映画「あの旗を撃て」 | 戦車のブログ

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長年幻の映画といわれ、「あの旗を撃て」をとうとう入手した。


「あの旗を撃て」のネガ原版は捕虜虐待の証拠になるとの理由で戦後焼却されてしまった。


そのため「あの旗を撃て」という作品は知っていても観たことはなかった。
その幻の映画を今日やっと観ることができた。


「東宝・新東宝 戦争映画DVDコレクション27巻」で「あの旗を撃て」がとうとう発売されたのだ。


近くの大型書店では今日入荷したのだが、既に売れきれになっていた。


私は毎号予約しているので入手できたよ。



大東亜戦争の緒戦が優勢であった昭和17年5月、日本軍はフィリピンの米軍と激戦の末にコレヒドール要塞を陥落させた。


東宝映画はこのフィリピン作戦を大本営陸軍報道部の企画の下に現地撮影で映画化することに決定し、足掛け3年の製作期間を経て昭和19年に「あの旗を撃て」は完成した。




比島派遣軍報道部の協力を得て、長期の大規模な現地撮影が実現し、マニラ市街でのロケでは米軍の遺棄した実物の戦車や軍用車輌が多数使われている。


この映画はフィリピンとの初の日比合作映画で、映画を見ていて日本語より英語が多いくらいだった。


この映画は本物の日本軍と米軍捕虜を使った映画でもある。



内容については観てもらうのが一番。


日本軍の九七式中戦車「チハ」や九七式軽爆撃機など本物の日本軍が出てくるし、米軍のM3スチュワート軽戦車も出て来る貴重な映像だね。



しかし、この映画の公開後約7ヶ月には米軍のフィリピン反攻が開始されマニラの玉砕となってゆく。


しかし、日本軍目線だけではなってところが面白いね。


英語ペラペラの日本兵っていうのも戦後の「日本人は英語を禁じられた」という話とは偉い違いだと思ったよ。

ちなみに英語を喋る俳優は海外での俳優経験のある俳優さんだったようだ。


それにしてもフィリピン捕虜による宣撫工作とか砲兵による激しい砲撃とか珍しいシーンが多いね。


観たい人は早めに入手したほうがいいよ。