ポリス・ストーリー レジェンド
６月９日（月） １９：１５～ ＴＯＨＯシネマズ六本木
好き度： ★★★☆☆ ３／５点
あなたは引き金引けますか？
という、前置きは置いといて、ポリスストーリーレジェンド観てきましたが、すごく楽しめましたよ！さっきも書いたようにポリスストーリーシリーズはデパートのシャンデリアから滑り落ちる１しか見ておらず大丈夫かなぁと思ってましたが、ぜんぜんこれから見て も大丈夫でした！
とにかくアクションで間を埋めるイメージがジャッキー映画にはありましたが、以前のような派手なアクションを抑えたぶん、けっこうお話のほうをしっかり組み立てていて、意外なバランスでしたな。
この映画のテーマは『後悔』で、仕事での後悔、仕事を優先したことで犠牲にしてきた娘への後悔、あんまりジャッキー映画をみてませんが、かなり今回は受け身なジャッキーで年齢を重ねてきたこともありどことない悲哀が漂っていてとてもよかったです。今回は娘の行動には言いたいことはあるんだけどねw「お父さんの気を引くために悪ぶってたのっ！」って、ふざけんじゃねぇぞ、てめえのせいで！ってイライラしつつも、いつか娘ができて僕の愛情不足が原因で娘が変な男にヤリまくられると考えると他人事ではないのであります。家族サービス大事！ってのは全国共通なのですね。
こんなことになる前に。。
アクション少なめとはいいつつ、めちゃくちゃ身体張ってるんですよねやっぱり。でも今回は敵を圧倒するというよりはボロボロになりつつ気合いでギリ勝つというバランス でリアルさがとてもよかったんですよね。ジャッキーもなんだかんだでもうお歳、いくら強いからってムキムキの若い男とタイマンで勝てるのかどうかといわれれば微妙じゃないですか。この悲哀がすごくよかった。ちょっと切ないけどね。ジャッキー映画定番のスローモーションもほとんどジャッキーの攻めのアクションではなく、ジャッキーがダメージを食らう瞬間の受けの場面ばかりで物凄く痛い！やっぱりまじでこれ受けてる( ; ゜Д゜)感が物凄く伝わってきて脱帽ですね。あと面白かったのはジャッキーのイメージ映像場面。「今ここを抜け出すには…ここをこうしてこいつをこうして、こうしたら…いやムリだダメだダメだ」みたいな映像がおもしろかったです。
悲哀
ラスト辺りのみんなの記憶で5年前の事件を思い出していくところはなかなかおもしろかったです。後だしじゃねぇかってところもなくはないけど、『え、このあとどうなるの？なにがあったの？』っていうワクワク感がちゃんとありました。今回の敵妹の末路はまじでビックリしました。あとうぜぇ と思っていた今回の敵もちょっと同情しましたよ。
予告で自分の頭に銃を向けて引き金を引くという、ジャッキー自殺?というシーンで終わりますが、『どうせフェイクで、なんかイメージ映像かなんかで釣りなんでしょ』なんて思ってましたが、これが違って死ぬとわかっていながら娘のためにまじで引き金を引いてたんだ！この受けのジャッキーの悲しみ！ちょっとウルッときましたよ。銃は空砲だったもののですよ、あの瞬間のジャッキーはなすすべなく娘のためなら死んでもいいとまじで決意した瞬間な訳で、俺は子供ができたら娘のために死ねるかなぁとか、親ってみんなそういうものなのかなぁとかいろいろ考えましたよ～。現役バリバリのジャッキーならスーパーアクションで娘を助けつつ敵をぶっ倒してたでしょう。でも、今回は人間ジャッキーというか、リアルな父親としてのジャッキーという感じで、なんか感慨深かったですね。どちらにしても今回のジャッキーの魅力は『悲哀』ですなぁ。 見てよかったです。ジャッキー弱者の僕もふつうに楽しめましたよ。
あなたは引き金引けますか？
おわり
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スタッフ
監督
ディン・シェン
脚本
ディン・シェン
編集
ディン・シェン
アクション監督
ヘ・ジュン
キャスト
ジャッキー・チェン ジョン・ウェン
リウ・イエ ウー・ジアン
ジン・ティエン ミャオ
グーリー・ナーザー シャオウェイ
リュウ・ハイロン ファイター
ジョウ・シャオオウ ウェイ・シャオフー
ユー・ロングァン 隊長
作品データ
原題 警察故事2013 Police Story 2013
製作年 2013年
製作国 中国
配給 ブロードメディア・スタジオ
上映時間 108分
映倫区分 G