LIFE!
3月31日(月) 13:10~ TOHOシネマズ日劇
好き度: ★★★☆☆ 3/5点
生真面目な映画だなぁ
ベン・スティーラーの新作ということで気になってはいましたが、あんまり観る気はなく置いておいたんですが、長谷川町蔵さんが秘宝で大絶賛していたり、せのちんさんが大絶賛していたり、いろいろ気になっていたんですが、先々週のタマフルのぼんやり相談室のコーナーで「LIFEを観たあと、隣に座っていた男性を追いかけて声をかけてしまった」という女性の相談がありまして、これってすごいじゃないですか、1本の映画がひとりの人間を動かしたというのが、とても感動的でほっこりしましてね。どんなもんなんだろうと行ってきましたよ~。きれいにまとまった良い映画だなぁと思いましたよ~。 ちなみに最初はスピルバーグが映画化に向けて準備してた企画なそうな。。
LIFE誌のネガ管理部に務めるウォルター・ミティが主人公。空想癖があって、いっつも空想に浸ってはボーッとしちゃう癖があるんですね~。LIFE誌のデジタル化にともなって紙のLIFE誌の廃刊が決まり、多くの社員がリストラに。そしてもちろんネガ管理部のウォルター・ミティにもその波が。そんな中最終号に使うはずのネガ「25番」が抜けていることが判明。その大事な最終号の表紙の写真を撮った写真家ショーン・オコネルに会いにいって抜けたネガを貰いに行くという旅に出るのが本作。
僕の大好きなクリステン・ウィグがヒロイン。近づきたいウォルター・ミティですが、奥手なミティはもちろん声なんかかけられず…彼女に声をかける空想ばかりしているのです~
そんな空想ばかりしてて、臆病で奥手な主人公が、空想ではなく現実の世界で旅に出る。そして新しい自分に成長するというまぁわかりやすい話だし、主人公もとてもわかりやすいステレオタイプな奥手な男。とてもわかりやすくシンプルですし、悪く言えば淡白ではあるのかなぁと思ったり。でも、その「空想」するときの映像美がとにかくすごいのと、グリーンランドやアイスランドなどの旅シーンの雄大な撮影はほんとにすごかったですよ~。
スケボがキーになっているのもおしゃれ。このシーンの高揚感はハンパなかったです~!
空想癖が問題で見逃していたもの聞き逃していたものもあったけど、空想のおかげで現実の旅に出ることができ、そしてひとまわり成長できたという空想癖の決着の付け方がとても好きでした。
役者陣はとってもよくて、ベン・スティーラーはもちろん僕の大好きなクリステン・ウィグはほんと最高でしたし、ショーン・ペンの存在感とオーラがほんとにかっこよかったですな~。
これ以上ないショーン・ペンの使い方!
クリステン・ウィグはやっぱり今回も最高!シングルマザーが似合うのよ。
ラストは、25番目のネガは実はウォルター・ミティ自身の写真で、表紙は「この雑誌をつくった全ての人に捧ぐ」的なことが書いてあるミティの姿という表紙でした。すてき!っていうラストなのかもしれないけど、デジタル化にともなって入ってきた上の野郎どもがほんと嫌な奴らでね~。そんなやつらに「これを捧ぐ」なんて言われても胸糞悪いイヤミにしか聞こえないよ!ヽ(`Д´)ノというのはちょっと思いましたが、やっぱりショーン・ペンの聖人っぷりがあってのこの表紙なので渋々許してやろう…とおもいましたよ~。
ま、そんなこんなで映像、音楽がとてもよかったし、メッセージも想像以上に生真面目でしたが良かったと思いますし、タマフルのぼんやり相談室の女の子のようになにか突き動かされるものがあるというのもわかるような気がしました!大絶賛…っていうまではのれないけど、良い映画だなぁ~とおもいましたよ~。
おわり
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スタッフ
監督
ベン・スティラー
製作
サミュエル・ゴールドウィン・Jr.
ジョン・ゴールドウィン
スチュアート・コーンフェルド
ベン・スティラー
製作総指揮
ゴア・バービンスキー
メイヤー・ゴットリーブ
G・マック・ブラウン
原作
ジェームズ・サーバー
原案
スティーブ・コンラッド
脚本
スティーブ・コンラッド
撮影
スチュアート・ドライバーグ
美術
ジェフ・マン
衣装
サラ・エドワーズ
編集
グレッグ・ヘイデン
音楽
セオドア・シャピロ
音楽監修
ジョージ・ドレイコリアス
キャスト
ベン・スティラー ウォルター・ミティ
ショーン・ペン ショーン・オコンネル
クリステン・ウィグ シェリル・メルホフ
シャーリー・マクレーン エドナ・ミティ
アダム・スコット テッド・ヘンドリックス
パットン・オズワルト トッド・マハール
キャスリン・ハーン オデッサ・ミティ
作品データ
原題 The Secret Life of Walter Mitty
製作年 2013年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
上映時間 114分
映倫区分 G