責任者としての立場 | 焼酎とともに

責任者としての立場

この県内で「口蹄疫」という家畜の病気が蔓延している


私の住んでる市ではまだ一例も確認されてないようだが、車で走ると道路のアチコチに消毒剤の白いモノが付着しているのを見るにつけ、これはもう時間の問題ではないかとさえ思えてくる


今や殺処分の指示が出た家畜が8万頭を超え、このまま行けば発症地域内全家畜の殺処分命令が出るのも時間の問題では、と思うほど


本当に何かエライことになってきた。。。


地元では、「担当大臣が流行を知ってるのに外遊し来県が遅れたのはケシカラン!」とブーイングが出ているようだが、はたしてどうなんだろうか?


「自分が行ってどうなるワケじゃないし、もっと他の方法で改善策を講じた方が結果的には良い」


なんて思っていたのかもしれないし、実際にそのようなケースが現実的には多々あるもの


とすればポイントは「相手のために考えるべき」か、それとも「相手の立場になって考えるべき」かのどちらかになるだろうが、えてして後者の方が当たっていることが多い


たとえば出退勤だってそうだ


「あの会社の重役さんは従業員より早く7時前には出勤して正門の所の掃除をしてるワ、エライわねえ~」


とか


「あの部署の部長さんは社員が帰るまでは残って仕事してるそうよ、エライわねえ~」


など、無関係な者から見ればそれはそれでカッコ良く見える


でもそこで働いている当事者にとっては良い迷惑


少しでも朝寝して遅く出社したいし、少しでも早く帰って焼酎でも飲みたい(私だけか?)が、オエライさんがいてはそうもいかない


必然的に不要な早出と残業をすることにもなりがちだ


そう言う意味で以前の開発部長は退社の早い人だった


「仕事が出来ない者に限って時間がかかるんじゃ! わしゃ帰る!」


いつもそう言ってサッサと早めに帰るのを見て苦々しく思ってた


しかし今、立場が変わってみると、彼がそう口にして帰宅していたのは、逆に皆への心遣いじゃなかったかと思うようになった


あの「大臣」はきっとそう言う考え方で対応されていたんでしょう ハイ


それにしても特効薬的消毒剤の「ビルコン」って薬があるって聞いたけど、これがまたどういうワケかどこかに滞留してて必要なところに届かないとか


イヤな世の中ですね