たらちゃんの天体観測

たらちゃんの天体観測

大阪府寝屋川市在住の子供の頃からの夢だった、天体観測・天体写真の履歴です。

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今年でこの企画も早くも3回目。

(いままでの記録は、1回目[1日目2日目前半2日目後半 、2回目[1日目2日目 ]をご参照ください)


Facebookにイベント作成し、参加者を募ったところ、合計14名にもなってしまいました^-^;;

天気予報や、台風の影響で実際の参加者は少なくなってしまいましたが、楽しい遠征となりました。


9/11(金)もちろん平日なので、会社は有休をいただきました(お休みいただいてすいません(^-^;;)

しらびそ高原まで大阪寝屋川市からナビによると、約6時間と出ていました。

昨年は夕方について、土捨て場がいっぱいだったということもあったので、今回は15時までには到着するのを目標に、朝9:00には自宅を出発しました。


自宅からすぐの第二京阪道に速攻乗って、高速三昧でしらびそ高原に向かいました。

途中SA/PAには2度ほどよって、飯田ICを降りて、ダイソー→イオン→ガススタ→コンビニと、食料や燃料・その他もろもろを仕入れて、しらびそ高原への山道を上っていきました。





しらびそ峠に到着したのは、15:22・・・。ちょっと飯田IC降りてから、寄り道しすぐましたね^-^;;

ここから走ってすぐのところに、ハイランドしらびそがあります。




今回は土捨て場で集合なので、土捨て場で電波が入らなかったことを考えて、ハイランドで最終メールチェック&LINEチェック&facebookチェックを行って、土捨て場に向かいました。

※昨年はDoCoMoは電波が入ったり、入らなかったり・・・・。そんな感じでした。


土捨て場に到着すると、グッチさん・シバさん、しゃあまんさん、kumaさんがすでに到着されていました。

電波チェックしてみましたが、DoCoMoは3Gで一応安定接続、AUは圏外、SBは圏外でした。


みなさんと、お話しながら、土捨て場の特等席付近に並ぶことにし、そこにいらしたTezさんにお話して、隣にお知り合いがこられるということで、その場所をあけて、私とシバさんが陣取りました。

グッチさんは、車がアレなので、ちょっと後ろ目に移動されました^-^;;


昨年はこの時間でもういっぱいでしたが、よくよく考えると、お盆の週に遠征でしたね^-^;;

今回は特別な週ではないので、結構がらんとしていました。


Tezさんやkumaさんとおしゃべりを楽しみつつ、機材を準備したりしていると、Tezさんのお友達がいらっしゃいました。お顔を拝見すると、なんとGENTAさん!
昨年のしらびそ遠征でもお会いしましたし、なんと今年の3月に遠征した曾爾高原 でもお会いして、いろいろとお世話になりました。今回もお会いできるとは!

そんな感じで、明るいうちに準備開始です。




準備していると、天文中年さん、ベアさん、spitz chuさんも到着。だんだんにぎやかになってきました。

だんだん暗くなっていくにつれて、曇っていた空も、雲が移動して、星がぽつぽつ見えてきました。

薄明が終わることには、雲ひとつない空になりましたが、すごい夜露…。いつもにない湿気で機材はびしょびしょ(T-T)


薄明終了直後だと、まだいて座が南中過ぎたあたり。前回の大台ヶ原遠征でいて座付近は撮り納めかなーと思ってましたが、まだ今回も撮れそうだったので、いて座付近を狙います。


5分×3枚撮ったところで、曇りました(ぉ その後、晴れるのを待つこと約2時間。晴れた頃にはいて座は光害の中に…(T-T) 3枚しかないですが、もったいないので画像処理してみました。



撮影対象 いて座 三裂星雲(M20) 干潟星雲(M8) 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時

2015/09/11 19:34~19:44(JST)

撮影鏡筒 FSQ-85ED カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温12.7℃

撮影時間 総露出15分 撮影感度 ISO2000
レデューサ QE0.75× フィルター HEUIB-II コンポジット

300sec×3

撮影場所 長野県飯田市上村(しらびそ高原) ガイド miniBORG 60ED+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite16frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミングなし


15分ぶんしかありませんが、暗いコントラストの高い空に助けられ、それなりに見れる画像になりました。枚数が少ない分、暗黒帯部分はザラザラなので、CameraRAWフィルターでノイズ処理してごまかしました^-^;; もっと枚数撮りたかったですが、もう時期的に来年にリベンジしかないようです(T-T)


続いて、この対象。いやー、なんかこればかり撮ってますね。

いままで撮ったの全部重ねたらすごいかも?(笑)




撮影対象 はくちょう座 サドル(γ星)付近 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時

2015/09/11 21:09~23:51(JST)

撮影鏡筒 FSQ-85ED カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温12.6℃

撮影時間 総露出160分 撮影感度 ISO2000
レデューサ QE0.75× フィルター HEUIB-II コンポジット

300sec×32

撮影場所 長野県飯田市上村(しらびそ高原) ガイド miniBORG 60ED+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite16frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミング


昨年に撮ったときは、やたら赤くしすぎて、いまみると不自然でしたので、控えめに処理してみましたが、まだまだ真っ赤っかですね^-^;;

今回HEUIB-IIフィルターを使いましたが、Rのカブリがなくなる分、露光ができるようになりますが、hαが結構強調されて、ちょっときつい赤いになってしまいますね。

その代わり、青はいつもより良く出るような感じです。


枚数撮ってたので、気合い入れて画像処理してましたが、Photoshopで最後にレイヤー統合→上書き保存…。あっ(涙) 日を変えて、もう一度処理し直してみます(T-T)

22時頃だったかな?くろさんが到着。シバさんの隣で速攻撮影準備です。

夜半頃にはNOBさんも到着。関西勢はこれで初日組は揃いました。


続いて、微妙に低いスバルか、ちょうど南中前後のM31を撮るか迷って、スバルは翌日に4時間撮ろう!と決めて、M31を撮影しました。




撮影対象 アンドロメダ座 アンドロメダ大銀河(M31) 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時

2015/09/12 00:15~02:26(JST)

撮影鏡筒 FSQ-85ED カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温11.6℃

撮影時間 総露出110分 撮影感度 ISO2000
レデューサ QE0.75× フィルター HEUIB-II コンポジット

300sec×22

撮影場所 長野県飯田市上村(しらびそ高原) ガイド miniBORG 60ED+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite16frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミング


暗い空はいいですね!

