助産師さんやお医者さんが集まってきてなにやらあわただしい雰囲気の分娩ルーム。


家族が休むソファがある場所と分娩台がある場所はカーテンで仕切られ、夫以外はカーテンの外で待つように促された。


あれ?夫立ち会いしないんじゃなかったっけ?


でもそんなことはかまっていられない。


陣痛が来るたびに、助産師さーん、助産師さーんと助産師さんにしがみつく私。


どんだけ助産師さんに信頼を置いているんだ私。


助産師さんも準備があるのでかなりの力でしがみつかれると困るらしく


ご主人さん、手を握ってあげてくださいと夫に私の手を渡す。


何だよ、夫かよと思いつつも夫の手を強く握って陣痛を逃した。


助産師さんらしき人は2名、お医者さんは、昼間の若いイケメン医師とT先生、そしてベテランのおじさん先生の3人だった。


T先生、T先生、と言う私に夫はT先生いるよ、大丈夫だよ、と声をかけてくれる。


そういえばイケメン医師は、光GENJIの赤坂君に似てる。今話題の人物だ!(本物の父親疑惑でね)


助産師さんに次の陣痛の波が来たらいきんでいいですよ!と言われた。


え?もういきんでいいの?


言われたとおりに陣痛が来たら踏ん張る!うーーーーんと言いながら。


いきんでよくなったらここからはそこまで痛かった記憶はないかな。


痛いというより、いきむのに必死と言う感じ。


ココを持つといきみやすくなるよと分娩台のお尻より下の位置にある握りをつかむよう指示される。


波が来るとNSTがピーピーいうので、それに合わせてうーーーーんといきむ。


目をつぶると血管が切れて青あざみたいになるのでいきむときは目を開けてと何かに書いてあったけど、目あけらんない!


青あざでもいいから目はつぶったままいきむ。


うーーーん。


もう必死。


夫がいい感じに応援をしてくれる。いきむタイミングとか、ここを握ってとか


なかなかナイスサポート。


ピーピー


うーーん


うーーん


の繰り返し。


どれくらいいきんだ時だったろう。


先生たちが真剣な顔になり、助産師さんたちも静まり返る。


ベテランの先生が何やら難しい顔をしている。


え?え?なんかヤバイの?もしかして赤ちゃんに何か危険が?


そう思ったらいっきに冷静になり、痛さは全然感じなくなった。


ベテランの先生の話をT先生と赤坂先生が真剣に聞いている。


あれ?これはなにかやっちゃったか?と思ったら


ベテランの先生が


これは切らなくても行けそうだな。と。


どうやら会陰切開するかしないかを相談していたようだ。


これは伸びるな、と言われた瞬間、おっしゃーーー!と心の中でガッツポーズをした。


またピーピー


うーーん


うーーん


とすると、


もう髪の毛が卵大くらい見えてますよ!触ってみますか?と助産師さん。


いえ、結構です、と冷静な私。


もう無駄な労力は使いたくなかったの。


ここで触ります、という人はいるんだろうか?


そこにまたまたベテラン医師の鶴の一声。


これは、あと2回いきんだら出るよ。


マジですか!心の中でまたガッツポーズ。


ピーピー


うーーん


うーーん


夫の話によるといきむたびにどんどんV字の形にさせられていっていたらしい。


最後は腹筋みたいになってたらしい。


ピーピー


ありったけのちからで


うーーーーーーん


うーーーーーーん


といきんだら


つるりんっとなにかが出た!!


赤ちゃんだ!


真っ赤な顔をした赤ちゃんがへその緒につながれて出てきた!


大きな声を出して泣いている!


よかった、肺にお水があったら泣けないからひとまず大丈夫そうだ!


へその緒を切られ、すぐにカンガルーケアで私の上半身に来た赤ちゃん。



image

赤ちゃんが産まれた感動で痛みを忘れるよ!と聞いていたんだけど、実は痛みのほうが優先してしまって赤ちゃんを可愛いとか思える余裕がなかった。


カンガルーケアを希望していた癖に誰か、この子(というかこの物体)を早くコットにいれてつれて行って~!と思っていた。


T先生が、おめでとう良かったね~と喜んでくれて、ベテラン医師とともに分娩ルームを出て行った、残ったのは赤坂先生のみ。


赤ちゃんが出た後は胎盤や残った液体を押し出す作業。


これが痛かった~、気がする。





赤ちゃんに母乳をあげながら下では子宮のお掃除をしている。いたいいたい。


胎盤が出ましたよ、見ますか?と言われ、いえ、結構です、と断った私。


全く胎盤には興味がなかったのです。それより痛い。


ずっと赤ちゃんを育ててくれた胎盤なんだからみせてもらったほうがよかったんだろうけどね。でもやっぱり今も興味のない私。


会陰切開をしなかったものの、3か所ほどキズがあったということで縫う作業をしてもらう私。


赤坂先生が担当だ。なかなかこのイケメン、縫うのがうまくてそこまで激痛はなかった。


でも、尿道が切れてますからこれは麻酔が切れたらしみますよ~と3回くらい言われた。




赤ちゃんのお顔はカンガルーケアしていると見えないので手鏡で見る。


あれ?これ、可愛いかな?大丈夫かな?とこの時は疑問。


いろんな下半身の掃除がおわるのが約2時間ほど。


その間赤ちゃんは私の胸のうえにいるんだけれどこれは大切なスキンシップらしい。


私は早くつれてって~とずっと思ってた。私って母性が薄いのかしら?


カンガルーケアがおわり、体重を測られる赤ちゃん。


その後、家族で記念撮影をしたり、赤ちゃんの顔をみたり、おもいおもいに過ごしました。


家で陣痛が来た16時から産まれた23時42分まで7時間42分のとってもスピーディーな出産でした。


安産だったらしいですが、痛くて痛くてこれで安産なのか!と思いましたがもうすっかり痛みを忘れた今は新生児がかわいすぎて次の妊娠についても考えています!


夫も念願の赤ちゃんだったので本当に感動したようです。


当初立ち会いしない予定だった分娩も立ち会ってよかったとのこと。


エネルギーをもらったと。


これから出産を控えているかたには怖がらせてしまう内容かもしれませんが、正直すぎてしまえばあっという間!


出産前は1月中旬くらいにタイムスリップしたいと思いましたが、もうすでに1月中旬。


時の流れは凄いですね。


これだけ時が経つととてもいい思い出に変わってしまってます!


2013年12月30日23時42分 大切な宝物が出来た瞬間のレポでした!


※そういえば、産まれました!とみんなに送ったメールによくみたら私の乳首が写ってた!男友達にモ送ったのに。ブログは大丈夫かしら?もし写っていたとしても苦情は受け付けません。。。。。