とらわれて夏(試写会)
4月22日(水) 18:30~ 新宿明治安田生命ホール
好き度: ★★☆☆☆ 2/5点
フード理論映画だった!
ジェイソン・ライトマンはけっこう好きな監督、特に数年前の「ヤング≒アダルト」はほんと大好き。そんなわけで試写会当選したので行ってきました。ライトマン映画ではあんま好きな方ではないかもだけど、いろいろ好きなところもありましたよ~
過去にとらわれた男女が障害を乗り越えて愛し合っていく夏の5日間の出来事を、13歳の少年の視点から描いたドラマ。9月はじめのレイバー・デイ(労働者の日)を週末にひかえたある日、アメリカ東部の小さな町で暮らすシングルマザーのアデルと13歳の息子ヘンリーは、偶然出会った脱獄犯のフランクに強要され、自宅に匿うことになる。危害は加えないと約束したフランクは、アデルの家事を手伝い、ヘンリーには野球を教えて過ごし、ヘンリーはそんなフランクを次第に父のように慕うようになるが……。てな感じの話です~。
お前んち連れてけ
興味深かったのが食の使い方!福田里香先生の「フード理論」がまさに!という描写が前半にどどどっときて、いちいち納得してしまいました。脱獄犯が家に来るとせっせと料理をはじめて、しかもかなり手際が良くてあきらかに料理が好きなんだなぁとわかる感じ。ほんとにこんな人が極悪人なはずがないと思っちゃうんですよ、僕らも劇中の親子も。 そうやってちょっとずつ信頼を得てきて決定打はパイを作るシーン。
なんかエロいパイ作りシーン
ものすごくセクシャルかつ、この人は信頼していい人かも決定的に思うこのパイのシーンはとてもよかったですよ~。
基本的にこの映画は13歳の息子の視点で映画が進むんですが、母親がだんだんと恋に落ちていく様子、そして結ばれていく様子を近くでその過程を見ていく気まずさはとてもよかったです。セックスの声が下から聞こえてきて寝れないという恐ろしいシーンもありましたよ(つд⊂) また、思春期の少年の性が目覚めていく感じを見せていくのは新鮮でした。ちょろっと出てくるヤンキー少女も印象的でした。よかったなぁあの子。
あとやっぱケイト・ウィンスレットの生々しさは今回もすごくて、しかも今回は心が病んでる人の役なのでものすごくあってました。性欲が抑えられなくてムンムンと漏れてる感じがすごいんですよね。欲ってる演技はさすがだなぁ~。
ケイト・ウィンスレットとジョシュ・ブローリンそれぞれの過去が途中途中で挟まれてきて、2人とも暗い過去があることがわかってきます。でも、この過去パートが現在パートに上手く絡んでくるとはあんまり思えなかったのが残念だったかも。ぶつ切り感を感じてしまいました。あと、全体的に想像を超えていくようなところがないというか、予告以上のことは起こらない映画だったので、まぁよくある禁断の愛的な映画だなぁと思ってしまいましたね~。ジェイソン・ライトマンがこれを撮る意義も正直あまりわからなかったです。。
とにかく、フード描写に要注目!の映画でしたよ~
おわり
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スタッフ
監督 ジェイソン・ライトマン
製作 リアンヌ・ハルフォン
ラッセル・スミス
ジェイソン・ライトマン
ヘレン・エスタブルック
製作総指揮 スティーブン・レイルズ
マーク・ロイバル
マイケル・ビューグ
ジェフリー・クリフォード
原作ジョイス・メイナード
脚本ジェイソン・ライトマン
撮影エリック・スティールバーグ
美術スティーブ・サクラド
編集デイナ・E・グローバーマン
音楽ロルフ・ケント
音楽監修ランドール・ポスター
キャスト
ケイト・ウィンスレット アデル
ジョシュ・ブローリン フランク
ガトリン・グリフィス ヘンリー(少年)
トビー・マグワイア ヘンリー(成人)
トム・リピンスキー
クラーク・グレッグ
ブリード・フレミング
マイカ・モンロー
アレクシー・ギルモア
ルーカス・ヘッジス
ジェームズ・バン・ダー・ビーク
ブルック・スミス
J・K・シモンズ
ディラン・ミネット
作品データ
原題
製作年 2013年
製作国 アメリカ
配給 パラマウント
上映時間 111分
映倫区分 G