今回はHEUIB-IIの威力もあるのか、周辺の淡い青い部分も良く出てくれました。

青い周辺の中に、赤いプツプツもかすかに見えるようなみえないような^-^;;


当日の予定は、もうちょっと枚数とって、最後にHDR用の中心部フレームを何枚か撮るつもりでしたが、22枚撮ったところで、南に雲が…。一瞬の間に雲で覆われましたorz


薄明~薄明までピーカンとはいきませんでしたが、なんとか撮影できてよかったです。

数日前までの天気予報では曇りや雨予報でしたが、急に発生した台風で秋雨前線を蹴散らしてくれたおかげで、安定はしないものの晴れてくれました。

まぁ台風が結構雨を降らせたようで、山々は思う存分水分を吸収したようで、すさまじい夜露でした。


望遠鏡は自転車カバーでぐるぐる巻きにして、パソコンはお片付けして、車の中に寝袋をセットして…。

おやすみなさーい(^-^)/


(2日目に続く…)

いや~。ブログ書くの久しぶりのような…。っておい!^-^;;

すいません。サボり気味で…。今更ですが、お盆に遠征した2日目を記憶の片隅から呼び戻してみます。


お盆の大台ヶ原遠征2日目、灼熱地獄の車内で目が覚めました。

寝たときはものすごく寒かったのに、太陽が昇ると車内はどんどん熱せられて、汗だくになります^-^;;

締めきってる鉄の塊の中で、鉄が熱せられて蒸し風呂状態…。これはどうにかして換気の構造を作らないとだめですね^-^;;


昼過ぎ(たぶん)頃にMarkunさんが来られたので、一緒にお昼を食べる事にしました。

大台ヶ原には食堂(っぽい所)があり、標高1600m価格のそばやうどんや、定食を食べることが出来ます。

私は何時もながら山菜うどんを…^-^;;


そんなこんなで、時間はいっぱいあるので、準備をしつつ、暗くなるのを待ちました。

薄明が終了して、この季節で撮影の最後となりそうな、いて座付近を狙いました。




撮影対象 いて座 三裂星雲(M20) 干潟星雲(M8) 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時 2015/08/15 20:19~23:01(JST) 撮影鏡筒 FSQ-85ED カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温16.6℃

撮影時間 総露出80分 撮影感度 ISO2000
レデューサ QE0.73× フィルター なし コンポジット

300sec×16

撮影場所 奈良県吉野郡上北山村(大台ヶ原) ガイド BORG 60ED+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite5frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミングなし


天の川がゴールドな感じで、すごくゴージャスな感じに仕上がりました。

三裂星雲の周辺にも淡い赤いガスが漂っているんですね。さすが空が暗い場所だけあって、三裂星雲の青い方も良く出てくれました。


この対象ですが、撮影開始が南中頃、そして西の空に沈んで行く途中を撮影ですので、このチャンスを逃すと、次は来年というところで、撮影が出来て良かったです。

本当はもうちょっと枚数を稼ぎたかったですので、次は来年というところです^-^;;


続いて、何を撮ろうか悩みました。

場所的にははくちょう座辺りが高度的に良いのですが、サドル撮りすぎですし…。

ちょっと変わった対象ということで、ケフェウス方面に鏡筒を向けました。






撮影対象 ケフェウス座 クエスチョン星雲(NGC7822) 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時 2015/08/15 23:33~2015/08/16 01:24(JST) 撮影鏡筒 FSQ-85ED カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温16.4℃

撮影時間 総露出100分 撮影感度 ISO2000
レデューサ QE0.73× フィルター なし コンポジット

300sec×20

撮影場所 奈良県吉野郡上北山村(大台ヶ原) ガイド BORG 60ED+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite5frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミングなし


はじめ、クワガタ星雲とその周辺を撮ろうか、こっちのクエスチョンの方撮ろうか悩んだあげく、こっちにしてみました。初めて撮る対象だったので、画角がよくわかりません(汗)
どこにクエスチョンの「・」があるのか…。ま、適当でいっかということで、こんな画角になってしまい、クエスチョンの「・」は右でギリギリ半分きれるはめに^-^;;


中心部の赤い部分はある程度明るいので、よく写ってくれますが、この星雲、周辺のものすごく淡いモワモワがありますね。

この周辺のあわーいモワモワが、カブリなのか分子雲なのかよく分かりません(笑)

カブリだと思って、思わず消しそうになります^-^;;

この周辺のモワモワなーんか汚いんですよね…。もっとはっきり出てくれればいいんでしょうけど、もっともっと枚数が必要そうです。


ん~、二度と撮らないかな(笑) 今度はクワガタとその周辺を撮ろう^-^;;


さて、最後はこれ。




撮影対象 おうし座 プレアデス星団(M45) 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時 2015/08/16 01:48~03:45(JST) 撮影鏡筒 FSQ-85ED カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温15.4℃

撮影時間 総露出75分 撮影感度 ISO2000
レデューサ QE0.73× フィルター なし コンポジット

300sec×15

撮影場所 奈良県吉野郡上北山村(大台ヶ原) ガイド BORG 60ED+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite5frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミングなし


この対象を見ると、秋~冬がやってくるんだなーと思いますね。前回しらびそで、縦構図で撮ってみたのを、横構図で撮ってみました。結構ガスが広範囲に漂っていますね~。

中途半端な時間余してしまって、この時間分しか撮れなかったので、いまいち枚数不足…。

この倍くらいは撮っておきたいところですが、これから撮りやすくなる対象なので、今年は思う存分露光して、周辺の分子雲を浮かび上がらしたいと思っています。


さて、この遠征の次の新月期はしらびそ遠征です(でも、実際このブログを書いてるのは、しらびそ遠征終わってるんですけどね…)


もうちょっとこまめに書かないといけませんね^-^;;

がんばります!

