「浅間縄文ミュージアム 」に行った時,入口に飾ってある,土偶を見てワクワク
あらためて目の前で見ると,感動もひとしお。
「ほらっ,見て見て。みんなおっぱいついてるよ」
「も~,ママはそればっかり~」
家族全員,わたしのおっぱい病にちょっとうんざり顔をしていたら,スタッフのお姉さんが「そうなんですよ。土偶はみんな女性なんですよ。」と教えてくれました。
えぇぇぇっ
そぉなのぉ~
「そうなんです。子孫繁栄を願って作られているので,土偶はすべて女性で,妊娠している女性をかたどったものが多いのです。弥生時代になると男性も作られるようになりますが,それでも女性の方が多いです。」
「へぇぇぇぇ」
常日頃,おっぱいに着眼点を置いてるわたしは,いいところに目をつけていたということですよね~
と,鼻高々になっていましたが,実は私もこの事実を初めて知ったのでビックリ。
一番有名な「遮光器土偶(サングラスをかけたような土偶で一番奥に写っているもの)」は,絶対,男性だと思っていましたもの。
でも近くで見たらおっぱいがあったんですよ~
ここに写っているものだけではなく,土偶はすべて女の子です。
このミュージアムで作った土器&土偶を,夏休みの自由研究にしようと思って,家に帰ってから縄文時代のことを本を調べ始めたら,ますますビックリ。
土偶は「再生への願い」をこめて作るので,妊娠した女性をかたどっているのだそうです。
これは女性が男性にはない,新しい生命を生み出す力を持っているためであり,妊娠した女性の土偶を作り,腹部を中心に壊して,再生への願いをこめてばらまいたそうです。
(と言うことは,そのまま残っている土偶は貴重品)
また,貝塚も再生を願う魂送りの場所であったと考えられているそうです。
なぜなら,命をいただいた動植物が,いったんあの世に戻っても,またすぐに生まれかわって戻ってくるということが,食料の安定供給のためには必要だからです。
さらに「埋甕(うめがめ)」というものがあり,住居の入口の下などに死産児を入れた甕を埋めておく風習があったそうです。
これは人が頻繁にまたぐところに,子どもを埋葬することによって,母親の胎内に早く子どもの魂が戻ってくることを願ったそうです。
縄文人のこのような「再生への願い」を持っており,その1つが土偶だということを知りました。
おぉぉっ,奥深い・・・
あまりの奥深さに,長男(11歳)も本をじっくりと熟読していました。
ミュージアムで簡単に作ったもので自由研究にしようなんて思っていたら,深い深い生命の学習につながりました。
土偶って,本当にすごいですね