天地明察に人間の使命を観る | 無限なる本当の自分に出逢う道

無限なる本当の自分に出逢う道

〜新しい自由な人生の提案〜

田久保剛です。

録画をしておいた冲方丁さん原作、滝田洋二郎さん監督、岡田准一さん主演の『天地明察』という映画を見ました。

『軍師勘兵衛』をはじめ、『SP』『永遠の0』など、今をときめく岡田准一さん主演作品のファンという事でまったく予備知識無く、何気なく観てみようと思ったのですが、とても良かったです。

現代のような天文学が発達していない時代に、地道に天の動きを観測して、より正しい暦を作り出した、江戸時代の囲碁の棋士、安井算哲の物語です。

映画の中盤、台詞はうろ覚えなのですが、安井算哲の才能を高く買って、より正しい暦を見つけて改暦を成す仕事に、あらゆる援助を惜しまなかった会津藩主、保科正之が忌の際に、

「天は広大でとても掴みきれないが、それでも手を伸ばし続けろ…」

という言葉を安井算哲に残して世を去ります。

安井算哲は、その広大な天の理に挑み、気の遠くなるような歳月を観測に費やし、やっと確信を持って証明したかに思えた暦の、日食の予測が見事に外れ、極度に落ち込み挫折します。

しかし、そこから何とか立ち直り、更にその誤差を見極めようと奮闘努力を重ねますが、ついに、その誤差の原因がつかめずに、

思わず、

「あの誤差は、天のきまぐれではなかったのか?」

と天の運行を疑いすべてを投げ出すシーンがありました。

天体観測

私たち人間の多くは、困難な境遇を目の前に万策尽き果てた時、天の采配を思わず疑って見たくなります。

絶望的な状況に直面したとき、「神はいるのか!」と思わず叫ぶのが、人間が繰り返してきた歴史といってもいいかもしれません。

安井算哲は、それでも諦めなかった先に、様々な協力者のサポートを受けて自分が見落としていた、その誤差の正体を突き詰めるわけですが、

まさに、完璧で完全で不動な象徴の天に対し、人間はその真実に手をを伸ばし続けることで、少しずつ、その実態の片鱗を広げていくのでしょう。

この安井算哲が、苦難の中、もがきながらも天の理に挑む姿に、地上に生を受けた、天からすれば、あまりにも小さな存在に見える私たち人間が、真理を求める姿を重ねて観ていました。

著書「黎明」の著者、葦原瑞穂さんから聞いたことですが、普遍意識を顕現し、私たちの霊的向上をサポートする大師という存在ですら、

「これは神が間違っているんじゃないか?」

と一瞬、思ってしまう事があったそうですが、何万、何億という桁外れの年月を俯瞰しなければ分からない程の、神の広大で完璧な計らいは、私たち人間の通常の視野の及ぶところではないのでしょう。

ともすると、私たちは、人生に起きる様々な状況に対して、

「なんでこうなるんだ…」

「こんなの間違っている…」

「神は我らを見捨てるのか…」


と嘆きます。

まさに、この発言は、神こそが自分の創造主であり、故に自分もその創造主の一部であり、自分自身の本源であることを忘れた、傲慢な発言と言えるでしょう。

それは、不完全な枠組みから完全な全体像を判断できるという誤った発想であって、私たちは、完全なるものの一側面を捉えているに過ぎず、

完全で在ることが前提で、それが自分の枠組みの範囲で理解に追いついていない、と言うことをまず知る必要があります。


しかし逆説的になりますが、完全なものこそ自分の本源なのですから、限られた肉体の器官という、小さな穴を通して自分(普遍意識・神)の様々な側面を見て、経験しながら、いつかはその本源である全体が、人間を通して自覚に至ることが約束されているともいえます。

だから、人間は「天に手を伸ばし続ける(=神、真理に近づき続ける)」ために、この地上において日々、自分の出来る範囲で、自分が創造した日常の目の前の世界に対し、神(愛・光)を表現し行為し続けることが、その使命となり、それが最終的に元々ひとつで在った神(宇宙)との合一を果たすのだと思います。

そうした無数の経験を通して神が自覚に至る仕事のために、私たち人間が存在する意味があるのだと思います。

元々すべてを掌握している、対象物も相対も無い完全な状態では経験の出来ない、不完全な視点での経験こそ、大いなる存在にとって重要な意味のある創造活動を人間は担っているのだと思うのです。

もちろん、こういう解釈ですら、三次元的発想に過ぎないのですが、その三次元発想の根本に、無限次元発想という前提を置くことによって、三次元発想に無限次元のエネルギーをに注ぎ込み、真理に至る(天に近づく)意味あるプロセスの道具になるのだと思います。

その正しい道具の使い方によって、大いなる存在への確信が徐々に開けてくるのです。

どこまで行っても不完全な私たちの枠組みを判断の大前提に置くのでは無く、私たちに捉えきることの出来ない、感じきることの困難な無限次元の領域を受け入れ、それを前提に置くことこそが、「無限なる本当の自分へ至る道」の歩み方なのだと思うのです。



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