今年のお盆は週の前半にお休みを頂いて、家族旅行に行ってきました。

週の後半は世間はお盆ですが、会社に出勤。天気予報は当初は良かったのに、週末に近づくにつれ微妙になってきましたが、この新月期を逃すと、8月全滅な予感でしたので、思い切って金・土と2連泊で大台ヶ原へ遠征してきました。


金曜日に仕事が終わって定時ダッシュ!会社には機材を積み込んで車で来ていたので、そのまま会社から大台ヶ原へ向かいました。現地到着は20:40頃。ノンストップで約2時間半で到着。


神野山へ行こうかと言われていた天文中年さんに、大台にしましょう!と無理言って、ご一緒してもらいました。天文中年さんは既に到着済み&望遠鏡設置済み^-^;;

空を見上げると、ずどーん!と濃い天の川が見えています!急いで天文中年さんの横に望遠鏡を設置し、撮影の準備を始めました。


部分的には晴れてはいるものの、雲の往来が激しく、南が晴れてるな~と思って、いて座付近に向けて1枚撮るか撮らないかで南も曇ったりと、安定しない空…。

出来れば、今年撮れていなかったいて座付近を撮っておきたかったのですが、この空では無理そうです。


そんなこんなで夜半前後辺りから、雲の往来が無くなり、満天の星空を拝むことができました。

やはり大台ヶ原の星空は、見える星の数が違います。


まず撮影したのは、ケフェウス座の、この星雲。





撮影対象 ケフェウス座 輝線星雲(IC1396) 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時 2015/08/14 23:48~01:16(JST) 撮影鏡筒 FSQ-85ED カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温14℃

撮影時間 総露出90分 撮影感度 ISO2000
レデューサ QE0.73× フィルター なし コンポジット

300sec×18

撮影場所 奈良県吉野郡上北山村(大台ヶ原) ガイド BORG 60ED+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite5frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミングなし

焦点距離327mmのフルサイズで丁度いい収まりなくらいですので、相当大きな梅干しです。

星雲の上部にはオレンジ色に輝く「ガーネットスター」と呼ばれるケフェウス座μ星が輝いています。暗い空だけあって、梅干しの星雲の上に乗っかってる暗黒帯もコントラスト良く出てきてくれました。


続いて、毎年撮っているこの対象。

やっぱ、赤物好きですね~。この対象、前回は昨年のしらびそ遠征で撮影しました。何度撮影してもおもしろい対象です。




撮影対象 カシオペア座 ハート&ソウル星雲(IC1805/IC1848) 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時 2015/08/15 01:51~03:50(JST) 撮影鏡筒 FSQ-85ED カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温14℃

撮影時間 総露出120分 撮影感度 ISO2000
レデューサ QE0.73× フィルター なし コンポジット

300sec×24

撮影場所 奈良県吉野郡上北山村(大台ヶ原) ガイド BORG 60ED+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite5frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])


薄明開始まで撮影し続け、薄明に突入してしまいましたが、なんとか2時間分確保を確保出来ました。

天の川の中の対象だけあって、周りが星だらけですね。

327mmAPS-Cサイズだと、両方の対象を入れるのは無理ですが、フルサイズで丁度無理なく入れれる、いい感じの画角です。


お盆の週末だけあって、いつもになく車の往来が激しかったです。

暑い夏ですので、避暑に来られてる方も多く、5分~10分には必ず1度は車がやってくるような、賑やかな夜でした^-^;;


こんな時は、天頂付近の対象を狙うのが良いですね。車のヘッドライト攻撃にも影響を受けません。東の低空や南の低空なんかを狙ってしまうと、ほぼ全てのフレームがライトでダメになってしまいそうです(T-T)


お片付けをして、天文中年さんは連泊は辛いということで、帰って行かれました。

天文中年さん、お疲れ様でした!いつもコーヒー&スープありがとうございます(^-^)/


GPVの予報も悪い方に変わりましたが、まぁダメもとということで、私は車の中で昼まで熟睡…。寝始めの気温は13度だったので、寒くて寝袋に潜り込んで寝てましたが、日中は灼熱地獄で、汗だくになって目が覚めました^-^;;


(2日目に続く…)

長かった梅雨があけましたが、ほんと晴れない日が続きます。

もうかれこれ、3ヶ月前の4/25に大台ヶ原へ遠征して以来、星をまともに見れていません。


7月に入ってからの週末毎に微妙な天気で、7/25(土)に微妙な予報でしたが、ひさしぶりに神野山に遠征してきました。


現地に到着しても雲・雲・雲…。とりあえず望遠鏡を設置し始めましたが、撮影できる空ではなかったので、眼視モードへ^-^;; 夏休みに突入しただけあって、家族連れが多くくられていました。

この日はドブな方がいらっしゃらなかったので、とりあえず、FSQ85EDにフリップミラーをつけて、ガイド鏡用のアイピースをつけて、皆さんに土星を見てもらうことに^-^;;


天の川もまったく見えない、辛うじて土星だけが雲の合間に見える状態でしたが、皆さん初めてみる土星の輪っかに感動していただけました。


夜半を過ぎて、幾分か空の状態もマシになってきましたが、撮影してみると恒星は滲みまくり…。

仕方ないので、とりあえず撮影放置しときました(笑)





撮影対象 アンドロメダ座 アンドロメダ大銀河(M31) 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時 2015/07/26 02:40~02:56(JST) 撮影鏡筒 FSQ-85ED カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温22.5℃

撮影時間 総露出20分 撮影感度 ISO1600
レデューサ QE0.75× フィルター LPS-D1 コンポジット

300sec×4

撮影場所 奈良県山辺郡山添村(神野山) ガイド BORG 60ED+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite5frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミングあり


常に薄雲通過してた状態ですので、結構な枚数撮ってますが、それでもまともなフレームを選択すると、4枚しか…。仕方ないので、4枚だけでコンポジットです。。。


3ヶ月ぶりの撮影&3ヶ月ぶりの画像処理...。忘れてる事おおいですね(汗)

そろそろまともにスカッと晴れて欲しいものです!


