福岡アジアコレクション報告/「新法解剖」の意義 | 田辺かずきのブログ

福岡アジアコレクション報告/「新法解剖」の意義

福岡の魅力を発信する恒例イベント「福岡アジアコレクション(FACo)」が23日、福岡国際センターで開催されました。私の事務所スタッフが会場に足を運び、その実感をリポートしてくれたので、皆さんにもご報告いたします。


FACoの会場は立ち見もいるほど多くの観客の皆さん。チケットは完売したといい、イベントへの注目の高さが窺えます。


6回となった今年のテーマは「キラメキ、常若、日本力」。雑誌やテレビなどで活躍するモデルやタレントの皆さんが、人気ブランドや福岡発ブランドの新作の服を着てランウェイを歩く姿はとても華やか。本格的なショーを生で見ることができる機会は、福岡では非常に貴重です。シークレットゲストも多数登場し、会場は大きな歓声に包まれました。


また、休憩時間には、ウルトラの母やピグモンがホールで撮影に応じる場面も。


FACo


トークショーや音楽ライブもあり、1日中いても飽きないプログラムだと感じました。公式サイト もご参照ください。


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福岡県議会の2月定例会は23日、予算特別委員会による2014年度当初予算案の審議を続行。


私は「警察費」で今年度からスタートした「新法解剖」の意義と実施状況を質問しました。新法解剖とは、犯罪死の見逃し防止のため導入された新制度で、司法解剖と異なり、警察署長の判断で実施できます。費用は都道府県の予算です。


2014年3月4日付の毎日新聞の調査報道で全国的に実施が低迷している状況が報じられたため、今回の質問では福岡県の現況を確認しました。県警からは、福岡県においては解剖率が向上し、適切に制度を実施できている実態、今年度を踏まえて次年度の予算措置を行った事実が明らかになりました。


この日のやり取りによると、県警は今年度の制度導入に当たり、警察署長会議や刑事課長会議などを通じ、法の趣旨や法的要件、具体手続きの周知徹底を図っています。そのうえで、今年度の当初予算額が300万円だったところ、制度導入の今年度4月から2014年3月18日までに52体を実施した実績額が約890万円であり、これを踏まえて次年度は約1014万円を計上していることが明らかになりました。


県警のまとめでは、2013年中の総解剖数は356体で、前年の292体から64体増加し、解剖率が前年の4.9%から6.1%に上昇。加えて、私からは解剖医の体制が十分に対応できる状況を問い、県警は「県内4大学6名の解剖医で、司法解剖にも新法解剖にも対応できている」と答弁しました。


さらに、初年の全体評価として、県警は「新法解剖の実施状況は全国で7番目の解剖件数となっており、適切に対応できていると考えている。来年度もこれまで通り、死因が判然としない場合には、新法解剖を効果的に実施し、犯罪死の見逃し防止に取り組んでいく」と表明しました。


私としては新聞記者時代、事件捜査に従事する捜査員の方々と接してきた経験から、真相究明を追い求める警察官の姿勢に強く共感します。だからこそ、新法解剖が新たに導入され、死因の究明が推進されることには期待を抱いており、なによりも「これまでは表面化しなかった犯罪被害者」が表面化することは、犯罪被害者やその遺族の思いに真に応じ報いることになると思っています。


県警には引き続き、頑張ってもらいたいと思います。なお、この日は「教育費」でも質問。詳細な報告は次回ブログで報告します。



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