田久保剛です。
精神世界やスピリチュアルに関連のある話をする中で、「その根拠は何ですか?」という問いを持つことがあります。
私も、以前は「根拠がないと進めない」という質でした。
しかし、真理の探究を前提にした場合、今は「根拠がない方が良い」と思っています。
それはなぜでしょうか。
通常、根拠というのは、私たちの枠組みの範囲の判断です。
私たちの枠組みとは、一人一人が独立した意識として存在していると認識している、自我意識の範囲を中心とした判断です。
真実である、すべてが一つとして繋がっている全体意識に対して、この自我意識は、非常に狭い範囲であり、その不完全な視点で、全体の広い範囲を判断することは、そもそも不可能なわけです。
「根拠無き自信」という言葉があります。
「根拠無き自信」の、「自信」というは「自分」を「信じる」と書きますが、この場合の「自分」が指し示す対象は、自我意識の自分ではなく、全体意識(普遍意識)の「本当の自分」を意味します。
私たちの多くは、通常、自我意識の範囲で物事を判断しています。
その、極めて狭い範囲での自我意識の根拠に基づいた判断よりも、「根拠無い信頼」「根拠無い自信」「根拠無い動機」の方が、真理に近い可能性があるわけです。
自我意識の範囲での根拠とは、たとえばこういうものです。
「私はこういう経験があるから…」
「私は、こんな勉強をしたから…」
「これだけお金があるから…」
「これだけ時間があるから…」
…だから、「自信がある」とか「自信が無い」という言い方をします。
これは、私たちの視点で見てきた、あるいは知ってきた範囲のことであり、真理という無限の全体観点から言えば、もの凄く狭い、限られた範囲での判断なのです。
そんな限られた自我意識の範囲での根拠などむしろない方が、その枠を超えて的確に真実を捉えている可能性があるわけです。
自我意識の根拠は、大宇宙の真理に比べれば、砂浜の砂一粒にも満たないくらいの範囲だという例えもあるくらいです。
ただし、「根拠がなければ何でも良いのか」という短絡的な理解をしてしまうと、単なる無謀な判断になってしまいかねません。
だから、その「根拠なきもの」の精度を高めるために、自分の波動を高め、繊細な声に耳を傾ける必要はあります。
「根拠無きもの」の出所は、思考での判断ではなく、内なる衝動、心、ハートで感じるものです。
「お金も時間も無いけど、とにかくそれをやりたい!」
というわき上がる情熱のようなものです。
しかし、そのような内側からの根拠無き衝動的な発想に対し、世間一般の他人や、自分自身に染みついた自我意識の常識的な思考が、
「それができるという根拠はなに?」
というように邪魔をし始めます。
「そうは言っても時間ないよね」
「そうは言ってもお金が足りないよね」
「そうは言っても、そんな経験ないからね」
「そうは言っても、もう先駆者がいるよね」
「そうは言っても、あの人より能力が低い」云々…
そのような様々な思考で、ハートからの衝動を押さえ込んでしまい、
「そんなの根拠が無いじゃないか…」と処理してしまうのです。
根拠はない方がいいのです。
それでは、その根拠無い衝動、メッセージを、より正確にキャッチするためにはどうしたらいいでしょうか。
そのために大切なことのひとつは、普段からの自分の感度を、より繊細にしておくための、肉体的、精神的なケアです。
たとえば、肉体的には、身体に負担を掛ける食物よりも、善い食べ物を採る、という要素もあります。
また、精神的にも、いつもイライラしていたり、時間に追われて、仕事に追われてストレスを感じていたり、あいつがどうの、こいつがどうの、と文句ばかり言って、粗い波動のままだと、繊細な「根拠無きメッセージ」を感じ取る感度が浅くなってしまいます。
そのために、たとえば、瞑想をしたり、ネガティブな感情が出てきても、そういう自分をいち早く客観的に気づいて、真理を見出す技術であるとか、様々なエネルギーワークなど、自分の肉体と精神を研ぎ澄ませ、より精妙な波動をキャッチできるような状態にしておくことも大切です。
このように、自分の精神がより繊細になったときに、内側から現れてくる衝動に根拠がなくても、むしろ、より真理に近い可能性のある根拠のない衝動の実践の方が、これからの時代、どんどんと、「あなたらしさ」「あなたの力を発揮する力」になってくると、少なくとも、今、私の身に起きていることを見ても感じています。
それは、大いなる存在からのサポートが入るからです。
大いなる存在からのサポートとは、「普遍意識」からのものですが、この「普遍意識」が何を望んでいるかというと、それは、「それぞれの個性を全体に対して表現してもらいたい」という事なのです。
あるひとつの基準となる人がいて、「この人が見本だぞ、みんなこうなれ」と言うことならば、地上の、これだけの数の個性はいらないわけです。
今、地上には70億通りの「担当」がいるのです。
「普遍意識」がこの地上で、様々な経験をする「担当」です。
だから早く、70億分の1の、それぞれの「担当」に目覚める事です。
「ああ、俺はこの担当なのか…」
「自分にはこういう役割があるのか…」
「私は、これが使命なのか…」
と。
誰かの真似をするのではなくて、自分だけの、「自分らしさの表現を優先する」と言うことです。
この宇宙の中の真理には、「これこそは」という固定的なものはないのです。
「これこそは、という考え方」もないし、
「これこそは、という手法」もないし、
「これこそは、という生き方」もないし、
逆に言えば、それも、これも、すべてが、それぞれの無限の表現の一側面として正解です。
仮に相対するものであっても、すべて、「考え方」「生き方」「在り方」「様々な概念」「手法」「やり方」…
それらは、人の存在の数だけあるのです。
だから、それらを一人一人が表現して行為することが、大いなる意識、宇宙(普遍意識)が望んでいることなのです。
だから、「これこそは、というものを掴まない間はだめだ」といった、固定的な答えは、本当はどこにもないのです。
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講師:田久保剛
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