さすがにこの日はあんな空なのに神野山の駐車場が埋め尽くされるほど、人が集まりました。

皆さん星に飢えてますね~。ご一緒して頂いた方々、ありがとうございました。


FSQ85ED(Baby-Q)を購入して、FSQ85ED用に簡易的な段ボールフード(巻き段ボールでくるくる巻いただけ)を使用してたので、もうちょっとましなフードをと思い立ち、遮光環ありの段ボールフードを作成してみました。


完成形はこんな感じ。

ガイド鏡用にはちょっと手を抜いて、遮光環は無しです^-^;; ガイド鏡の方は撮影鏡筒ではないので、迷光は影響ないでしょうし、あまりフードを大きくしてしまうと、となりのFSQ側のフードに干渉してしまいます^-^;;



こんなFSQ85ED用段ボールフードを、3個作成しました。いや~、結構時間かかった~^-^;; 土日結構時間がつぶれてしまうので、もう作りたくないです(笑)






この3つのうち、1つは自分用、あとの2つは、いつも遠征でご一緒していただいている同じ鏡筒をお持ちの、くろさん、かなたさんへ、いつもお世話になってるのでプレゼントです。


さて、今回の段ボールフード作成にあたり、用意したものは、まずは、巻き段ボール。





巻き段ボールの後ろにポルタ2がありますので、だいたいの大きさがおわかりになるかと^-^;;

実際には、黒色の巻き段ボールを入手したかったのですが、天文ショップコーナンには無かったので、とりあえず普通の巻き段ボールを購入。


続いて、両面テープとアルミテープ。




両面テープは、巻き段ボールを貼り合わせるのに使用、アルミテープ外周をアルミテープで覆って、夜露等からフードを守るために使用します。


工具類等は、




なくてはならない、円形カッター。これがないと遮光環を丸く切ることができません。

あとは、はさみ・カッターとボンドに仮止め用のマスキングテープです。写真には写ってませんが、段ボールカットに使用する物差し(定規?)も必要です。


遮光環としてしようするために、黒い厚紙を用意。

この黒ボール紙ですが、結構固くて遮光環にはもってこいの強度です。




円形にカットした輪っかが約12枚ほど必要なので、B4の黒ボール紙が6枚ほど必要になります。


続いて用意したのは黒のフェルト。近所の手芸屋さんで買ってきました。




このフェルトを鏡筒のフード部に巻き、両面テープをぐるぐる巻きにします。





鏡筒と接触する部分がフェルトになるため、するっと段ボールフードが装着出来るようになります。

以前接触面を段ボールにしたものを作成しましたが、なかなか入りにくかったです。


このフェルトの周りを巻く段ボールを用意します。




まずは、2枚の段ボールを巻き付けます。




わざとはみ出させてフェルトを一定間隔で切って、折り返して両面テープでくっつけます。

(作業がしやすい用に、前後逆に差し込んでいます)





このあと、残りの2枚をフェルトを折り返した部分を挟むように巻いて、最後に5枚目は表裏逆に巻いていきます。




続いて、一番接眼側をきれいに見せるために、円形の黒ボール紙を用意して、




周辺をアルミテープで巻き、黒ボール紙側アルミテープを折り込みます。






同じ大きさの円形の黒ボール紙を用意して、被せるように接着して、接眼側は完成。





次は中間部。段ボールをカットして、2cm間隔で2枚の遮光環が挟まるように切れ込みをいれます。







段ボールの内側を墨汁で黒く塗ります。そして、遮光環をはめ込みながら丸めていきます。









この中間部のさらに外周に巻く段ボールを同じように用意。





外周部は遮光環3枚にしました。2枚巻くのと3枚巻くのとで、難易度は結構あがります^-^;;







昼間部と外周部のパーツはもう一枚段ボールを巻いて2重にして強度を高めます。

これで、パーツ3セット用意が完了です。





それぞれ、表面はアルミテープで巻き、夜露対策とします。





外周部の前面も同じようにアルミテープで巻き、テープを折り返します。







これで、パーツ3セットが完了です。





それぞれのパーツを差し込み、ボンドで接着。パーツとパーツの間にも遮光環を入れて、







これで、十分にボンドが乾くのを待つと段ボールフードの完成です。


材料費は


 ・巻き段ボール…1個で使用した料は100円分くらい?

 ・フェルト…100円くらい?

 ・両面テープ1個…100円

 ・ボンド…100円

 ・B4黒ボール紙×2…200円

 ・アルミテープ…100円


巻き段ボール・フェルト以外は全部100均で、費用合計約700円程度ですね。

制作時間は1個約10~12時間くらい。

この制作時間以外に、墨汁を塗ったあと乾かしたり、各パーツをボンドで接着するので、ボンドの環境とかで放置の時間はそれなりにかかります。まぁ、ほっとくだけですけどね^-^;;


フードだけで結露なしというくらいの吸水性はないと思うので、このフードは要ヒーター併用です^-^;;

どの撮影地でも車のヘッドライトビームアタックがありますので、この遮光環で迷光がある程度防ぐことができれば、いいかなと思います。






4月の新月期を過ぎて、夜半にお月様が沈む週末。

いつもの皆さんと、どこへ遠征しようかとLINEでお話していました。GPVを見てると、この週末は近畿のどこでもまっ黒(快晴)予報。こんなに黒いとお月様の条件は悪いですが、大台ケ原は冬期閉鎖中だった大台ヶ原ドライブウェイが開通したばかり!暗い空へ行きたくなります。


くろさんも秘密兵器を仕入られたとのことで、天文中年さんも大台ケ原遠征に賛成していただき、大台ケ原へ行くことにしました。久しぶりにかなたさんも参戦!NOBさんも遠征に出れそうとのこと。


私は夕方まで都合で出れなかったのですが、16:30に急いで出発。現地到着は20:30頃。なんと、みなさんが特等席を取ってくれてました(^-^)/


大台ケ原の特等席、左から順に、私、くろさん、天文中年さん、しゃあまんさん、NOBさん、かなたさん、ぐっちさんと、いつものメンバーで占領状態^-^;; すごい...!


先にも書きましたが、夜半までは大きめのお月様が明るく照らしていて、撮影どころではありません。

時間が十分にありますので、みなさんとおしゃべりをしながら準備し、お月様が沈むのを待って、沈む時刻を見計らって、撮影スタート!





