京都グルメ 『中村屋稲荷寿司本舗』 | はじめての歌舞伎!byたむお

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助六寿司、といえば定番の
「稲荷寿司と海苔巻きのセット」
のことです。




歌舞伎通のみなさんはご存知と思いますが、
なんでこの名前かと言えば、歌舞伎十八番の演目の
 『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』
に由来します。



photo by NelC




主人公はちゃきちゃきの江戸ッ子の花川戸助六(はなかわどすけろく)、
その恋人は吉原きっての花魁(おいらん)でその名は、
 『揚巻(あげまき)』さん、
ですね。







photo by St Stev




稲荷寿司の油揚げの「あげ」と海苔巻きの「まき」に
引っかけて、助六寿司というわけです。
直接「あげまき寿司」と言わず、
「助六寿司」と呼びなおすのが、
「粋」というもの、なんとも洒落がきいてますねぇ。




 
さて、今回の京都歌舞伎グルメでご紹介するのは、
 「中村屋稲荷寿司店」さん
です。




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包み紙には助六の絵や隈取の絵が。
右上の細かい字は、
伏見稲荷神社の社務所御用達
と書いてあります。




神社の狐さんだけでなく、
社務所の人たちもお揚げさんは好きなのかも?





普段食べてもおいしいですが、
歌舞伎の幕間の食事にはぴったりですよね。




だって、こちらも「中村屋!」ですから。




もちろん、役者さんの楽屋への差し入れなどにも
使わるみたいです。

場所は南座までバス、あるいは徒歩+電車で20分くらいでしょうか。
京都大学のキャンパスのある百万遍の交差点の近く、
今出川鞠小路(いまでがわまりこうじ)の交差点を北に。
ちなみに、道の名前が鞠小路通り、住所が万理小路(まりこうじ)、
こういうのまぎらわしいですね。

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しばらくまっすぐ行って、タバコ屋さんを左に曲がります。

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しばらく進むと右手には、京都名物「阿闍梨餅本舗」の『満月』さん、




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その反対側、左手にひっそりとあるのが、
今回ご紹介する「中村屋稲荷」さんです。




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知らなかったら、ただの民家と思って通り過ぎてしまいそうです。
中村さんの家ですね。

今回お邪魔したときは、がらりと開けると
水谷八重子さんと藤山直美さんからのお花が。




江戸前の稲荷寿司は他の地域と比べて
砂糖を5倍くらい使うと寿司マンガ『江戸前の旬』で読みましたが、
中村屋さんも相当しっかり砂糖使ってます。


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1人前で、お稲荷さん3個に対し、海苔巻き9個です。
ちなみに海苔巻きは、御新香3個、キュウリ6個です。

甘ぁ~いしっかりお味のついたお稲荷さん1個に対して、
ほんのり酢メシであっさり、サッパリの海苔巻きが3個、
これでちょうどいいバランスなんです。




お稲荷さんにはアクセントの白ゴマ。
いい感じ。

ちなみに予約注文なので、いきなり行っても買えません。
前日あらかじめ注文して買いに行きましょう。
1人前で840円也。

おそらくご夫婦でお仕事をされていらっしゃるのか、
お電話がつながりにくい時間帯もあるのですが、
留守番電話に吹き込んでおけば、
折り返し連絡をいただけますよ。

中村屋稲荷本舗 (なかむらやいなりほんぽ)
TEL 075-781-4048

京都市左京区万里小路今出川上ル
営業時間 10:00~17:00





そういえば「おいな~りさん」の声、稲荷寿司の屋台が出るのは、
『荒川の佐吉』でしたね。
昔の人が食べてた稲荷寿司はどんなんだったでしょうね~。




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