こうしたイベントは人を近づけます。目的を同じくする人たちが集まるのですから、当然と言えば当然ですが、まあ一般論は別として、少なくとも小生としては近づきたくなります。

 ただし、目的が同じと言っても、人が多すぎてはいけません。また、お互いある程度時間的な余裕もなくてはいけません。

*

 まだ開場には少し早く、そのため近くのカフェにて、新しいストーリーの構想を練っていると、1つ向こうの席から声が聞こえてきます。

「引換証と免許証やで、ちゃんとあるか?」

 目を上げると、小生よりも少し先輩になるであろうご夫婦が、大会要項片手に談笑中です。


(おっ、いいシチュエーションですね)

 舞台は整ったようですので、声をかけさせていただきます。


「エントリーですか? 実は、僕もなんですよ」

「そうなんですか? どちらから?」

 いやいや、改めてイベントの持つポテンシャルを感じますねぇ、一気にお互いの距離は近くなります。

「僕も以前、京都に住んでたんですよ」

「京都はどちらに?」

「長岡です」

「えっ? 私ら、長岡からですよ」

 不思議ですねぇ、話してみると、小生が住んでいたところから、それほど離れていない場所にお住まいとのことで、さらには、お二人のお子さんたちと息子が通った幼稚園まで同じという、何かしら不思議な力を感じてしまいます。恐らく、これを縁と言うのでしょうかね。共有できる話が増えることで、さらにお互いの距離は近づき、一つ空いていた席も詰め、物理的にも距離を近づけて、いろいろとお話させていただくことができました。

 この大会の目的として、親睦を挙げるなら、まだエントリーする前から、すでに半分以上の目的を達しましたが、そこは一応、各々目標を持って走るわけですから、本番は明後日ということで、お互いの健闘を祈りつつ連絡先を交わし、こうして帰途に着いたわけであります。

 さてさて、いよいよ本番です。残念ながら、左足の肉離れは未だ完治とはいきませんが、そこは走りたくても走れない落選の憂き目に遭っている多くの人たちがいるわけですから、とりあえずテーピングしまくってがんばります。

 というわけで、応援に来ていただける方のためにも、今回はサービスカットも載せておきます。

$My Heavy Moon