撮影対象 さそり座 にんじんを追いかける青馬星雲(IC4592) 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時 2015/04/26 00:36~02:27(JST) 撮影鏡筒 FSQ-85ED カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温2℃

撮影時間 総露出110分 撮影感度 ISO3200
レデューサ QE0.75× フィルター なし コンポジット

300sec×22

撮影場所 奈良県吉野郡上北山村(大台ヶ原) ガイド BORG 60ED+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite5frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミングなし


構図上、下が北になっています。前回高野辻ヘリポートで撮影したときより、土星が左(東)に移動して、鼻の位置から移動したので、なんか「にんじんを追いかける青馬」になりました(笑)


また、枚数は前回のヘリポート時より少ないですが、空がよかった分、前回と比べて淡い部分も結構出てきてくれたと思います。

やはり暗い空は楽な処理で淡い部分も簡単に出てくれて、この空は本当に癖になります^-^;;


このまま青馬星雲を撮り続けようと思ってますが、暗い条件の良い透明度の空で、低空から低空までアーチ状の天の川が見えてきて、我慢できず鏡筒を向けている方向を変えてしまいました^-^;;





撮影対象 はくちょう座 γ星(サドル)付近 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時 2015/04/26 02:50~03:48(JST) 撮影鏡筒 FSQ-85ED カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温2℃

撮影時間 総露出60分 撮影感度 ISO3200
レデューサ QE0.75× フィルター なし コンポジット

300sec×12

撮影場所 奈良県吉野郡上北山村(大台ヶ原) ガイド BORG 60ED+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite5frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミングなし


枚数が少ない割には、暗く透明度の良い空に助けられ、いい感じに色が出てくれました。

全体的に真っ赤な領域ですが、サドル周辺には青(紫)のベールに包まれるような淡い星雲が重なり、またこの構図の右上には、緑色を含んだガスが漂っています。

光害地で撮影すると、この赤色以外の淡い色が出てくれないので、大台ケ原さまさまなサドル付近です。

この領域は、今季モザイクでもっと広領域を撮影するのが目標です。


終始雲も風もない透明度の良い星空で、朝焼けをパノラマで撮影してみました。東~南にかけて若干木が邪魔ですが、ある程度低空まで開けています。オメガ星団もかろうじて木と木の間に見ることができました。




今回の大台ケ原遠征は大盛況で、特等席メンバー以外には、ベアさん、大和さん、星は昴さん、はせさんもご一緒していただき、ドブでいろいろと見せていただきました。


月明かりの中、神○山の条件が良いときの空より星が見えてるとか、もう神○山では撮れない体にとか・・・言ってましたが、暗い空を一度でも堪能してしまうと、ほんとに暗い空でしか撮れない体になってきました(滝汗)


いや~、暗い空って本当にいいもんですね!次回大台ケ原遠征も、皆様よろしくお願いします!




4月の新月期の週末は、いつものみなさんと初めての高野辻ヘリポートへ遠征しようと話をしていました。

週末が近づくにつれ、土曜日(4/18)はお天気が悪そう・・・。というわけで、遠征は前日の金曜日(4/17)に変更しました。


金曜日に変更したことで、ぐっちさん、ベアさん、私は高野辻ヘリポートへ、天文中年さん、くろさんは神野山に、Markunさんは御杖と遠征先はバラバラになってしまいました。


当日、シバさんよりメッセージをいただいて、近くの道の駅で待ち合わせていくことになりました。

定時で会社をダッシュして、現地到着は22:30頃(だったかと思います)。現地はヘリポート沿いの周辺の道路に並ぶように望遠鏡を設置するのですが、到着したときには人であふれています^-^;;


【高野辻ヘリポート撮影地メモ】

・地面は斜頚の無いアスファルトの道路

・ヘリポートの周辺道路の柵沿いに一列に並べて望遠鏡を設置

・ヘリポート内には車は入れない(ことになっている?)

・柵沿いの道沿いになんとか車を並べつつ、望遠鏡を設置できるのは10名程度

・標高1000m程度で、北東~南東まで低空が開けている

・真南あたりから木が邪魔で、南中の低空は木が邪魔で撮影できない

・東~南はさすがに暗い空

・北は光害の為、明るめ


FBでは何度かやり取りをさせていただいているN島さんに今回初めてお会いし、N島さんの隣に望遠鏡を出させていただきました。


この日は低空がすごくモヤっていて、撮影すると恒星がものすごく滲みます。。。

アンタレス付近を撮影するつもりでしたが、低空はダメそうなので、ちょっとでも高度がある対象ということで、さそり座の頭付近に位置する、青い馬星雲を今回初めて撮影してみました。





撮影対象 さそり座 赤鼻の青馬星雲(IC4592) 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時 2015/04/18 01:28~03:53(JST) 撮影鏡筒 FSQ-85ED カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温4℃

撮影時間 総露出145分 撮影感度 ISO3200
レデューサ QE0.75× フィルター なし コンポジット

300sec×29

撮影場所 奈良県五條市大塔町(高野辻ヘリポート) ガイド BORG 60ED+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite4frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミングなし


馬の頭の形に見えるように、下が北にしています。

ちょうど馬の鼻の位置に土星が明るく輝いているタイミングで、赤鼻の青馬になりました(笑)


アンタレス付近はカラフルなエリアですが、逆にこの領域は青ベースのシックな感じの領域ですね。

青いガスがかなり淡い領域で、プレアデス星団(M45)を処理しているときのような感じです。

撮影開始までは薄雲通過や、靄で滲みまくりで、夜半を過ぎてこの時間になってやっと撮影できそうな空になりました。この時間からの露光なので、薄明までこれ一本に絞って撮影しました。


この時期、さそりが南中する頃になると、見事な天の川が昇ってきて、望遠鏡をいて座付近に向けたい衝動に駆られます^-^;;


高野辻ヘリポートへは自宅より約2時間半程度。大台ケ原へは約3時間なので、30分だけ近い場所となります。ヘリポートは、くねくね道が短くて、すごく近い感じがしますね。

やはり有名な場所で撮影の方が多く、場所が狭いので、明るいうちに行けないと場所がないことになるのがつらいですね。大台ケ原は駐車場が広く、場所の心配はありませんが、山登りな方のヘッドライトビームを考えると、ヘリポートの方が環境はいいかもわかりません。ですが、場所が狭いので、大人数で押しかけるのはNGな場所ですね^-^;;


