完成されたサントラ | 3年前のしこうの楽しみ

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CDを購入しました。
実はいつぶりか記憶にないくらい久々です。
しかもある映画のサウンドトラックということで、滅多にないことです。

なぜ購入することになったのかというと、YouTubeで聞いた主題歌のマルチランゲージバージョンが良かったためです。
これは一曲を25の言語でつないでいるもので、それぞれの言語の主役の声優を務めた人の歌声を基本に構成されています。
興味深い企画を考えたものだと思いますが、非常に高いクオリティーに驚きました。

Web上で視聴する分には、よくもここまで声質の似た人を集めたものだと感じました。
それくらい、どの地域においても役に合った人がキャスティングされていたということでしょう。
そして、最初のサビの始まりが日本語というのもなんだか意味ありげで、日本語の持つ独特の空気感が感じられます。

簡単に言うと、ここまで感銘を受けた演奏はクラシック以外にはありませんでした。
驚きと感激から何度も聞いてしまいました。
そういうわけで、ちゃんとしたオーディオで聴いてみたくなったのです。

実際に聴いてみると、さらにそのクオリティーの高さが実感できました。
多くのこういった類のCDは、ちゃんとしたオーディオで聞くと隠されていた粗がみえてきて残念な感じになるのですが、これは本物でした。
バックの演奏も映画音楽とは思えないほど上手だし、生演奏のような臨場感が伝わってきます。

もちろん細かい部分まで鮮明にとらえられます。
それと同じように、CDの方が圧倒的に発音も聞き取りやすく、各言語の特徴も認識しやすいようで、それぞれを当て込んだ場所(どの言語をどういった順番で構成するかということ)を考えた人の音と言葉の一致感に対する才能も堪能できます。
秀逸なのはイタリア語の部分で、まるでイタリア歌曲であるかのように聞こえます。

ここまで完成されたものというのは稀有でしょう。
唯一無二といっても過言ではないかもしれません。
たった数分にそれくらい多数の素晴らしい才能が詰まっているように感じられるのです。

しばらく取り憑かれたように聞き返してしまうように思うのでした。

谷孝祐
2014.5.13 23:23