利益率が2倍になる。あるパン屋さんの事例 | 会社が勝手に良くなる指示ゼロ経営

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指示、命令、管理は人材と組織をダメにします。「自分で決め、考え、行動する」指示ゼロ、自己決定の組織運営でチームは驚くほど活性化します。
ブログでは実践と研究で得た知見をお伝えしていきます。

■扱い商品や業種の呪縛から解放されること

おはようございます。
お盆が終わったとたんに暑くなりました…
残暑って、コトバの響きが苦しいですよね(笑)

お盆の行楽シーズンではたと思ったんですが、今ってカメラを持っている人は少ないですよね?
みんなスマホで映している。
昔、みんなが使っていた「写ルンです」は完全に姿を消しました。

でも、富士フィルムってすごい会社だと思います。
自社の資源を活かしきって新しい分野を開拓し続けるもんね。

コラーゲンの酸化技術を活かしてサプリメントを開発したり、技術力だけでなく創造性もある。写真屋に拘っていたら今の繁栄はなかったと思います。

今日は「◯◯屋」のカテゴリーを捨てると業態が進化するという話です。

弊社で定期的に行っているセミナーに「オンリーワン事業モデル構築セミナー」があります。


参加者1人1人の独自性を探る


字のごとく、独自性の高い事業を創造するセミナーですが、これが大きな成果を上げています。
まず、参加者1人1人の事業リソースを明らかにしていくんですね。
「今あるもの」を全部出す。
例えばね、パン屋さんの場合、「パンづくりの技術」「プロ仕様のオーブン」「自社の顧客名簿」「ニューズレター」…などなど、自分たちが当たり前と思っているものも全部出します。

出揃ったら、参加者でグループワークを行います。

問いはこう。
「これらを使って、誰かを圧倒的に喜ばせることはできないだろうか?」

よその会社のことってよく見えるし、業界の常識の呪縛がないからものすごく斬新なアイデアが出るんですね。

パン屋さんの場合、「パンを作って売る」というフレームから抜け出せないんですが、グループワークの中から面白い事業アイデアが出るんですよ。

例えば…
趣味でパンづくりを学びたい人にパンづくり講座を開催する(3級、2級、1級とある)
プロ仕様のオーブンで焼けるなんて魅力的ですよね?

1級の受講者にはさらなる特典があります。
それは、希望者には検定を行い、合格者したらパン屋さんの一画で自分が作ったパンを売ることができるというもの。(販売スペースの賃料などをいただく)
作ったものを売れる、しかもリスクなくできるんだから魅力的ですよね?

集客も自社に顧客名簿があるから容易にできます。
ニューズレターで、受講の様子や検定に合格するまでの物語を紹介していことでお客様を物語に巻き込むことができる。

「パンを作って売る」商売から「講座、検定ビジネス」に進化する可能性があります。

どう?
面白いでしょ?

利益率はほぼ2倍になります。

自社の経営資源を使って、誰かをハッピーにできないか考える。
扱っている商品や業種に縛られずに、「喜びの創造業」という視点を持つことで商売は大きく進化する可能性があります。

今度、異業種のお友達を集めて、そんなワークをやってみてはいかがですか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

また明日!