撮影終了後、朝焼けをパノラマで撮影してみました。ちょうど東~真南にかけてです。

真南は低空を木が邪魔しているのがわかるかと思います。




今回はの遠征では、ヘリポート沿いの道に12台は望遠鏡が並んでいました。

昨年末のライブセッションでお会いしたハーロックさんともお会いでき、またこのブログを読んでいただいてるとおっしゃられていた、Tsubakiさん、コタロウさんとも楽しくお話させていただきました。

また、お会いしましたら、皆様よろしくお願いします!(^-^)/




2日目に続くと書いた前編からはや20日もたってしまい…。

もう次の遠征に行ったのに記事がかけてなく、遠征先でお会いした方々に2日目の記事はまだ?とおしかりを受けてしまいました(滝汗) 急いでか書きます!おまたせしました^-^;;;


というわけで、3月の新月期は2連泊遠征を決行したわけですが、昼まで仮眠して、温泉に入って、お昼ご飯を食べて、曽爾高原より133kmの道のりを約3時間ほど車で走って、高野山を越え、龍神スカイラインの「ごまさんスカイタワー」へと到着しました。


始めは鶴姫公園かな~と皆さんで話をしていたのですが、人数の関係上、鶴姫公園は狭く、ごまさんスカイタワーの駐車場に落ち着きました。


【ごまさんスカイタワー撮影地メモ】

・地面は斜頚の無いアスファルトの駐車場

・東は低空まで開け、光害もほぼ無し

・北は大阪方面の為、光害あり

・南は光害は無いが、スカイタワーが真南にそびえ立ち、低空はタワーが邪魔

 (北よりに設置すれば、アンタレスはタワーより十分上になる)

・タワー上層の展望室(?)の中の緑の非常灯が目につく(広角撮影の場合は相当邪魔)

・自販機あり(購入時にも電気はつかない)

・トイレあり(汚い…)でもあるだけマシ

・携帯はDocomoは繋がる、AU/SBは圏外(だったような気がする)


今回も撮影ターゲットは、夜半を過ぎてからの「さそり座」アンタレス付近です。

夕方望遠鏡設置後、薄明が終わるか終わらないかの頃から、薄雲の往来が激しくなり、星が見えたり見えなかったり…。撮影できる空ではありません…。


夜半手前から何とか雲の往来がなくなり、メイン対象のアンタレス付近が撮れるまでに、これしか撮る物が無く…^-^;;





撮影対象 おとめ座 マルカリアンチェーン 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時 2015/03/21 23:21~2015/03/22 01:19(JST) 撮影鏡筒 FSQ-85ED カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温2℃

撮影時間 総露出70分 撮影感度 ISO2000
レデューサ QE0.75× フィルター なし コンポジット

300sec×14

撮影場所 和歌山県田辺市龍神村(ごまさんスカイタワー) ガイド BORG 60ED+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite8frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミングなし


前回このエリアを撮影時はAPS-Cだったので、この構図を縦構図で撮影しました。

今回はフルサイズで横構図で余裕ではいったので、横構図で撮影しましたので、チェーンの左右にある無数の銀河も一緒に入ってくれました。それにしても、このエリア、銀河だらけで、ぼやっとしてるの全て銀河なんでしょうね…。おもしろい領域です。


さて、待ちに待った「さそり座」が昇って来て、アンタレス付近も十分撮れる高度になったので、ここからはこれ一択。撮り続けました。途中薄雲が往来してるのもあり、恒星が滲んだものは全て破棄。

また、昨日曽爾高原で撮影したものを合わせて、合計255分ぶんをコンポジットしてみました。





撮影対象 さそり座 アンタレス付近 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時

2015/03/21 2:23~4:40(JST)

2015/03/22 2:45~4:48(JST)

撮影鏡筒 FSQ-85ED カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温2℃

撮影時間 総露出255分 撮影感度

ISO3200

ISO2000

レデューサ QE0.75× フィルター なし コンポジット

300sec×26+

300sec×25

撮影場所

奈良県宇陀郡曽爾村(曾爾高原)

和歌山県田辺市龍神村(ごまさんスカイタワー)

ガイド BORG 60ED+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite8frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミングなし


枚数がある分、なめらかな感じですが、前日・当日の透明度の悪さもあって、鮮やかな部分が全体的にくすんでるように見えてしまいます。それでもカラフルさは出せたかと思います。


この3月の新月期は、ちょっと無理して2連チャン遠征を決行してしまいました。

運良く、両日ともにどうにか晴れて、撮影が出来ました。


初日ご一緒して頂いた、ベアさん、グッチさん、天文中年さん、くろさん、NOBさん、N尾さん、大和さん、GENTAさん、ありがとうございます。

2日目にご一緒して頂いた、ベアさん、グッチさん、くろさん、NOBさん、W邊さん、ふうまさん、syoshi-さん、ありがとうございます。


グッチさんの焼きそば&ウィンナー、ベアさんのぜんざい、最高でした!

最近くらい場所で撮影ばかりなので、もう光害地で撮れない体になったような気がします(汗)


いや~、さすがに遠かったですね。走った距離だけあって、空は暗くてよかったのですが、当日のガスや薄雲通過で、最高の空ではありませんでしたが、撮影が出来て良かったです。


GW明けると、さそりはギリギリな時期に入ってしまいますが、もうワンチャンス撮っておきたいです。




3月の新月期は気合いを入れました!

というのも、金・土の2晩、2連泊の星撮りを計画し、遠征を決行!


