「メイジーの瞳(試写会)」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。



公開前なのでネタバレダメな人注意!











メイジーの瞳(試写会)
1月24日(金) 18:30~ よみうりホール


好き度: ★★★☆☆ /5点



メイジーちゃんを悲しませるやつは俺が殺すっっヽ(`Д´)ノ




最近、試写会応募のサイトを使って試写会の応募をしまくってるんですが、そんななかで今年一発目に当たった試写、「メイジーの瞳」。観ようか、観まいか、迷っていたので、試写会当たってよかったな~なんて思いつつ有楽町のよみうりホールに足を運んだのです。


まぁこれも、僕の大好きな倦怠期夫婦もの、家庭崩壊ものなのですが、それを6歳の子供の目線から描くという映画。6才のメイジーちゃんが主人公。ロック歌手の母親スザンナ(ジュリアン・ムーア)と美術商の父親ビール(スティーブン・クーガン)が離婚することが決まって、離婚した両親の家を10日ごとに行き来することになるんですが。父親は、元々結婚時にシッターとして働いていたマーゴ(ジョアンナ・バンダーハム)と同棲していることが判明。一方、母親もバーテンのリンカーン(アレクサンダー・スカルスガルド)と再婚。

美術商の父親。まったく子供の面倒をみようとせず、仕事ばかり。ついには再婚したマーゴと子供を置いてイギリスに行っちゃいます。最低。

母親役はジュリアン・ムーアまぁヤンキーっぽいママですが、すぐキレるし、仕事に夢中で子供を蔑ろにしがち。母親っぽく振舞おうとしてるけど形式的なことばかりで、ほんとうに子供の気持ちがわかってない母親で。。ほんとにイライラするキャラ。

元シッターのマーゴ。メイジーの父親と再婚するも、捨てられるという。。捨てられても、しっかりメイジーの面倒を見てくれる天使!女神!

いま話題のアレクサンダー・スカルスガドスは、ジュリアン・ムーアと再婚するんだけど、ジュリアンに一方的に子供を預けられて、すぐに関係も悪くなるんですが、それでもマーゴ同様、メイジーちゃんを気遣ってくれたり、お世話をしてくれる超絶紳士、イケメン!


10日ずつ、母親のほう、父親のほうにあずけられるのですが、父親も母親も子供を再婚相手にあずけて自分は仕事ばかり。子供を放置して、父親は育児放棄でイギリスへ。母親は長期のツアーがあるといって子供を置いて遠くに行ってしまいす。しかも再婚相手のアレクサンダーとの仲は険悪なのに。つまり、本当の親ではなく、お互いの再婚した相手、メイジーにとっては他人にあずけられるのです。これ、一歩間違えば是枝さんの「誰も知らない」ですよ!なにを考えてるんだこの親はヽ(`Д´)ノとまじでイライラするんですよね。っていうかふつうに育児放棄!
アポとかとらないまま、ジュリアン・ムーアはアレクサンダーの仕事先に子供を降ろして、そのままツアーに行っちゃって、しかもそこにアレクサンダーがいないというヽ(;▽;)シネオマエ!! 


ですが、幸運にも、両親の再婚相手であるマーゴとリンカーンがほんとうにいい人すぎるくらいいい人でヽ(;▽;)ノヨカッタ  連れ子を一方的に預けられたどおし、心を通わせて、この2人がいい感じのカンケイに!(´∀`) この2人とメイジーの3人で海辺の家で暮らすようになるのです!血の繋がってない3人の言ってしまえば擬似家族なのですが、メイジーちゃんがとにかく楽しそうでそして安全に生活できそうでよかった(´∀`)と心底思いますし、そして他人の子供なのにちゃんと育てようとしてくれたこの2人にはほんとに感謝ヽ(;▽;)ノ

ステキな家族!に見えるけど、まったく血の繋がってない3人なのです。。


で、3人で楽しく幸せに生活を送っていたら、しれっと母ジュリアン・ムーアが3人の住む家に来るのです。「私、といっしょにツアーをまわろう!」と。でも、メイジーちゃんは実の母親ではなく、マーゴとリンカーンの2人を選ぶというラスト。


しかも、最後にジュリアン・ムーアがお土産といって、馬鹿でかい馬のぬいぐるみをわたして、また仕事に向かっていくのですが、この馬鹿でかい馬のぬいぐるみが形式だけで心を通わせようとしないジュリアン・ムーアを象徴しているようで、何とも言えない虚しさがあるんですよね。。



個人的な話になりますが、僕の家庭もですねとて特殊な家庭環境育ったので、メイジーの気持ちがめちゃくちゃわかるんですよね。大人どうしの汚い怒号が飛び交う中、子供だけでささっとご飯を済ませて大急ぎで子供部屋へ、という状況が普通だったので、、ちょっと泣きそうになりましたね。すげぇ感情移入してしまいした。子供の意思よりもオトナノジジョウが優先されちゃうんですよね~。子供の歩幅に合わせてほしいんですよね。子供をもっと見て欲しい。


例え話ですが。 大人と子供が手をつないで歩いてるんだけど、大人と子供って歩幅が違うからさ、大人は歩いているのに、子供は走ってる。だから、子供はついていくのにすげぇ大変だけど、親はそれに気づかず、道を急いでいる。ちょっとちょっと!子供、走ってるから!ヘトヘトだよ!って。そんなところを見るとなんか涙が出ちゃうという不思議な涙腺の刺激のされ方を日々している俺。 なんの話かよくわかんなくなってきましたがw ようは、もっと子供を見てあげて!そんな親になりたくないと日々思いながら生きてきたのです。。なんか、よくわかんない文章になっちゃいましたが。。笑  なんか個人的な嫌な記憶に触れた作品だったのかも。




この映画の魅力はなんといってもメイジーちゃんなんですけど、まじでかわいいんですよねヽ(´▽`)/とにかくかわいい。かわいいからほんとにツライんですよね。あと、衣装!衣装がほんとにおしゃれで、色使いがすごくポップだし、画面の光の使い方が絶妙なんですよね。話のハードさとおしゃれな画面作りとのギャップがますます辛さを際立てているように思います。今の日本のドラマにありがちな、子役にワンワン泣かせて涙をそそるみたいな下品な演出が抑えてて、微細な顔の表情のニュアンスで心情の変化を伝えてて、この子役天才だよ!



◆◇そーす太郎的注目ポイント◇◆

メイジーちゃん(オナタ・アプリール)の演技




おわり




離婚もの。子供は子供で頑張ってるんだぞものということで。傑作。
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スタッフ

監督
    スコット・マクギー
    デビッド・シーゲル
製作
    ウィリアム・ティートラー
    チャールズ・ウェインストック
    ダニエラ・タップリン・ランドバーグ
    ダニエル・クラウン
原作
    ヘンリー・ジェームズ
脚本
    ナンシー・ドイン
    キャロル・カートライト
撮影
    ジャイルズ・ナットジェンズ
編集
    マドレーヌ・ギャビン
美術
    ケリー・マクギー
衣装
    ステイシー・バタット
音楽
    ニック・ウラタ

キャスト

    ジュリアン・ムーア スザンナ
    アレクサンダー・スカルスガルド リンカーン
    オナタ・アプリール メイジー
    ジョアンナ・バンダーハム マーゴ
    スティーブ・クーガン ビール


作品データ
原題     What Maisie Knew
製作年     2012年
製作国     アメリカ
配給     ギャガ
上映時間     99分