ロックオン〜照準を捕えた瞬間(前半) | 無限なる本当の自分に出逢う道

無限なる本当の自分に出逢う道

〜新しい自由な人生の提案〜

自分探しの旅

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《第50話・前半》

書店で偶然目にした黒川氏の新刊。

その時、私は本を買うお金など無かったので、
ペラペラとページをめくって立ち読みした。

その本は、黒川氏の主宰するセミナーで
「本当の自分に出逢う」という体験を
実際にした人たちの体験事例集で、

それらの中には営業成績の向上や
経営が好転した実例なども載っていた。

私は、「なるほど・・・」と思いつつ、
そのまま本を戻して店を出た。

しかし、その後しばらくフラフラと
適当に街を彷徨い歩いていたのだが、
さっきの本が妙に気なって仕方ない。

正確に言うと、別に本のことが気になった
のではなく、そこに書かれたセミナーが
気になっていたのだ。

ふと、「そうだ、資料請求だけしてみよう」
と思いたち、慌てて書店に戻った。

その日は、東山さんに以前もらった本を
たまたま持ち歩いていなかったので、
問合わせ先が分からなかった。

自宅に帰ってからでも良かったのだが、
思い立ったらじっとしていられず、
すぐにでも電話したくなって、

さっきの本に書いてあった電話番号を
確認しに行ったのだ。

再び本を手に取り、一番後ろのページに
書かれた問合せ先の電話番号をメモした。

店を出てすぐの、書店の脇の路地で、
携帯から電話をかけた。

この時の私は、いつもの自分のように、
知識的な納得感で動かされたというよりは、

まさしく人間智で万策尽き果て、いよいよ
「神頼み」に意識が向いた感じだった。


しかし、ここで言う「神頼み」の感覚は、
外にある何かに「どうかよくなりますように」と
闇雲に願いを投げかけ、依存する感覚とは
明らかに違った。

理性を飛び越え、まるで何かに
突き動かされるかのようなその感覚は、

私がここまでに知識上でたどり着いていた結論、
自分の実在である、「本当の自分」、
「内なる神」に目覚めない限り、

もう私は何をやってもダメだろう・・・
という魂からの叫びに、耳を傾けざるを
得ないような感覚だったのだ。


電話に出た女性に「セミナーについて
教えて欲しい」と話すと、「資料を送ります」と
すぐに対応してくれた。

翌日の午後、もともと営業のアポイントが
入っていたのだが、先方から連絡があり、
急なキャンセルとなった。

空いた時間に何をしようかな・・・
と思っていたら、前日に資料請求した
セミナー案内が、ちょうど自宅に届いた。

届いた資料では良くわからない感じだったので、
直ぐに電話をかけ、問い合わせをした。

すると、「田久保さんは住まいが東京なら、
良かったら、事務所までいらっしゃい。
他の資料もあるし、直接説明もできますよ」
と言われた。

私は暇だったので丁度いいと思い、
「今からでもいいですか?」といって、
黒川氏の事務所に向かった。

事務所に入ると、そこはパートの女性
二人がいるだけの、静かな所だった。

応接セットのガラステーブルに数冊の本と、
カセットテープが展示されていた。

その女性に2~3の質問をし、色々と
説明を受けたのだが、実は私はその時点で
すでにセミナー受講を決意していた。

おそらく、資料請求をした時点で、
もう受講するつもりでいたのだと思う。


しかし、実際の問題として、私には
受講料を払うだけのお金など無かった。

「とにかくお金は後で何とかしよう」
とだけ思い、この時点では一刻も早く
受講したいと、気持ちだけが焦っていた。

「本当の自分に出逢う」というコンセプトの
そのセミナーは、2日間で行うという。

「本当の自分」とは普遍意識のことであり、
古くから難行苦行の末にも行き着くことが
出来るかどうか、と言われる境地である。

セミナーの説明を受けながら、
「本当に大丈夫か?」と不安がよぎった。


しかし、黒川氏の本に書かれた説明を読むと、
それは非常に納得感のあるものだったし、

目的である「本当の自分」に出逢えさえすれば
良いのだから、2日間という時間の短さは、
あまり気にならなくなった。


そして、最も気になったのは費用だ。

これだけ凄いのことをやるのだから、
やはり数十万、いや数百万はするだろうか。


私はそれまで散々、心の世界を追い求め、
様々な研修や教材を買い求めては、
自分探しのために膨大な時間とお金を
投資して、ずっと追究して来た。

私が過去に扱って来た能力開発の教材は
安いものでも数十万円はしたし、
中には200万円を超えるものもあった。

更に言えば、この分野の商品にはそれ以上の
数百万もする商品だって珍しい金額ではない。

ところが、そのセミナーの受講料金を尋ねると、
費用はたった十数万円だと言うのだ。

後半に続く)


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注 ※ストーリーに登場する人物は全て実在しますが、プライバシー保護のため名前を仮名に変更しています。