■ステージが変われば、やるべきことが変わる
よく企業は3代目が潰すっていいますよね?
あ、僕も3代目です…
僕は父から商売を継いだ時に、諸先輩方から色んなアドバイスをいただきましたが、一番言われたのがそれです。
ま、一言でいえば「苦労を知らないボンボンだから潰す」というものでした。
先代が苦労してつくった基盤の上であぐらをかいているという指摘ね。
でもね、僕は多くの後継社長に友人がいますが、サボっている人なんて本当に少数だと言うことを知っています。
しかし、もし甘いとすれば、それは「自分の代でやるべきこと」を勘違いしていることです。
企業には成長のステージがありますよね?
「導入期→成長期→成熟期→衰退期」
ステージ毎で、やることが変わるのに、その役割を認識してないということです。
多くの場合、3代目は成熟期か衰退期を担当することが多い。
「生む」のではなく「生まれ変わる」というのだから難易度が高いのです。
失うものがなく遮二無二チャレンジする創業者と、守るものが多くチャレンジする3代目の苦労は異質ですよね?
ジョブズは晩年に、「僕亡き後に、もしジョブズだったらどう考えるか?そういう思考はしないで欲しい」と言ったそうです。
ステージが変われば、やるべきことが変わる。
対象顧客の絞り込みも、売り方も、組織づくりも全部変わる。
僕の祖父は、まだ元気なうちに父に代を譲ったと聞いていますが、きっと創業者の役割が終わったと認識したからだと思います。
引き際が美しい。
僕は、事業継承時に受けた諸先輩のアドバイスを自分のステージに置き換えて参考にしました。逆に、今、その諸先輩方の中には次のステージに上がれずに苦労している方もいます。
世間には色んなノウハウがありますが、自らが置かれているステージに合ったものを採用することが大切なのだと思います。
それでは今日もがんばりましょう!
また明日!