ローン・サバイバー
3月21日(金) 18:10~ TOHOシネマズ六本木
好き度: ★★★☆☆ 3/5点
ほんとに痛そうなアクション
町山さんのたまむすびの紹介がすごくよかったのと、俺たちの大好きなシールズということでかなり楽しみにしておりました~。う~んっていうバランスでもあるけど、とにかくアクションがすごかったし、怖かった(;・∀・)という感じでしょうか。
映画冒頭、たぶん本物のシールズになるための超過酷訓練シーンがありまして、実際の映像を使っているのですが、ここいきなりすごかったし、正直ここが一番魅力的だったかもしれないです。手足を縛られて水の中に落とされたり、失神者や気絶してるやつが続出してたりして、とにかくめっちゃ過酷!脱落者は自分のヘルメットを置いて出て行くなか超過酷な訓練を耐え抜き、残った仲間たちは友情を深めていくという冒頭部分がすごくって残ってシールズに合格した男たちを見たときには「よかったね!ヽ(;▽;)ノ」と熱く泣いてしまいましたよ~。俺たちの大好きなプロフェッショナル集団シールズはこうやって出来ていたのか…とやはりシールズただものではないなぁと思わされた次第。
アクションシーンはほんとすごかった!銃撃戦はものすごい緊張感があったし、後半の銃撃戦はもうどっから弾が飛んでくるかわかんないくらい敵に囲まれた状況のなかで戦場の怖さがしっかり出ていました。逃げ場がなくなって崖から飛び降りるシーンが二度ありますが、それもものすごく痛いシーンでした。僕ならそっから逃げ出すか、岩の陰に隠れるか、死んだふりくらいしかできないだろうから、あんな状況で戦うシールズってやっぱすげぇし、普通の人じゃできないですよね…。圧倒的多数に囲まれてのアクションは今までもけっこうありましたが、今回のはかなり怖かったし、リアリティがすごかったです。
ただ、問題はやっぱり映画のバランスで、なんか美談になっちゃってるような気がしてそのバランスはどうなのかなぁと。そもそもこれ、あきらかに作戦ミスじゃないですか、最初の4人はもちろん、後のヘリが爆破される展開とかもあきらかにそうだし、「たった1人奇跡の生還」みたいにいってるけど、そもそもお前らのミスじゃん!というのはちょっと思ったし、あまりにヒロイックに描かれすぎなラストだと思いました。もっとシニカルさというか、苦さが絶対いると思ったのです。去年の「キャプテンフィリップス」はそういう意味でいいバランスの映画だったなぁ。今回は美談にする話ではないように思っちゃいましたね~。フィクションならいいのですが。
しかし、アクションシーンが最高だし、怖く、痛かったので、言いたいことはありつつ好きな映画です。個人的にはなにより冒頭のシールズ訓練シーンが最高だったので、そこをフューチャーした映画またはドキュメンタリーが見たいくらい!
今回、若手兵士がパイセンたちの仲間に入るためにダンスを披露するシーンがあるのですが、あれは「ナポレオンダイナマイト」のダンスでいいんだよね?なんかみたことあるなぁと思ってました。
アクションシーンは最高だっただけに、やっぱりバランスをもうちょいなんとかしてほしかったなぁ。美談ではないよなぁ。もっと苦く、シニカルな映画になるべきだった気がするけど。。
おわり
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スタッフ
監督
ピーター・バーグ
製作
ピーター・バーグ
サラ・オーブリー
ランドール・エメット
ノートン・ヘリック
バリー・スパイキングス
アキバ・ゴールズマン
スティーブン・レビンソン
ビタリー・グレゴリアンツ
製作総指揮
ジョージ・ファーラ
原作
マーカス・ラトレル
パトリック・ロビンソン
脚本
ピーター・バーグ
撮影
トビアス・シュリッスラー
美術
トム・ダフィールド
衣装
エイミー・ストフスキー
編集
コルビー・パーカー・Jr.
音楽
エクスプロージョンズ・イン・ザ・スカイ
スティーブ・ジャブロンスキー
キャスト
マーク・ウォールバーグ マーカス・ラトレル
テイラー・キッチュ マイケル・マーフィ
エミール・ハーシュ ダニー・ディーツ
ベン・フォスター マシュー・“アクス”・アクセルソン
アリ・スリマン
アレクサンダー・ルドウィグ シェーン・パットン
エリック・バナ エリック・クリステンセン
作品データ
原題 Lone Survivor
製作年 2013年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和、ポニーキャニオン
上映時間 121分
映倫区分 PG12