泣く男
10月27日(月) 17:20~ 新宿バルト9
好き度: ★★★★☆ 4/5点
今回はガンアクション!
(2記事連続でこの単語が出ますが)『ナメてた相手が殺人マシンでした映画』の傑作、『アジョシ』のイ・ジョンボム監督最新作ということでとても楽しみにしていた『泣く男』。バルト9で観てきました。 これが、最高でしたよ~( ;∀;) 前回はナメてた質屋が殺人マシンでしたが、今回はしょっぱなから殺人マシンの殺し屋。主演はチャン・ドンゴン、こちらもウォンビンに引き続き『ウホッ いい男』っぷりを発揮しております( ´∀`)
映画は殺し屋としての任務中に誤って少女を巻き添えにしてしまうというショッキングなシーンからスタート。やるせない思いにかられたゴンに、組織は少女の母親モギョンを葬れとの新たな命令を下すのです。鬼かよ(/_-) これを最後の仕事と決めたゴンは、モギョンを追って祖国韓国に戻るが、娘を亡くして悲嘆に暮れるモギョンに対して引き金を引くことができず……みたいなあらすじですね。
主演はチャン・ドンゴン。いい男です…。
とにかく今回は銃撃戦がすごかったですね。最初から最後まで、銃撃戦の迫力は正直想像以上のスケールでビックリしっぱなしでした。しょっぱなの掴み、アメリカでの任務遂行シーンのサイレンサー付のシグザウエルで敵を瞬殺!めちゃくちゃカッコいいです。が!物音がするので、敵と思って打ったら少女でした…という冒頭。ここでうまいのはこの少女とのファーストコンタクトシーンがすごい良いことなんですよね。あ、こいつ根っからの悪い奴ではないんだろうなぁという少女との遊びシーンがあってのこれだったのでショッキングさも増すし、なによりあそこで少女と遊ぶという無意識の優しさを見せなければ、少女も死なずに済んだのに…という、ほんと悲しい冒頭でした。少女を殺しちゃう冒頭は賛否両論ですよね~。悲しい!から許せない!にはいかなかったのは、まだ僕が親ではないからなんだろうなぁなんて思ったり…。
少女の母モギョンがまた泣かす…
で、少女の母を殺せと命令がくるんですが、殺せないんですね~。主人公ゴンも少女を殺しちゃったことがトラウマになっているうえに、その母親も娘の死によってすげぇ病んでる様子…。それをみてますますゴンは殺せなくなっていっちゃうんですね~。殺しに行こうと家に忍び込んだら、その母親が娘の昔のビデオをみて、泣き叫んでるんですよね…。もうここがツラくてね~(´;ω;`) しまいには薬を大量に飲んで自殺未遂までしちゃうんですね。倒れた奥さんに引き金を銃で撃つか…というところまで行くんですが、やっぱり撃てない…。ここから、ゴンの贖罪の物語に突き進んでいく感がビンビンで、あぁこの主人公この女ために死ぬ覚悟なんだなぁと、フライングで泣けてきたりなんかして…。
で、こっから、不正な大事なUSBデータおよびモギョンを巡って、警察と会社が雇った殺し屋たち、モギョンを守ろうとするゴンが相身まれて銃撃戦祭りに突入~。警察も殺し屋たちに買収された奴とかいて、使い物にならない感じ…。ゴンがモギョンを導きつつ、敵を退治しつつ…こっからが想像以上のスケール。
なんといってもまずすごいのはアパートでの銃撃戦。3棟のアパートを使っての舞台建てなんですが、真中の棟に主人公とモギョン挟んで両サイドに殺し屋スナイパーたちという銃撃戦。ここのバイオレンス描写もすごくて警察たちは血みどろのボロボロになるし、銃の破壊力、弾着のリアルさとかもすげぇよかったです(´Д`)あいだにアジョシでもあったナイフアクションも入れてくれたりで、見せ場たっぷりの最高のシークエンスでした!(´∀`)
両サイドからガンガン狙ってきます。。
そしてもう一つの見せ場であるラストのビルでの戦闘も本当に最高でした。ここでは銃はもちろん、拳の格闘、そしてDIY精神あふれる創作武器の戦闘も含め、すごくサービス精神満点でしたね~。そして、なによりグッときたのはラストの贖罪シーン。それまでの声だけのやりとり、ミスリードも含めあぁ~こうくるかぁと、しかもその後はほのかに男と男の友情シーンもありつつで僕は大好物のラストシーンでした。
まぁ言っちゃうと奥さんがゴンを撃つ(ゴンが自分を撃たせる)というラストなんですが、その時の銃がショットガンなんですよね。か弱い女の人が、ショットガンをちゃんと撃てるかしら…。球を放ちつつ後ろに奥さんが吹っ飛ぶみたいなシーンがあれば100点でしたが、まぁどうでもいいかw あと、このゴンの死のところでスパッと終わってもほしかった気もするんですが、最後の母親とのエピソードとゴンの涙のシーンはちょっと蛇足かなぁなんて思ったり…。まぁ、グッときたはきたんだけどね!
というわけで、泣く男、すごくおもしろかったし、グッときました。途中ちょっとごちゃごちゃしすぎかなぁとか思ったりもしましたが、主人公がとにかく魅力的だったんですよね。ラストの贖罪に一気に進んでいく感じはとても好きですね~。
とにかく、銃撃戦が最高!いろんな銃が出てきて、超楽しいなぁ(´∀`)(すげぇバカっぽい文章w)
おわり
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スタッフ
監督
イ・ジョンボム
脚本
イ・ジョンボム
撮影
イ・モゲ
編集
ナム・ナヨン
キャスト
チャン・ドンゴン ゴン
キム・ミニ チェ・モギョン
ブライアン・ティー チャオズ
キム・ジュンソン ジョン・リー
キム・ヒウォン ビョン室長
カン・ジウ ユミ
作品データ
原題 No Tears for the Dead
製作年 2014年
製作国 韓国
配給 CJ Entertainment Japan
上映時間 116分
映倫区分 R15+

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