例年「ひまわりフェスティバル」の開催に合わせての公開されています
整備工事の済む平成28年度にグランドオープンが予定されていて、どんな運用形態になるか楽しみです
国指定重要文化財 「旧下野煉瓦製造会社煉瓦窯」(野木町煉瓦窯)
明治23年(1890年)完成の赤煉瓦の製造に用いられた施設で、昭和46年(1971年)までの82年間煉瓦を製造し続け、その後も原形を保ち続け「煉瓦窯として最古の遺構」「完全な形で残っている、形が美しい」「煉瓦を製造した近代化遺産として価値が高い」事などから昭和54年に国の重要文化財として指定されました
この煉瓦窯は「ホフマン式輪窯」といい、外形は16角形、高さ34m、外周100mあります 窯を円形に配置することにより、連続して焼成を行い煉瓦の大量生産を可能にした窯です
昨年まで保存修理工事が行われていました
全景:地盤面から煙突頂上まで34.67m、外周約100mあります
煙突も煉瓦造です、以前は支線を張って支えていましたが今は外部も内部も鉄骨でがっちり補強されています
中間のボーダーが2階の床高、それより下が窯、上は2階の手すり
窯内部の様子、補強工事が施されています
この部分は保存に重点を置いた見える補強がされたところ、この補強は取り外しが可能です
こちらは活用に重点を置いた見えない補強がされた部分
レンガの裏側などにコンクリートで補強を施して操業当時雰囲気が感じられるようにしたものです
窯の上、2階に上がります
昨年は保存工事真っ最中で上がれませんでした
この階段、踏面にも傾斜がついていて登りにくいです(^^ゞ
外周の窯の上部には燃料(粉炭)の投入口である投炭孔がずらっと並んでいます、一つの窯に25個、全部で400個あります
それを外側と内側のレールに渡したトロッコに乗って投入していたそうです
煙突の周囲には、各窯から煙突に通じる煙道の空気の流れを制御するダンパーを操作する装置が並んでいます
最後に外部に展示してあった「旧煙突の断片」です
これは保存工事中に煙道内で発見されたもので、1923年の関東大震災の際に落下したものだそうです
煙突は半分崩れてしまったそうです
保存工事が終わってスッキリ!、今年は全容を見ることが出来ました^^
来年のグランドオープンが楽しみですね
関連記事
2014.07026 野木町煉瓦窯 特別公開
2015.07.25 野木町 ひまわりフェスティバル