ぽこぺん事件 | ■■ Tao House ■■

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神の使者から『奇跡講座』に出会って、十数年。
日々をACIMに過ごそうと、聖霊と一緒に訓練中です。

都立高校の入試、終わりました。

人事は尽くしたので、あとは天命を待つのみ。

 

「おともだちと、カラオケ行ってきていいですかっ!」

「はいはい、どこへなりといくよろし」

 

というわけで、昨日、お昼からカラオケにくりだしたぽんぽん。

夕方、電話で、

 

「夕ご飯、みんなで食べてきていい?」

「はいはい、なんでも食べてくるよろし」

 

ところが7時過ぎにまた電話がきた。

「公園で遊んでたら、警察に通報された……」

「!?」

 

警察に通報→学校に通報→高校合格取り消し(合格してたらね)

 

という図式が浮かび、

「えっ! なに、やばっ!」

「だいじょうぶ、『もう帰ってね』って言われただけだから。コンビニで夕飯買っちゃったから、うちの駐車場で食べていい?」

「駐車場!? 寒いじゃないの、上がりなさいっ!」

「わーい」

 

で、どやどやとうちにやってきた男子3人、女子1人。

「すみません」

「おじゃまします」

と、行儀よく入ってきた。

 

で、ぽんぽんに詳しく話を聞いてみると、どうも夕飯を食べる場所を決めかねて、公園で食べようということになったらしい(この寒空でか……)。で、食べる前にひと遊びしていたら、近隣住民からうるさいと、警察に通報が入ったそうで、警察官がやってきたとのこと。

警察官がぽんぽんと、そばにいたもう一人に声をかけた。

 

「えーと、何人で遊んでるの?」

ぽんぽんの答えは、

「5人です。でも、いま『ぽこぺん』やってて、三人隠れてるんで、どこにいるかわかりません」

 

もうすぐ卒業しようという中三の男女が五人であつまって、夜の公園で、よりによって、ぽこぺん……。

警察官は、

「……そうなんだ。でもここにいると、また通報されちゃうかもしれないから、今日は解散してくれる?」

とやさしく行って、念のためにと、一人だけ名前を聞いて、

「気をつけてねー」

くらいな感じで、帰って行ったらしい。

警察官も、「ぽこぺん」というのどかな語感に毒気を抜かれたんだろうなと思う。

 

「たぶんねえ、『ぽこぺん!!』っていう声が大きかったんだろうな。そんなに騒いでなかったんだけど」

とは、ぽんぽんの弁。

「また、なんで公園だったの?」

「いやあ、中学生だけでファミレス入るよりいいのかなと思って」

夜の公園の方が怪しいよ……。

 

こどもたちは二階にあがって夕飯を食べていたので、一応そこに行って、

「誰が名前聞かれたの?」

と聞くと、男の子が手を挙げた。

「そか。代表になってくれてありがとね。もし学校から何かいわれたら、ぽんぽんに言ってね。おばさん、説明しに行くから。それにみんなの名前も出すよ。みんなも、それはしかたないよね」そう言って、みんなの顔を見たら、みんなためらいなく頷いて、この子達、のどかに育ったいい子たちなんだなと、ほんわかと幸せな気分になった。

 

階段を降りて玄関に行ってみたら、子供達の靴がきちんと揃ってて、

「うん、ほんとに、いい子たちだこと」

と、満足して居間に戻って、水割りとか飲みながら、池上彰さんの特番を見ていたのだけど、二階からはコトリとも音が聞こえてこない。なんか不思議に思って、そっと聞き耳を立てていたら、ときどき、楽しそうな笑い声が漏れてくる。

「お家の人がいいって言ったら、10時まではいていいよ」

と言ってあったのだが、そろそろ10時だ。声をかけようかなと思ったけど、あの子たちならちゃんと時間を守りそうだなと思って、放っておいたら、10時きっかりに、ぞろぞろと降りてきた。

「おじゃましましたー」

「ありがとうござましたー」

「はあい、気をつけてね。女の子、送って行ってよ」

「はあい」

 

「おかあさん、ありがとね。みんな、『屋根がある』『あったかい』って喜んでたよ」

と、ぽんぽんが言うので、

「いいけど何してたの。すごい静かだったよ」

と言ったら、カードゲームをしていたのだそう。

「おばあちゃん寝てるから静かにしてね、って言ったからね」

「へえ」

 

ぽんぽんは、学校生活は今が一番楽しいのだそうだ。

「今から比べると、一年とか二年とか、つまんなかったんだなと思う」

と言っていて、

「もう、内心関係ないし、学校サボってどっか行こうよー」

と誘っても、

「ごめん、学校楽しいんで、休むのもったいない……」

といって、乗ってこない。

 

いいお友達に恵まれて、よかったね、ぽんぽん^^