若い頃少し苦手な女性がいまして、その方と何十年かぶりに
再会しました。

なんで苦手だったかというと、彼女は都会的で美人で
頭がよくておしゃれで人に媚びないで、まわりが彼女に
合わせていくような…
そんなイメージを、私は彼女に持っていてあせる

私といえば、何か頑張らないと愛されないかもという
思い込みもありましたし、なかなか「NO!」を言えずに
なんでも引き受けてしまうタイプだったから
彼女の存在は眩しかったのでしょうね。

それに、彼女にはなんだか心の内を見透かされて
いるようにも感じて、彼女の前ではぎこちなかったり
しゃべれなかったり、必要最低限の会話しかしなかった
ように記憶しています。

私が勝手に劣等感を感じていたのかな(^▽^;)

そんな彼女との久しぶりの再会だったのだけど
会ったとたん、そこには何のわだかまりもなくて
ただただ懐かしい気持ちだけ。

たくさんしゃべって、たくさん抱き合って
そしてちょっと泣いて

青春の日々の心模様は、勝手に思い込んで
わざとややこしくして、自分でこじらせて…

お互い成長したとも言えるけど、変な眼鏡を外したら
彼女はとても素直で聡明で、そしてちょっと弱い部分も
持っている素敵な女性でした。

「昔ね、じっと見られると見透かされているようで
こわかったのよあせる
と言うと
「あら?私、目がすごく悪いのよ。知らなかった?
じっと見つめてしまうのよ。」

あらま。
ホントに感情は、自分で作りだしてるんだね。
彼女と楽しくおしゃべりできるようになったのは
きっとあの頃の自分より自分を信頼しているから。
思い込みや詮索もしない。疲れるもの。

若い頃って、時間もたっぷりあって、美しくて
楽しいこともいっぱいあって。
でもあんまり戻りたいとは思わないのは
今の方が、気持ちが楽だからなの。

世界は自分とともに変化していく
誰も私を愛してくれない世界も
あの人の笑顔がうれしい世界も
誰かの幸せを願って眠りにつく世界も
痛い目にあって涙を流す世界も
どれも私が作り出す世界

ならば私は誰かの幸せを願って眠りにつく
世界に生きていたいと思う。