【英語を教える】Growth Mindset、努力と成功の因果関係の「なさ」。

 

 

おはようございます。英語を教えながら
英語の先生の先生をしています、ミツイです。

 

 

いきなりですが
皆さんはGrowth Mindsetってご存知ですか?


Growth Mindsetというのは
Stanford大学の教授・Carol Dweckによって提唱された
「人の成長の伸びしろ」を信じる考え方です。
 
Growth Mindsetの対極にあるのはFixed Mindset。
「自分はこういう人間だから、こうだ」とか
「自分は賢くないから、これしかできない」とか
決めつけてしまい、成長を信じない考え方です。

 

 

 

このGrowth Mindsetは
日々のちょっとした声掛けや工夫で
育てていくことができます。

 
 

皆さんも聞いたことがあるかもしれません。 
 

「結果」を褒められた人は
「失敗」を恐れて挑戦しなくなってしまったり
「失敗」した時に自己否定をしてしまったりします。
  
「努力」を褒められた人は
「挑戦」することに喜びを見出し
物事を「成功・失敗」で測らなくなります。
純粋に「学ぶこと」を楽しめるようになるのです。

この違いは科学的にも証明されていて
前者と後者では
学習時の脳の反応が大きく異なることが分かっています。

 


当然、私達が持ちたいのはGrowth Mindset。
そして、生徒さんや子ども達に持ってほしいのも

Growth Mindsetですよね。

 


ただ、驚くことに
教育者でも親でも、Growth Mindsetベースで
生徒や子どもに接している人はごくわずか。

 

まさに、この
「知ってはいても行動に移せていない」
ということが、表面化しているのでしょうね。

 

 


お気づきになった方もいるかもしれませんが
このGrowth Mindsetのポイントは
仏教や禅の教えと同じ「執着しない」ということです。



Growth Mindsetではなく
Fixed Mindsetを持っている場合は
言い換えれば「結果に執着している状態」です。

 

「上手くいかせたい」という想いに固執してしまい
だからこそ
Outcomeが自分が思うような「上手くいった状態」でないと
落ち込んだり失望したりしてしまうのです。

 

 

Growth Mindset
「上手くいかせたい」という想いを手放し
目の前のことに集中出来ている状態です。

 

 

コーチングを受けてくださっている方はご存知でしょうが
私達の思考や行動というのは
五感の刺激と過去の記憶の化学反応なだけです。

 

 
つまり、どんな事象が起きても
それを「どういう結果と捉えるか?」というのは
私達の「意識」が創り出しているだけであり
それは自動運転のなせる業、なだけなのです。

 

五感の刺激+過去の記憶(体験や知識)→思考や行動が自動的に引き出される
という感じですね。


あくまでも、私達自身が
自分の思考や行動をコントロールしているわけではありません。

 

 

 

 

 

私達が思う「私達」は「傍観者」なだけです。

 

「自分」というキャラクターが
どういう出来事に遭遇し、

どういう感情を味わい、どう行動しているのか。。
それを俯瞰して見ているのが「本来の私達」なのです。

 


ですから、例え私達が
「成功した!」とか「上手くいったぞ!」と思ったりしても
それって「単なる化学反応の結果」なだけであり
It doesn't make us any better.。

社会的成功だとかそういうものも全て幻想です。


もちろん、そうやって
一喜一憂している自分というキャラクターは
愛らしいかもしれませんが

 

そうして
「化学反応の結果」に固執してしまうことで
「脳の学びモード」に
制御をかけてしまうということが分かっています。

 

これもまた
今の科学で分かっている範囲では
人間という全キャラクターに通ずる特性であり
私達の思考がどうであれ(この事実が嫌でも)変えられないこと。

 


そう考えると
結果に固執してしまうというのは
本当に、損をするパターンに入り込むきっかけなのです。


「結果」を褒められた人は
「失敗」を恐れて挑戦しなくなってしまったり
「失敗」した時に自己否定をしてしまったりしますから。
  
でも、逆に
「努力」を褒められた人は
「挑戦」することに喜びを見出し
物事を「成功・失敗」で測らなくなります。
純粋に「学ぶこと」を楽しめるようになるのです。

 

 

さて、皆さんは
2024年度の目標を掲げましたか?


目標を立てるのは良いこと。

でも、
目標を明確にし、緻密な行動計画を立てれば
必ず習慣化できるだとか、必ず実現するだとか
そういうのは、現実を本当に素直に客観的にみると
そこには因果関係も再現性もないと言われています。


ですから
「こうしたから、こうなるはずだ」
という思い込みや刷り込みは手放し、

でも、自分のたてた目標を掲げ行動し
途中で起こる思いがけないことを楽しみながら
目の前の事象に臨機応変に対応していってください。


決めつけない。
執着しない。
自分の思い通りになると思わない。
自分の思い通りにしようとしない(意図しない)。

 

そうして、でも毎日の生活を充実させていきましょう!

 

 

 

◆日々の、自分への向き合い方はこちらで学んでください。
 

 

 

 

 

Happy Learning & Happy Teaching!!!!!
 

 


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第1回目の「英語は道具ではない」という記事はこちら
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