６才のボクが、大人になるまで。
１１月１８日（火） １８：３０～ TOHOシネマズシャンテ
好き度： ★★★★☆ ４／５点
「時間」が目に見える奇跡
リチャード・リンクレーター監督最新作、とっても評判が良いとのことでシャンテに見に行ってきましたよ～。とっても愛おしい映画でした～(´∀｀)
まず、町山さんのたまむすびでの紹介を聴いたときに心底びっくりしたんですよね。12年間同キャストで撮り続け、1本の映画にしたというこの企画、こんなのよくやるな～監督誰だよ～と思ったらリチャード・リンクレーターでなるほど、と納得した次第。これビフォアシリーズをつくってきたリンクレーターのある意味集大成的作品と言えるのではないでしょうかね。ビフォアシリーズといい、この映画といい、こういう企画が成立するということは、やっぱりリチャード・リンクレーターという人はほんとに良い人なんだと思うんですよね。12年間、この人と仕事しようと思えるっていうことですし、信頼関係がないとできないですよね。また、大きな怪我や病気、逮捕も含めてトラブルがあってもできない。やっぱこの企画が成立したということがまず奇跡的なことなんじゃないでしょうか。
こんなに小っちゃかった子が( ；∀；)
リアルな時間の経過というものとここまで向き合わされる映画もはじめてでしたね。少年の成長そのものがすっごいカタルシスでした。「あっ！大きくなった！あっ！また大きくなった！」と年月がたちどんどんと大きくなるにつれ、あたりまえですが、人間って、というか生物ってすげぇ！とすごくシンプルに生きてるってすげぇなと心底思わされちゃったりしましたね～。こんなにまじまじと１人の人間の成長を追うことができるって、そして頭ではわかっていてもこれがちゃんと形になったって、奇跡の奇跡だなぁと思わされました。しかも、この前に観た映画が同じシャンテでやってた「デビルズノット」だったもんで、ますますそう思いました。「デビルズノット」と「６才のボクが大人になるまで」の二本立てってすごいに二本立てだったなぁ。。「デビルズノット」の殺された少年たちにもこういう成長があって、高校に行って、大学に行って、バイトして、ヤンチャして、恋愛して、大人になっていくはずだったのに……。
イーサン・ホークはあんま変わってなくてすごいなこの人
それとこの映画のよかったところは、決定的な事件自体は描かずにその後や前の何気ない（ように見える）日常を描いたところがテーマ的にもとてもよかったと思います。いわゆる、コマとコマの間というか。ドラマチックにしないようしないようにも見えるくらいで。でも、だからこそこの積み重なる「時間」というものの尊さと重みがぐっと増してくるんですよね。時間の経過による成長は何気ない日常にこそ出てくるんですよね。
この場面好き
あと個人的にですが、けっこう歳が近い！というのもあって、また違った感動もありました。たぶんこの主人公の5つ上くらいなんですよね僕。僕の弟が僕の5つ下なのでたぶん僕の弟と同い年だったりで、時代を表す小ネタもものすごくリアルでしたｗ 僕はたぶんあのおねえちゃんと同い年くらいかしら？ ゲームボーイ、xbox、Wiiとゲーム機の変かも興奮したし、でっかいパソコンがうす～くなり、僕もロジャー・クレメンスを大興奮で観てたし、もちろんスターウォーズEP.3は劇場で観たし、ハリーポッター謎のプリンスも読んだ！
あたりまえですが、この子が成長したように、俺も同じ時代を成長してきたんだなぁと。
生きねば！と、改めて思わされましたね。
良いラストでしたね。
あと、この映画で、ここ３～４年で初、途中トイレ行きました！イーサンパパとキャンプ行くところで…('A`)不覚でしたよ～。
まぁ途中にトイレに行っても素晴らしい映画であることは間違いなかったので、みんな観ましょうね～
おわり
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スタッフ
監督
リチャード・リンクレイター
製作
リチャード・リンクレイター
キャスリーン・サザーランド
製作総指揮
ジョナサン・セリング
ジョン・スロス
脚本
リチャード・リンクレイター
撮影
リー・ダニエル
シェーン・F・ケリー
美術
ロドニー・ベッカー
衣装
カリ・パーキンス
編集
サンドラ・エイデアー
音楽監修
ランドール・ポスター
メーガン・カリアー
キャスト
エラー・コルトレーン メイソン
ローレライ・リンクレイター サマンサ
パトリシア・アークエット オリヴィア
イーサン・ホーク メイソン・Sr.
作品データ
原題 Boyhood
製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
上映時間 165分
映倫区分 PG12