初日金曜日(3/20)は会社をお休みさせていただき、星撮り遠征に出発しました。

行き先は、奈良県宇陀郡曽爾村にある「曽爾高原」です。

そうです 。2月の新月期にチャレンジし、スケートリンク道で立ち往生して、白い路面がトラウマになりそうな、あの曽爾高原です^-^;;


昼13:00頃に出発し、走ること2時間半。15:30頃には前回これ以上進めなかった道をすんなりクリアし、曽爾高原駐車場に到着しました。天文中年さん、グッチさんは既に到着済みで.…。はやっ^-^;;

皆さん初めての場所なので、方位を確認し、周辺の眺望や電線の状態、木の状態などを確認し、設置作業を始めました。


【曽爾高原撮影地メモ】

・地面は斜頚の無い土(砂利)の駐車場[フラットナー必須]

・駐車場の利用料は600円

・駐車場には車50台[駐車場中央の木を挟んで25台・25台みたいな感じ]はとめれるくらい広い

・駐車場の奥に、下の駐車場に降りれる道があり、下の駐車場も30台はとめれそう

(下の駐車場への道はパイロンが立って進めないようになってました)

・下の駐車場(上の駐車場から歩いて降りれる)にトイレあり(冬期は閉鎖の為使えない)

(今回の遠征でも、トイレの入り口に木が打ち付けられており、入れなくなってました)

・駐車場の真ん中に大きい木があり、設置場所によっては木が邪魔

・南は山があり、南の低空は撮影出来ない(南は御杖方向で空は結構暗い)

・駐車場の南側に設置すると、南側の電線が邪魔

・西は低空まで開けている

・北は設置場所によっては木が邪魔だが、撮影は可能…だが、空が明るい

・東は小高い丘、低空は撮影出来ない

・北方向に青年の家の施設があり、水銀灯と施設の光が夜半頃(?)まで明るい


今回撮影のメインは、南方面で、夜半を過ぎて昇って来る「さそり座」アンタレス付近です。

駐車場の出来る限り中央より(あまり中央に来すぎると、北側の木が邪魔で北極星が見えなくなるので...)、そして南の電線があまり邪魔にならなさそうな位置に陣取りました。


準備中、空は青空!ちょっと霞んでますが、GPVでも真っ黒予報ですし、今夜の空は期待が持てます!

設営していると、車が1台到着。お名前をお聞きすると、2年前のしらびそ高原遠征でお会いした、GENTAさん でした。なんと静岡から5,6時間かけて来られたとか…(汗)


準備をしていると、雲行きがあやしくなり、一面霧が立ちこめてきました。

やはり前日に雨がふって、地面には十分な水分が…。日中結構暖かかったので、ある程度蒸気が上がって、夕方日が落ちて急激にひやされて、ガスになったのでは無いかと…。


途中、くろさんが来られた時、曽爾の下は晴れてたのに、登ってくると霧に包まれましたと言われたので、標高500mくらいが雲の中という感じだったんだと思います。


その後夜半過ぎまで待って、待ちくたびれてベアさんリタイア^-^;;

1:00頃になって、ガスが下に下がり始め、やっと星空が見えてきました。


徐々にマシになってきた空で、本日メインのさそり座アンタレス付近を撮影開始!





撮影対象 さそり座 アンタレス付近 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時

2015/03/21 2:23~4:40(JST)

撮影鏡筒 FSQ-85ED カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温2℃

撮影時間 総露出130分 撮影感度 ISO3200
レデューサ QE0.75× フィルター なし コンポジット

300sec×26

撮影場所 奈良県宇陀郡曽爾村(曾爾高原) ガイド BORG 60ED+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite8frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミングなし

眠い空でしたが、結構映ってくれました。

最近暗い撮影地ばかり行ってたので、同じ設定で撮影しましたが、ISO3200はちょっと高め過ぎでした。

曽爾高原に南も結構くらいので何とかなりましたが、この日の空の状態を考えると、もっと感度を落として置いた方がよかったかもわかりません。でも、Rチャネルのヒストグラムが約9割の場所で、ギリギリ飽和なしだったので、このまま撮影続行しました。


今回ほぼ初めてアンタレス付近を撮影しました(以前光害地で撮影したことはありますが、もちろん画像処理途中でボツです) この領域カラフルでいいですね!

空が眠かったせいなのか、よく分かりませんが、なんか全体的にくすんだ様な感じがぬぐえません。

もうちょっと透明度良い空で撮ると、もっと透明感が出るのかな~?^-^;;

梅雨入りまでにはもう一度は撮影チャレンジしてみたい領域です。


皆さんの撮影中はこんな感じ。

今回初めて撮影中の撮影をやってみました^-^;;



薄明が始まって、周辺が明るくなるときれいな雲海がみれました。

この雲海が夜半までは、同じ高さにあって、霧の中だったんですね(T-T)




曾爾高原の駐車場から南をみると、山が邪魔で低空は撮影できません。

まぁ低空を考えなければ、のぼってきたさそり座アンタレス付近は撮影できます。



上の駐車場の北方向、駐車場のど真ん中に大きな木があります。

この木に近づきすぎると、北極星が隠れてしまいますので、北極星の見える南よりに陣取るのがベストですね。



お片付けが終わって、「お亀の湯」まで降りて、温泉開店の時間まで車の中で仮眠…。

11:00に起きて、温泉に入りました。




いや~、いい温泉でした。体が温まると、眠さ倍増^-^;;

このあと133km走って、次の撮影地へ移動です…(2日目につづく)




2月の新月期(実際には新月の前週の2/14日)は、結果的に神野山へ行ってきました。


というのも、本当は御杖村遠征の予定で、昼一で天文中年さんと待ち合わせて、先発隊として御杖村に向かいました。気になるのは積雪&凍結…。前日の金曜日に寒波がやってきて、大雪な模様でした。


こんなためのスタッドレスで、まぁ大丈夫か…と思い、御杖村に向かいました。

途中の風景はこんな感じ。





大阪から奈良県に入り、奈良県の南部にさしかかると一面雪国でした^-^;;

といっても、道路は全然大丈夫。ノーマルタイヤでも余裕の道です。


自宅から約2時間半、御杖村の星撮りポイントに到着。北側からの道は積雪で上ることはできず、回って南側(役場側)からだと普通に上ることができました。

撮影ポイントに積雪もあまりない感じ。






でも風がビュービューorz 相当強い風が吹いてて、1時間程度車の中でどうするか相談…。

車の中でも揺られるほどの風で、どうしようかと考えていると、以前神野山でお会いした方が、いらっしゃいました。その方たちは、今日は曾爾高原で撮影の予定とのこと…。

曾爾高原は山と山の囲まれた土地のため、風は大丈夫なのでは?とのことなので、曾爾に向かうことに。

ナビに曾爾高原を入れてと…。





ナビはここ進めと言っています…^-^;; いや~、無理でしょorz


遠回りになるけど、グルッと回り道して曾爾高原へ向かうことにしました。

お亀の湯までは普通に来れて、お亀の湯を越えて上り道にさしかかったところで、路面は真っ白…。


スタッドレスだから大丈夫!と思いつつ、登り道を進むと、路面はスケートリンク状態。

登り道の途中で脱輪している車がいるので、途中で止まると…。ああ、この止まったのが間違い…。


そこからタイヤがスリップして上ることができなくなりました(汗)

