セミナーで、パターンのケアについて話していた時のことでした。誰かが、「先生はどんな風にパターンのケアをしていますか」という質問をした時のことだったと思います。
先生が言われたことに、私は衝撃を受けました。
 
それは、どういうことかというと先生は、夕食をご主人の好きなカツオのたたきをしようと思いスーパーに行くとカツオのたたきは売り切れていたそうです。
 
先生はガッカリしたそうです。
先生はすぐにその場で、がっかりしたパターンのケアをしたと話されました。
 
私はそれを聞いて、目から鱗というか、ふわぁ~と心と体が楽になったようなそんな感覚でした。

これまで、私は、パターンを見つけケアするのに、もっと自分を見なければと、もっと頑張らなければ、もっと大きなパターンを見つけケアしなければと、気張って気持ちが張りつめていたのかもしれません。

先生のその話を聞いて、「先生はそんな小さなことでもケアするんだ」と驚きと同時に、感動しました。
私は、小さな心の揺れはスルーさせていたからです。
 
日常の小さな感情の動きも見逃すことなく、一つ一つ丁寧にパターンを見つけ、語りかけケアすることが大事なんだと思いました。
 
でもこれは、カウンセリングを学び始めた頃から、常に先生が何度も何度も言われていたことです。
私は、聞いてはいても、心で分かっていなかったんだ、だから実践できていなかったんだと思いました。
 
これは、私にとって大きな気づきでした。
 
先生の日記、『王さまがあなた』(2016・12・4)で、自分の心は自分の王国。「私」が王さまで、多くのパターンたちは国民だと言っています。
王さまは、国民を平等に扱うと思います。大きい国民だから大事にし、小さい国民だから無視するということはしないと思います。もしそんなことをすると国民からの信頼を得ることはできないでしょう。
「私」は、自分を苦しめると感じる大きなパターンだけでなく、ちょっとがっかりしたと感じる小さなパターンも平等にケアすることでパターンたちから信頼を得られるんだと思いました。
 
これからは、小さな心の動きもスルーすることなくちゃんと拾ってケアしていこうと思いました。