あとジュリアン・ムーアもカルト女優であった母親から性的暴行を受けていたことがわかったり…。子役坊主もいろいろ不安定で、我慢してたドラッグ決めちゃったり、友達の犬を銃で殺したり、同じ映画に出てる子役を半殺しにしたりで、ボロッボロに。それによって母親が自分に火をつけて自殺。また、ミアちゃんも彼氏をジュリアン・ムーアに寝取られ、ジュリアン・ムーアを撲殺。もう散々な目になっていきます。

とにかく、この映画、誰一人として、まともな人間がいないんですよねw 全員異常なんですよw クローネンバーグからみたら、ハリウッドにいるやつなんか全員異常だよってことなんでしょうw まぁ、こんな映画をさらっと撮っちゃうクローネンバーグも異常ですけどね!(´∀`)



おわり




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スタッフ


監督

    デビッド・クローネンバーグ 

製作

    マーティン・カッツ

    サイード・ベン・サイード

脚本

    ブルース・ワグナー

撮影

    ピーター・サシツキー

美術

    キャロル・スピア

衣装

    デニース・クローネンバーグ

編集

    ロナルド・サンダース

音楽

    ハワード・ショア


キャスト


    ジュリアン・ムーア  ハヴァナ・セグランド

    ミア・ワシコウスカ  アガサ・ワイス

    ジョン・キューザックス  タッフォード・ワイス

    ロバート・パティンソン  ジェローム・フォンタナ

    オリビア・ウィリアムズ  クリスティーナ・ワイス

    エバン・バード  ベンジー・ワイス

    サラ・ガドン  クラリス・タガート

    ニーアム・ウィルソン

    ドーン・グリーンハルグ



作品データ

原題 Maps to the Stars

製作年 2014年

製作国 カナダ・アメリカ・ドイツ・フランス合作

配給 プレシディオ

上映時間 109分

映倫区分 R15+