さらにブレーキをかけても坂なので、車の重みで後ろに滑って落ちていく感じorz





路面はこんな感じで、完全にスケートリンク状態でした。30cmほど下がって私の車はなんとか止まることができました。


後ろから来てた天文中年さんも同じで、ブレーキかけても後ろに下がるのが止まらず、そのまま横に回転^-^;; 道路の真ん中で横を向いてなんとか止まりました。


さらに後ろから来てた車(ノーマルタイヤ&4WD)な方も同じように進めなくなり、合計車4台が立ち往生…。


先に脱輪してた車は、車が坂を下がるのが止まらず、スピードがついてやばそうだったので、降りて押して水路に落として無理矢理とめたそうです^-^;;

いやー、すごい。とっさにそんなこと考えれないですよね(汗)


そんなこんなで、どうしようと話していると、お亀の湯関係の方々と青年の家の職員の方々10数名の方が助けにきていただけて、順次下の車より助けていただきました。


もう、こんな白い路面…トラウマになりそうです^-^;;

また、スタッドレスタイヤでも、こんな路面には無力な事を思い知らされ、いい経験になりました。

あと、天文中年さんの車も、私の車も、どこかにぶつけるわけでもなく無傷でよかったです。


後を追いかけてきてた、くろさんには事前に電話でお亀の湯以降はきちゃダメと伝えていたので、救出後、お亀の湯の駐車場で合流。結局いつもの神野山へ進路変更^-^;;


昼過ぎに出て、190km走って、無事(?)19時すぎには、安定の神野山へ到着しました。

いやー、疲れた~^-^;;;

もう神野山へついたときは、このままどこかで温泉入って帰ってもいい感じでした(笑)


そんな中みなさん、三脚たてて準備中!なんか暗い空でばかり撮ってると、光害地で撮るのがいやになってきます…。というわけで、準備開始^-^;;


今回ははテストもかねて、ひさしぶりに Vixen ED103S を使ってみることにしました。

準備してると、ED103Sにいつも乗せてるガイド鏡を持ってきてないことに気づきました。FSQ85ED側はがっちりとガイド鏡が固定されているので、どうしようかと思っていたところ、くろさんのガイド鏡を貸していただけることになり、無事撮影開始。くろさんありがとうございます!


Vixen ED103S+フラットナー(AT2FF)で、フルサイズ(EOS 6D)でどのくらい撮影できるかテストしました。

まずは、APS-Cでははみ出してしまうバラ星雲。





撮影対象 いっかくじゅう座 ばら星雲(NGC2237-39,46) 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時

2015/02/14 21:01~22:23(JST)

撮影鏡筒 ED103S カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温0℃

撮影時間 総露出70分 撮影感度 ISO1600
フラットナー AT2FF フィルター なし コンポジット

300sec×14

撮影場所 奈良県山辺郡山添村(神野山) ガイド BORG 71FL+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite8frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミングなし

神野山にしてはよく写ってくれた感じです。また、周辺減光と4隅のケラレも結構はげしいですが、フラット補正をしっかりやれば、目立たなくなりますね。

また、795mmでの撮影ですが、APS-Cだとはみ出てしまいますが、フルサイズだとぎりぎり入る感じです。


続いて、もう春の対象しかありません…。神野山ですし、淡いのは撮れないので、北方面の有名どころを…。





撮影対象 おおぐま座 銀河(M81,M82) 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時

2015/02/14 23:00~2015/02/15 00:58(JST)

撮影鏡筒 ED103S カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温0℃

撮影時間 総露出110分 撮影感度 ISO1600
フラットナー AT2FF フィルター なし コンポジット

300sec×22

撮影場所 奈良県山辺郡山添村(神野山) ガイド BORG 71FL+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite8frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミングあり


天文中年さんやくろさんの撮られたM81を見させていただくと、銀河の腕の周辺のhαプツプツがきれいに出ていますが、私のでは出ませんでした。

HEUIB-IIフィルターを使用されているそうで、そのフィルターがhαを強調しているのでは?と言われておりました。今回はノーフィルターで撮ってますので、どこかでHEUIB-IIフィルター手に入れないとです^-^;;


続いて、またまた小さい対象^-^;;




撮影対象 おおぐま座 子持ち銀河(M51) 赤道儀 Vixen SXP
撮影日時

2015/02/15 1:35~03:49(JST)

撮影鏡筒 ED103S カメラ EOS6D(SEO-SP4)
撮影条件

気温0℃

撮影時間 総露出115分 撮影感度 ISO1600
フラットナー AT2FF フィルター なし コンポジット

300sec×23

撮影場所 奈良県山辺郡山添村(神野山) ガイド BORG 71FL+Lodestar+PHD Guiding
使用ソフト RAP2.0.3.1505(ダーク処理[Composite8frame]・フラット処理[Composite128frame])
PhotoshopCC2014(RAW現像・カラーバランス・レベル補正)
ステライメージ7(デジタル現像・コンポジット[σクリップ(2)])・トリミングあり


子持ち銀河って、こんな色だっけ…。なんか青紫すぎの様なきがしてなりません^-^;;

この対象の撮影時には風が結構ひどく、ほとんどのフレームでガイドがめためたです…。

かろうじて星が丸いのを選りすぐっても、まともなのは2枚くらいしかないので、全部気にせずσクリップでコンポジットしてみました^-^;;


800mm程度ではまだまだ焦点距離不足ですね。メイン鏡筒は328mmなので、春にはまったく使い物になりません^-^;; この時期、長いのがほしくなりますが、もう1ヶ月我慢すれば、夏の対象になるので、我慢我慢、我慢の子でここ数年耐えてます(笑)


薄明1時間頃にはさそり座も上ってきましたので、そろそろさそり周辺の夏の対象を撮る季節がもうすぐですね。今年事はさそりの赤や黄色や青の鮮やかな領域を思う存分撮るつもりです。


今回の近いようで遠かった遠征ご一緒していただけた方々、ありがとうございます!

また3月の新月期、よろしくです(^-^)/