りょう と スキー ① | 健康運動指導士☆健康教育のスペシャリスト田中咲百合

健康運動指導士☆健康教育のスペシャリスト田中咲百合

株式会社 ルメラキア代表

健康運動指導士、健康経営エキスパートアドバイザー、野菜ソムリエプロ、メンタルヘルスケアマネジメント2種3種、労災予防、健康教育のスペシャリスト田中咲百合が 日々の出来事を交えながら、健康、美容に役立つ情報を発信していきます。

昔 学生時代の頃、スキーのインストラクターを、ボランティアでしていた時代がありました。

1人のボランティアリーダーが、中 高生 5、6名に スキーを教える と いう、総勢40名くらいの学生と、ボランティアリーダーとして、スキーのインストラクターをする、お姉さん、お兄さんが7名くらいいる、と、いうものです。

ボランティアをする人は 大学生くらい

中、高、大学生、ちょっとカッコつけるような そんな時代、異性の目を気にするような そんな時期です、

そんな時期の 学生を ちょっと上の お兄さん お姉さんが スキーキャンプに連れて行く

連れて行って 世話してるように見えて ボランティアをする側の大学生も、育てて もらってる、そんな場でした。


そんな場での1コマ

スキー インストラクターとして、中級 上級 初級 初心者 どのクラスの子供達を 教えるかの話し合いがなされました、

俺は 初級

私は 今回は 中級

などなど

1人のリーダーにつき、男子校生、女子高生、中学生が、5、6人つく、グループわけの話し合いです

そんな中、その レベル別とは別枠で、自閉症の子 りょうくんの担当者を決める話し合いになりました、、

『この子は、少ししか滑れないから、少し雪になれさせてあげるだけでいい』 との話しでした。

板をもって歩くことも、ままならず、板を履いてカニ歩きもできない

説明をしても 言葉を説明としては理解できない自閉症の中学2年生です。


できない
と いう言葉

私の胸につかえる違和感みたいなものがありました

誰も その子のスキー指導の担当を志願する人はいませんでした

理由は ?と、 様子を見た時に若干 よこしまな気持ちが 垣間見れました。

体育実習 で 1年ちょいの 自閉症の子達の体操教室のインストラクターをしていた経験はありましたが、スキーインストラクターとしては、まだ3回目、 そこにいるお兄さん、お姉さんに比べたら 経験はまだまだ

でも 

できないから、と言うセリフと

何か 色のついた よこしまな気持ちを感じる中で

誰も 志願しない その自閉症の子のスキー指導に

湧き上がる気持ちがありました

そんな理由でやらないのか



できないって どうして言えるんだ、と、で 言ってみました

『私にやらせて下さい』

で『さゆりで大丈夫なの?』と、言われました。

志願してくれた人がいてのまわりのほっとした感じ、ちょっと笑う感じ、その裏にある いろいろな気持ちを感じ

若いながらも

ふざけんな

と、思いました(笑)絶対 やってやると 意味もなく 静かに燃えました。


当日がやってきました

はじめましてで始まるスキー指導 ディレクターに どのくらいの自閉症程度かを 聞き 指導の時間に入り、スキーキャンプがスタート。


りょうくんの話す 言葉は

『ぴ~』のみ『ぴっ』か『あ~』か『き~』か

『ぴ~や~』の言葉だけ

説明が聞けるわけでもなく、言葉が理解できるわけでもなく、 会話がなりたつ状態ではありませんでした。

指導に入り、スキーの板を履いてみましょうとなり、説明しましたが、 どうやら彼はスキーが嫌いなようでした。

板を履きたがらす

すぐ雪の上に 座る

( ´~`)、、、、 なるほど

で、とにかく 滑りたいと 思ってもらおうと、通常の段取りなら 坂に対して垂直に と かに歩きから入るのですが、 この子には それが優先ではないなと考え

手をつないで、普通に歩いて坂を登り 靴を履き

まずは 手をひき 滑らせ 滑る楽しさを わかってもらおうと 初級ゲレンデの 下の方で

2人きり、りょう が 滑るたんびに

1人盛り上げました

(σ・∀・)σへ~いアップ

('∇')ひゅ~音符

( ´∀`)ほ~らアップ


それに 対して かえってくる返事は

最初は(゚_゚)、で、だんだん (=°ω°=)

(=°ω°)ぴ 音符となり

(=゜ω゜)ノ ぴ~や ぁ~ 音符となり

(=°∀°=)ぴ~~音符

と、なり、私も そうだそう と、のせ

しまいには 板をはいたまま 脱がずに 上に登ろうとしはじめたので、

はい!今こそこれ!(^ー^) かに歩きを説明

やりたいと思ったら

説明は理解できなくても

感じてはくれます

うまくいかなければ

何が違うんだと 見てもくれます

出来ないか どうか 滑るか どうか りょうは今回のスキーキャンプは、2回目、前回の4日間の収穫 は 板を履く 坂を履いてサポートつきで、ちょこっと、立って滑るまで

ご両親も スキーを普通に滑れると思っていない

そんな様子

あの時の私

最初っから 本気でした

周りには言いませんでしたが

できると思ってました。

だから 滑れたらいいなとかではなく、どうやったら1人で滑れるようになるか での 1分 1秒でした。

あ~ か こうか この方がわかるか い こっちの方がいいか

なんとなくな時間はありませんでした

その時の一瞬一瞬が本気でした

りょうの顔つきを見て、りょうの反応を見て 、どの言い方とリアクションが一番わかりやすくて、伝わるのか そこに全力でした

その中で 少しづつ伝わるもの 変わる動きが とにかくやりがいがありました

無理だから と いう台詞と

誰も志願しなかった ということ

それに対しての 悔しい気持ちと 可能性を信じる と いう思い

二十歳 の 娘にしては、たいそうな理由ですが 

そんな思いで楽しみながら

 目にもの見せてやると 1人

誰もいないゲレンデで 

言葉の通じない りょうに話しかけまくり 、笑い 、怒り 、拍手し 泣き真似をし

楽しんで可能性にチャレンジしました


ハの字 プルークボーゲン、りょうは

『しゃがんで~』と声をかけると

膝をまげ ハの字ですべり

右肩をさげるアクションを見せると ゆるゆると左にまがり だんだんと感覚をつかめてきたような感じでした目キラキラ


ん?これはいけるかな?と リフトにのり

いざスタート 最初は、ディレクターにも手伝ってもらいました

降りる時は 手をひいて、りょうをサポート、、

最初は毎回 吉本新喜劇ばりに 2人してずっこけてました 汗


( ゚ 3゚)シャー ダウン( >д<)、;'.・ ズドーン 汗

立って りょう! 立って!( `д´)


あ!(。>д<) ズドーンダウン

右肩さげ て あ ! ガシャーン( 。゚Д゚( ´Д`)ノダウン 汗


いけるかな~~?( ・∀・)


バシーン ダウンダウン ダウン 汗( >Д<;)


おこして 靴履かせるのも大変

まさに 七転び八起き 汗

確かはじめは7回連続以上倒れてました(^_^;)

で 初級ゲレンデ、どのようにし まだ 未熟な状態の りょうと一緒に滑っていたかというと

つづく